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2020-05

Suck a Stew Dry 「ジブンセンキ」

j0087■ アルバムデータ
タイトル:ジブンセンキ
アーティスト:Suck a Stew Dry
リリース:2014年9月3日
レーベル:ラストラム・ミュージックエンタテインメント

アルバム総評価:91


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  僕らの自分戦争  ★★★★★  
02  ユーズドクロージング★★★★★
03  空想少女リリー★★★★☆
04  世界に一人ぼっち★★★★★
05  ヒーロー★★★★★
06  距離感の部屋★★★★★
07 アパシー★★★★☆
08 アイドントラブユー (Album ver.)          ★★★★★
09  八月のサリー★★★☆☆
10  カタカナトーク★★★★★
11  並行世界のエデン★★★★☆
12  もうひとつの終わり★★★★☆
13  リトルラブソング★★★★★


■ 講評
Suck a Stew Dry(サックアステュードライ)は、2010年5月からライブ活動を開始している3ギター5ピースバンドである。メンバーは同じ大学の同じサークルの先輩後輩。

2009年、大学に進学するも夢も無く何もせずに生きていた シノヤマ を、キクチ が誘い結成。 宅録で作ったデモがロッキング・オンの音楽情報サイト RO69 が行っているアマチュア・アーティストのコンテスト「RO69JACK2010」に入賞したのをきっかけに、2010年から本格的にバンド活動を開始した。

2011年11月にデビュー1st mini Album「人間遊び」をリリース。それに併せて初の全国ツアーを開催。

2012年10月に2nd mini Album「ラブレスレター」をリリース。

2013年11月にファースト EP「世界に一人ぼっち」をリリース。モウリスグル(bass) が脱退し、スダユウキ が加入。

2014年、iTunes「NEW ARTISTS2014」に選出されている。


バンド名の由来は、バンド名決定の際の10個の案の中にあった「suck a orange dry」が響きがよかったことから思い付き、orange を stew に変えてみて字面が良かったため「Suck a Stew Dry」に決定したとのことである。直訳すると「シチューを無くなるまですする」という意味とのこと。結構練られたバンド名である。

また、メンバー構成に特にこだわりはなく、メンバーが集まってみたら、3ギターになっていたとのことである。

▼結成当初のメンバー(写真左から2番目が脱退したモウリスグル)
画像




■ 現メンバー紹介

◆シノヤマコウセイ(Vocal & Guitar)(写真:中央)
◆ハジオキクチ(Guitar & Chorus)(写真:中央左)
◆フセタツアキ(Guitar & Chorus)(写真:右)
◆スダユウキ(Bass)(写真:中央右)
◆イタバシヒロチカ(Drum)(写真:左)

※バンド結成時のメンバーであった Bass のモウリスグルは、「ラブレスレター」リリースツアー2012を最後にバンドを脱退しており、2013年4月に新たにスダユウキが加入している。

▼ Suck a Stew Dry のメンバー
画像




今回紹介するアルバム「ジブンセンキ」は、Suck a Stew Dry が2014年9月3日にラストラム・ミュージックエンタテインメントからリリースした1stフル・アルバムである。バンド結成4年目にしてようやくリリースしたフル・アルバムであり、オリコンインディーズアルバム週間ランキング最高第4位を記録している。

CD ジャケットは、ロックミュージックのアルバムとは思えないバンドメンバーを模した可愛らしいネコのキャラクターのイラストとなっており、CD ショップでもとりわけ目を引くジャケットとなっている。このデザインは、Suck a Stew Dry の全 CD ジャケットを手掛けているグラフィックデザイナーの フクモトエミ によるアートワークである。

それにしても響きで選んだ割には「Suck a Stew Dry」とは言いにくくて覚えにくいバンド名だ。イマドキなバンドのネーミングなのだろうか。まあ何となくかっこいいことだけは理解できそうだ。

さて、初めてアルバムを聴いたときの正直な印象は「Bump Of Chicken を思い起こさせるバンド」というものであった。

インディーズも含めてこれだけ多くのバンドがアルバムをリリースしている現状を考えれば、バンドの楽曲やヴォーカルの声が「何処其処のバンドに似ているね。」と評されてしまうのも致し方ないこととして、ファンの皆様にはお許しいただきたい。

ただ、Suck a Stew Dry の第一印象の例えについては、彼らの楽曲に対する好印象と期待の表れであることを断っておきたい。

そんな第一印象の Suck a Stew Dry であるが、もちろん確固たるオリジナリティーを持ったバンドであるのは言うまでもないだろう。

▼ Suck a Stew Dry
画像



まず印象的なのは、ヴォーカルの シノヤマコウセイ の青くストレートで不思議な憂いを含んだ歌声である。ヴォーカルだけで明確に Suck a Stew Dry と認識できるところがいかにも個性派インディーズバンドらしくて実に気持ちがいい。

