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2020-05

村田和人 「ひとかけらの夏」

j0080■ アルバムデータ
タイトル:ひとかけらの夏
アーティスト:村田和人
リリース:1983年6月25日
レーベル:ALFA MOON - MOON

アルバム総評価:88


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  一本の音楽  ★★★★★  
02  Summer Dream★★★★★
03  台風ドライブ★★★★☆
04  So Long,Mrs.★★★★★
05  Catching The Sun★★★★☆
06  Travelin’ Band★★★★☆
07  やさしさにGood-bye          ★★★★★
08  幻影★★★★☆
09  Love has just begun★★★★☆
10  ニコニコ・ワイン★★★★☆


■ 講評
村田和人(むらた かずひと、1954年1月2日生)は、日本のシンガーソングライター、作曲家である。専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美講師も務める。東京都出身。

▼ 村田和人
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大学入学後の1977年にバンド「ALMOND ROCCA」を結成し、本格的なバンド活動を行うようになる。「ALMOND ROCCA」は1978年の EAST-WEST 地区大会でグランプリを獲得するなど高い評価を受ける。

ソングライティングとヴォーカルを高く評価したプロデューサーが村田に接触し、村田がプロデュースをリクエストした山下達郎にデモテープを渡す機会を得る。デビューへの道を模索するが、村田が山下との間にプロデューサーを入れることに納得いかずデビューの話は立ち消えになってしまった。

だが、デモテープを聴いた山下達郎は村田を高く評価しており、「もし、このシンガーが世に出なかったら「電話しても」を自分で歌おう」と思ったほど惚れ込んだという。

その後、大学卒業を機会に「ALMOND ROCCA」を解散、日本楽器製造株式会社(現・ヤマハ株式会社)へ営業マンとして入社する。サラリーマンとして働きながら「ALMOND ROCCA」を再結成し、精力的にライブ活動を行う。

ライブを見に来ていた RCA レコードのディレクターに評価され、再びデビューの話が持ち上がる。RCA レコード内にある AIR レーベルに所属していた山下達郎と再会。既に村田を評価していた山下達郎の後押しもあり、デビューが決定する。

1stアルバム製作中にムーン・レーベル設立の話が立ち上がる。第一弾アーティストとして村田と松下誠がラインナップされることとなり、一旦レコーディングを中断してデビューのタイミングを調整。レコーディング開始から1年後の1982年4月、山下達郎のアレンジによるシングル「電話しても」でデビュー、同年6月にファーストアルバム「また明日」がリリースされた。

デビュー後 MOON レーベル時代に5枚のアルバムをリリース。LA でベーシックトラックを製作し、日本でダビング及びヴォーカルを録音する形で製作された MOON レーベルとしては最後の5thアルバム「Boy's Life」は、これまでの村田の音楽活動の集大成というべき作品と言われている。

▼ 村田和人
画像



1988年には東芝EMIに移籍。どこかルーチン的になってしまった音楽活動に新鮮さを失い、コーラスやアレンジの仕事をこなしつつ、アマチュア的な音楽活動へ向かい、表舞台からは徐々に姿を消していくこととなる。

その後、1990年代に入ってVICTORに移籍。アマチュア的に純粋な音楽活動に携わるうちに、音楽製作に対する意欲を取り戻し、自分のプロデュース・アレンジで「HELLO AGAIN」を制作。ドラムだけは打ち込みになったものの、当時のメンバーによる演奏や山下達郎の参加により、村田復活を感じさせる佳作となった。

1995年には11thアルバム「sweet vibration」をリリースするが、セールス的には当時のマーケットには受け入れられたとは言い難い状況であり、以降、オリジナルアルバムのリリースは2008年まで途絶えることとなる。

その後、専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美の講師を務めていたが、音楽活動を再開し、2008年4月に13年ぶりの新作となる「Now recording」を自主リリースした。2009年には夏海物のアルバム「ずーーっと、夏。」をリリース。以降、コンスタントにアルバムをリリースし、2014年7月には ISLAND MOON MUSIC から17thアルバム「P-CAN」をリリースしている。

