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2020-05

TRUSTRICK 「Eternity」

j0065■ アルバムデータ
タイトル:Eternity
アーティスト:TRUSTRICK
リリース:2014年6月25日
レーベル:日本コロムビア

アルバム総評価:85


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  Ever Blue  ★★★★☆   
02  If -君が行くセカイ-★★★★★youtube02
03  ATLAS★★★★★youtube02
04  wonder★★★★★ 
05  TRICK or HOLIC★★★★★ 
06  恋人★★★★★ 
07  君が居る未来のために          ★★★★☆ 
08  kissing★★★☆☆ 
09  Calico★★★★☆ 
10  Jealousy Jelly★★★★★ 
11  as one★★★☆☆ 
12  beautiful dreamer★★★☆☆youtube02


■ 講評
TRUSTRICK(トラストリック)は、日本の2人組音楽ユニットである。
今回紹介するアルバム「Eternity」は、2014年6月25日に日本コロムビアからリリースされた TRUSTRICK の1stアルバムである。

「TRUST」=信頼、信用 「TRICK」=いたずら、策略 という真逆の造語を冠した、神田沙也加(Vocal)と Billy(Guitar)による新ユニットである。歌手 神田沙也加へのリスナーからの期待に応えること(TRUST)× Billy の音楽的なあそび心を融合させること(TRICK)で、ユニット形態ならではの化学変化を起こし、少しの毒とファンタジーが共存する独自の世界へと聴き手を誘っていく。

(出典:「TRUSTRICK」(2014年6月26日 02:07 UTC) 『Wikipedia日本語版』)

▼「Eternity」通常盤
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▼「Eternity」初回盤
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■ メンバー紹介
◆ 神田沙也加(Vocal/Lyric)
1986年10月1日生 type A 157cm
舞台を中心に女優としてのキャリアを積み、「INTO THE WOODS」「グリース」「ウーマン・イン・ホワイト」「ピーターパン」「レ・ミゼラブル」「SHE LOVES ME」「ファンタスティックス」「Endless SHOCK」「ひめゆり」「赤毛のアン」などなど多数のミュージカルに出演。ディズニー映画「アナと雪の女王」日本語吹替版アナ役(2014年3月14日~全国ロードショー)が大ヒット中。2002 年に歌手としてデビューし、シングル「ever since」「garden」「水色」「上弦の月」、アルバム「Doll」、10 周年記念アルバム「LIBERTY」などリリース。他にも、ラジオNACK5「GOLDEN 4 EGGS」火曜日レギュラー、雑誌「KERA」モデルを行うなど多岐にわたり活躍中。

◆ Billy(Guitar/Compose)
1980年11月16日生 typeB 180cm
15才から独学でギターと作曲をはじめる。ニューウェーブ、ファンク、90年代のオルタナティブロックの影響を受けつつも、自らの作品ではポップであることを追求する。2006年から上杉昇(ex.WANDS、al.ni.co)氏が率いるバンド「猫騙」のギタリストとして活動。アルバム「WARP」「知恵の輪と殺意」などをリリース、全国14ヵ所のツアーを行う。2013年に同バンドを脱退後ソロ活動を行う(現在休止中)。

(出典:「TRUSTRICK」(2014年6月26日 02:07 UTC) 『Wikipedia日本語版』)

▼ TRUSTRICK
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アルバム「Eternity」のリードチューンである「If -君が行くセカイ-」のプロモーションビデオの映像を気に入ってこのアルバムを聴いてみた。

アルバム全体としては、非常に聴きやすいナチュラルなアルバムというのが第一印象である。各楽曲とも派手さはないが、粒揃いの良曲で繰り返し聴いても耳に心地よい良質なメロディアスサウンドとなっている。CD ジャケットのようにナチュラルピュアな印象のアルバムに仕上がっている。

こうしたアルバムの印象は、ヴォーカル神田沙也加の透明感ある澄んだ歌声によるところが大きい。今回初めて神田沙也加のヴォーカルを聴いたが、非常に歌がうまく、彼女の持ち味であるやさしさが滲み出るようなピュアな歌声が楽曲のトーンとうまくシンクロして、アルバムに独特の透き通った色合いを与えているようだ。

