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2020-05

大江千里 「Sloppy Joe」

j0071■ アルバムデータ
タイトル:Sloppy Joe
アーティスト:大江千里
リリース:1989年3月25日
レーベル:EPIC/SONY RECORDS

アルバム総評価:92


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  Water & Power  ★★★★★  
02  POWER★★★★★
03  ワラビーぬぎすてて★★★★★
04  REAL★★★★★
05  GLORY DAYS★★★★★
06  贅沢なペイン★★★★★
07  コンチェルト★★★☆☆
08  STELLA'S COUGH★★★★☆
09  三人目のパートナー★★★★☆
10  Rain★★★★★
11  ふたつの宿題★★★★★
12  フレンド★★★★☆
13  MAN ON THE EARTH          ★★★★☆
14  きみと生きたい★★★★★
15  BOYS & GIRLS★★★★★


■ 講評
大江千里(おおえせんり、1960年9月6日生)は、シンガーソングライター・ミュージシャン(アーティスト)である。

1983年にシンガーソングライターとしてデビュー、2007年末までに45枚のシングルと18枚のオリジナルアルバムを発表している。

「十人十色」、「あいたい」、「格好悪いふられ方」、「ありがとう」などのシングル曲がヒット。作詞・作曲・編曲家としても、松田聖子・光GENJI・渡辺美里・優木まおみなどのアーティストに数多くの楽曲を提供、プロデュースも手がけている。

音楽活動のほかにも、俳優として多くの映画やテレビドラマに出演、またテレビ番組の司会、ラジオ番組のパーソナリティー、エッセイ執筆など幅広い分野で活動。2008年以降は日本国内での自身の音楽活動を休業し、ニューヨークに在住。その後も楽曲提供など、アーティストとしての活動は継続している。2012年にはジャズピアニストとしてのデビューも果たした。

(出典:「大江千里 (アーティスト)」(2014年6月3日 10:13 UTC) 『Wikipedia日本語版』)

▼若かりし頃の大江千里
画像





大江千里を御存知だろうか。2008年以降2012年まで音楽活動を休止してアメリカへ音楽留学していたため、若い世代には知らない方も多いかもしれない。

アイドルと異なりいわゆるニューミュージック系のミュージシャンが俳優として映画やドラマに出演することは今も昔も非常に稀だと思われるが、大江千里は、積極的に映画やドラマに出演するなど俳優としても活動した稀有な存在であった。

映画「君は僕をスキになる」や「スキ!」では、玄人ずれしていない素朴な演技でひときわ異彩を放っており、その素朴なルックスと朴訥な演技で特に女性の間でカリスマ的な人気を博したミュージシャンである。

ただ、個人的にはやはり俳優よりはミュージシャンとしての大江千里を高く評価したい。

大江千里がヒット曲を連発していた80年代から90年代にかけて、彼の楽曲の世界観に魅せられて大江千里のアルバムを擦り切れるほど聴いたものである。

おかげで大江千里の曲を聴くと今でも当時の苦い恋愛経験を思い出して切ない気持ちになってしまうところが難点ではあるが…。

▼「REAL」7thシングル
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大江千里はポップでキャッチーな独特なメロディーと叙情的な歌詞で数多くのヒット曲を生み出したサウンドクリエーターである。

かねてから、槇原紀之、KAN と並んで昭和から平成にかけての日本のポップスシーンを代表するキーボード系サウンドクリエーターの一人であると大江千里を評価してきたが、メロディーメーカーとしての才能はもちろん、何気ない歌詞でありながら不思議と聴く者を切ない気持ちにさせる絶妙な歌詞を生み出す才能も大江千里を高く評価する大きな要因であった。

▼「GLORY DAYS」14thシングル
画像



そして何よりそのハスキーヴォイスが大江千里らしさを決定付ける最も大きな要素と言えるだろう。

一方でこの歌声は諸刃の剣であり、明らかに声量面と音域面に限界が感じられたのも事実である。

特にライブで聴くには結構きついと感じていたが、それは大江千里が歳を重ねるごとに顕著となり、その現実は残念ながらいずれ「シンガーとしての限界」を迎えることを示唆していた。

その後、大江千里は半ばジャズミュージシャンへ転向することになるわけであるが、このあたりの要因が転向のきっかけとなったのではないかと推察している。

▼「フレンド」8thシングル
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さて、今回紹介するアルバム「Sloppy Joe」は、1989年に EPIC/SONY RECORDS からリリースされた大江千里の1枚目のベスト・アルバムである。

自身初のベストアルバムであり、約25万枚を売り上げ、オリコンアルバムチャート第2位を記録した大ヒットアルバムである。

全曲ミックスをやり直しているため、オリジナルのシングルやアルバムに収録されている曲と全く同じ音ではない。ちなみに、「贅沢なペイン」はボーカルも再録音している。

(出典:「Sloppy Joe」(2014年5月2日 15:08 UTC) 『Wikipedia日本語版』)

アルバム収録曲は、いずれもこれぞ「大江千里」といった秀逸曲で、初期の大江千里の魅力がぎっしりと詰まったまさにベストアルバム第1弾にふさわしい内容となっている。

特に若々しくエネルギッシュな大江千里の持ち味をうまく活かした清水信之、大村憲司、大村雅朗の編曲によるところも大きいと感じた。

中でもは「Rain」は、最近、新海誠監督作のアニメ「言の葉の庭」の主題曲として秦基博にもカヴァーされたが、まったく古さを感じさせない JPOP の名曲である。

また、「ふたつの宿題」と「きみと生きたい」の2曲も今で言うセツナソングの名曲である。

ラストの「BOYS & GIRLS」に至っては、絶対に大江千里にしか書けない超絶メロディーであろう。

▼「きみと生きたい」10thアルバム
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今回、久しぶりにこのアルバムを聴き返してみたが、改めて素晴らしいアルバムであると実感するとともに、最近はこうした胸のあたりががきゅんとする楽曲群を世に送り出すことができるミュージシャンが少なくなったことが非常に残念に思われた。

「Sloppy Joe」は、大江千里を知らない世代にもぜひ聞いてほしいアルバムである。

なお、永遠の少年といったイメージの大江千里であるが、昨年既婚であることが報道された。現在 53歳ということである。

歳月の流れを感じずにはいられない。

▼「BOYS & GIRLS」4thシングル
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■ アルバムリリースノート
いつもたった1人だけを見つめている。瞳をじ~っと見つめて歌っている。ほんの一瞬たりとも目を外さない。キミだけだ,と訴え続けているのが大江千里。女のコの呼吸に合わせて,フッと抜くヴォーカルで総てを伝えてしまう千里のベスト・アルバム。- CDジャーナル

▼ 近年の大江千里
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「大江千里 (アーティスト)」「Sloppy Joe」を素材として二次利用しています。


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名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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