現在もブッキングまで自分で行い、日本各地を訪れるライブ活動を精力的に行っている。

(出典:「村田和人」(2014年7月31日 14:31 UTC)『Wikipedia日本語版』)

▼ 村田和人
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今回紹介するアルバム「ひとかけらの夏」は、村田和人 が1983年に MOON レーベルからリリースした通算2枚目となるアルバムである。オリコンアルバムチャート最高第25位を記録している。全10曲を収録。

まさに 村田和人 の人気とサウンドを決定づけた名盤であり、彼を代表するアルバムと言えるだろう。山下達郎 がフルプロデュースしたことでも当時話題となったアルバムである。

演奏には 青山 純、伊藤広規、難波弘之、椎名和夫、山本圭右 ら錚々たるメンバーに加え、竹内まり や 山下達郎 も参加している。

村田和人 は、随分前になるが我が地元名古屋の FM 局で DJ をしていたこともあり、東海地方のリスナーの中には、そのジェントルで好感が持てる人柄で非常に人気を博していたのを覚えている方も多いかもしれない。

▼「一本の音楽」
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アルバムを聴いて分かるとおり、プロデューサーである 山下達郎 色が強く出たアルバムとなっているが、良い意味でも悪い意味でもその後の 村田和人 のサウンドを大きく方向付けたアルバムと言えるだろう。

1stアルバム「また明日」を作成する際、山下によるプロデュースを期待していた村田だったが、音楽性や声質から「山下達郎が村田を手がけたら、似すぎてしまうのでは」というスタッフの危惧から、アレンジは 鈴木茂 と当時 寺尾聰 のアレンジでヒットを飛ばしていた 井上鑑 に委ねられることとなったというこという逸話が物語るように、元々音楽性や声質が 山下達郎 に近く、そのことが 山下達郎 色が強いと感じられる要因となっている。

そのため、「ひとかけらの夏」リリース当時、一部の熱狂的な 山下達郎 ファンからはバッシングもあったように記憶している。

ただ、個人的には「ひとかけらの夏」のサウンドは、紛れもなく「村田和人」を象徴するサウンドであり、その洗練されているものの、どこか無骨な音楽センスは、決して 山下達郎 ナイズされたものではなく、村田和人 独自のカラーであると思っている。



アルバム自体は、タイトル通り夏をイメージさせる爽やかな楽曲で構成されているが、夏と言っても TUBE のように男臭くないところが押しのポイントだ。村田和人 と言えば「夏」というイメージであるが、アルバム「ひとかけらの夏」は、まさにそのイメージにぴったりの大人なポップサウンド満載のアルバムである。

▼「Catching The Sun」
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収録曲の中でも「一本の音楽」は、日立マクセル CM ソングにも採用され、一躍 村田和人 の名前を全国に知らしめた 村田和人 最大のヒット曲でもある。

イントロを聴いただけで素敵な楽曲であることを予感させる爽やかで極上のサマーポップスであり、サビの部分のフレーズは非常に印象強く、サマーブリーズを感じさせる心地よい楽曲だ。

ギターアレンジが海の匂いを感じさせる「Summer Dream」や「やさしさにGood-bye」も実にかっこ良く、なかなか聴かせるへヴィーチューンである。

また、「So long,Mrs.」やシャープの太陽電池電卓ヘルシー・メイトの CM ソング(懐かしい!!)だった「Catching The Sun」も、軽快で小気味よい 村田和人 らしいポップチューンである。

以前は入手困難なアルバムと言われていたが、近年、ボーナストラックを加えた Limited Edition がリリースされており、入手も可能となっている。このブログを読んで 村田和人 を聴いてみたいと思ったなら、ぜひ最初に「ひとかけらの夏」を聴いていただきたい。夏にお薦めの爽やかな一枚である。

▼ 村田和人
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表された Wikipedia の項目「村田和人」を素材として二次利用しています。


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名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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