中でも「If -君が行くセカイ-」、「ATLAS」、「TRICK or HOLIC」は非常にキャッチャーで良質なポップでシングルでも十分通じるクオリティーである。

▼ TRUSTRICK
画像



ただ、アルバムとしてのトータルコンセプトが感じられなかったのが極めて残念である。ポップス調あり、ロック調あり、エレクトロ調ありと、様々な曲調の楽曲が楽しめる反面、楽曲群から受けるユニットとしての印象が散漫で、めざす楽曲の方向性が確立されていない印象を受けた。

通常、こうしたオールジャンル的な楽曲で構成されるアルバムでは、ヴォーカルの持つ強い個性で縦串を一本通すことで「ユニット色」を特徴づけることが多い。しかし、残念ながらこのアルバムからはユニットとしての個性やパッションが感じられなかった。

前述のとおり神田沙也加の歌声は大変魅力的ですばらしい。だが、強く印象に残るようなアクに欠けるのだ。ビジュアル的には大変可愛らしく、PV 映像を通して楽曲を聴くと不思議と引き込まれる魅力があるのだが、それが CD で聴くと一転してプレーンな印象になってしまう。つまり、キャラクターとしての魅力がユニットとしての魅力や楽曲の魅力を大きく上回ってしまっているのである。

さらに言えば、男女による2ピースの形をとる必然性があったのかということである。2ピースユニットとしての売出しには、マルチタレントとしてではなくミュージシャンとしての神田沙也加がリリースするアルバムであるという制作サイドの戦略や、神田沙也加自身の意気込みが感じられるところではあるが、Billyのギターが楽曲上で有効に演出されているわけでもなく、アルバムからはユニットとして感じられるべきパッションが伝わってこなかった。それなら、ユニットの形を取らずともソロか本格的なバンドのヴォーカルとして打ち出す手法もあったのではないかと思わずにはいられない。

いずれにせよ、アルバムリリースに際してメンバー同士の交際云々が話題になってしまうところに、神田沙也加というキャラクターが抱える大きな困難、ジレンマがうかがえる。

もし、ミュージシャンとして、また、2ピースユニットとして本気で音楽を追求していこうという覚悟があるのであれば、ぜひ稀有な男女2ピースユニットとしてのパッションやインパクトを感じさせるアルバム作りに挑戦してもらいたい。

音楽ユニットには、もっと雑味や毒気といったエグさがあってもいい。聴きやすさだけでは才能豊かで個性的なヴォーカルグループが立て続けに出現している今のJPop・JRock界においてセールス的にも成功して活動を継続することは難しいであろう。

冒頭でも書いたように「Eternity」は非常に良質なアルバムであり、神田沙也加ファンにとっては充分過ぎるほどの出来栄えであろう。だが、ミュージシャンとして高みを目指すのなら、神田沙也加という「個人」ではなく TRUSTRICK という「ユニット」としての差別化や個性付けが必要である。その意味で2ndアルバムに大いに期待したいと思う。

▼ TRUSTRICK
画像




■ アルバムリリースノート
現在公開中のディズニー映画「アナと雪の女王」日本語吹替版にてアナ役を好演し、その歌唱力と表現力が大きな評判を呼んでいる神田沙也加が率いる新ユニット・TRUSTRICK(トラストリック)、待望のデビューアルバム。

「Eternity」
訳:永遠、無限、不朽
TRUSTRICK の楽曲が不朽になるよう願いを込めて。
ユニット形式になったことで可能性が無限になったこと。
このアルバムは、日常の中で起こりうる事象を多面的に12曲収録している。
誰もが永遠にも思える試練や、永遠にも思える幸せの中で生きていく。
どちらもとても酷だけど、幸せなこと。
人生=個人的永遠
である、というテーマでこの作品を贈ります。

神田沙也加と Billy によるユニット、TRUSTRICK の始動を告げるアルバム。主に舞台/ミュージカル俳優として活動してきた神田沙也加にとって、J-POP フィールドでの音楽活動復帰第一弾となる作品。少しの毒とファンタジーが共存する、現代の御伽噺ともいえる独自の世界へと聴き手を誘う1枚。- Amazon

▼ TRUSTRICK
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「TRUSTRICK」を素材として二次利用しています。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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