そのヴォーカルを存分に活かしているのが、非常に味のあるメロディーとスピード感を持った乗りのよいハードロックチューンである。アルバム中のほとんどの楽曲がシングルカットが可能ではないかと思えるほど、クオリティーは既にメジャー級を超えていると言っていい。

UK ロックやオルタナティヴロックの影響を受けたギター主体のバンドであり、ライブ感溢れる音作りも彼らの楽曲にマッチして実にいい味を出している。聴く者を選ばないキャッチーな楽曲が多いが、中でも特にリード曲である「僕らの自分戦争」や続く「ユーズドクロージング」は、ヒット性の高いキラーチューンである。

アコースティックギターの語り引きで始まるミディアムテンポの「リトルラブソング」も、アルバムの中では異彩を放つ心に響く秀逸曲である。

ちなみにデビューのきっかけとなった「RO69JACK2010」入賞曲が Track06 の「Apathy」とのことである。

一方で、ライブ感を意識した楽曲のためであろうか、演奏がメリハリに欠け一本調子になる傾向が気になった。メジャーデビューに向け、粗削りな雑味が洗練されて情緒豊かな演奏を聴かせてくれるようになることを期待したい。

Suck a Stew Dry は、一曲でもシングルヒットを飛ばせば、それがきっかけで間違いなくヒットチャート上位の常連になりそうな「売れる臭い」を感じさせる超有望バンドである。今回リリースされたアルバム「ジブンセンキ」も、13曲もの楽曲が収録された野心的で充実した内容となっている。インディーズチャートでも上位を記録しており、今後の Suck a Stew Dry の活躍を占う試金石となりそうだ。

▼ Suck a Stew Dry
画像




■ アルバムリリースノート
一人ぼっちの僕らが綴る、さとり世代の青春戦記!

◆これまで1年に1枚というスローペースでリリースした2枚のミニアルバムと1枚のシングルが口コミを中心としてロングセールスを続けている5人組ロックバンド、Suck a Stew Dry。

◆年始には iTunes が選ぶ今年ブレイクするアーティスト「NEW ARTIST2014」にも選出。VIVA LA ROCK をはじめとして大型フェス、サーキットイベントにも多数出演。最近は出演の度に入場規制がかけられ、夏の ROCK IN JAPAN FES.の出演も決定している。

◆焦燥感、虚無感など若者が誰しも抱く感情をシニカルな視点で切り取った独特な歌詞世界、透明感とエモーショナルが同居した唄声、3ギターが織りなすダイナミックなサウンドが10代、20代のリスナーを中心に強烈な支持を獲得。WEB を中心に称賛と炎上を繰り返し、毎日 SNS 等で途切れることのない拡散が続けられています。

◆それを裏付けるようにライブの動員数も急増。これまで開催した自主イベントはすべてソールドアウト。7月に開催される2デイズワンマンライブも即完。人の弱さ、愚かさを暴くかのような強い唄と演奏にライブでは涙する若者たちが続出、物販は毎回長蛇の列を作ります。

◆そんなキテル感満載の Suck a Stew Dry のファーストフルアルバムが遂に完成。思春期の孤独と向き合った先行シングル「世界に一人ぼっち」。終わることのない自分自身との戦いを唄にしたアルバムリード「僕らの自分戦争」。一瞬にして売り切れプレミア化した限定シングル「アイドントラブユー」など、若者の心の闇を描きながらも強烈な POP への決意が込められた13曲を収録。

◆リリース後は東京・名古屋・大阪でワンマンライブを開催。全国15か所以上のツアーも決定。誰も歌わないが誰しもが抱いている負の感情をさらりと唄にする孤高のロックバンド、Suck a Stew Dry から目を離せない!

2010年大学に進学するも夢も無く何もせずに生きていたシノヤマをキクチが誘い活動開始。宅録で作ったデモがオーディションで入賞したことを切っ掛けになんとなくバンド活動を開始。2011年デビューミニアルバム「人間遊び」をリリース。繊細さと力強さが同居したシノヤマの歌声と心の闇を描く歌詞世界。それとは相反するキャッチーなメロディーと3ギターならではのパワフルなサウンドは、10代20代前半の世代を中心に絶大な支持を受けている。これまで開催した自主ライブはすべてソールドアウト。2012年10月セカンドミニアルバムをリリース。2013年11月ファーストシングル「世界に一人ぼっち」をリリース。2014年 iTunes が選ぶ「New Artists2014」に選出。7月限定シングル「アイドントラブユー」リリース。現在に至る。- Amazon



■ Music Video「僕らの自分戦争」




■ Music Video「世界に一人ぼっち」




*これら動画で使用されている音源は、動画を Youtube にアップロードした LastrumMusic が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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