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2020-05

Swing Out Sister 「It's Better to Travel」

j0052■ アルバムデータ
タイトル:It's Better to Travel
アーティスト:Swing Out Sister
リリース:1987年5月11日
レーベル:Mercury Records

アルバム総評価:82


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  Breakout  ★★★★★  youtube02
02  Twilight World (Superb Superb Mix)        ★★★★★ 
03  After Hours★★★☆☆ 
04  Blue Mood★★★☆☆ 
05  Surrender★★★★★ 
06  Fooled by a Smile★★★★★ 
07  Communion★★★★☆ 
08  It's Not Enough★★★☆☆ 
09  Theme (From It's Better to Travel)★★★☆☆ 
10  Breakout (Nad Mix)★★★★★ 
11  Surrender (Stuff Gun Mix)★★★★★ 
12  Twilight World (Remix)★★★★★ 
13  Communion (Instrumental)★★☆☆☆ 


■ 講評
Swing Out Sister は、イギリスのクロスオーバー、ポップ系男女デュオである。ヒットを出した当初はトリオだった。1986年の「Breakout」や「Twilight World」などのヒット曲で知られている。

音楽ジャンルは、ブルー・アイド・ソウル、クロスオーバー、ラテン音楽などに分類できる。バンド名は、公式ホームページや音楽記事などで SOS と略して表記されることもある。

現在はデュオである Swing Out Sister は、当初はキーボード担当の Andy Connell、ドラムの Martin Jackson と、後から加わったヴォーカルの Corinne Drewery のトリオで1984年に結成された。バンドの名前は、1945年の Arthur Treacher 主演映画「Swing Out, Sister」から取られている。

Mercury Records と契約し、Paul Staveley O'Duffy をプロデューサーに迎えデビューアルバム制作を始めた Swing Out Sister は、デビュー曲となる「Blue Mood」を1985年11月にイギリスでリリースしたが、チャートインは成らなかった。

しかし、1986年末に発売したシングル「Breakout」は UK Singles Chart 第4位そしてアメリカ Billboard Hot 100 第6位を記録するヒットとなった。

続く John Thirkell のトランペットソロが使われた「Surrender」は UK Singles Chart 最高第7位、落ち着いたジャズ調の「Twilight World」は多くのミュージシャンの手でリミックスされダンスナンバーともなった。

アルバム「It's Better To Travel」は1987年5月11日にイギリスで発売され、UK Album Chart 第1位に輝く。アルバムには、John Thirkell とともに Level 42 との共演で知られる Gary Barnacle(sax)、Asia とのセッションにも加わったLuis Jardim(percussion)、Tim Cansfield(guitar)、Jerry Hey(trumpet/fluegelhorn)らも参加した。

後に、このアルバムからは「Breakout」のような陽気なポップ調の「Fooled By a Smile」がシングルカットされた。バンドは、「Breakout」で1988年のグラミー賞最優秀新人賞とグループやデュオによる最優秀ポップ・ヴォーカル賞にノミネートされた。

▼ Swing Out Sister
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「It's Better To Travel」は、アレンジを担当した Richard Niles によって、管楽器・弦楽器調のシンセサイザー、ドラムサウンドや木琴などを効果的に織り交ぜ、ジャズと当時流行ったテクノポップを融合させたものとなっている。これは、1950年代後半のナイトクラブ的雰囲気に、テクノポップ調の装いを纏わせたホーンセクション用いたジャズと解釈されている。

アルバムに収録された「Twilight World(superb,superb,mix)」のイントロでは、東京駅に到着する列車の日本語による車内アナウンスが効果音として使われている。音源や使われた背景は不明だが、後に日本との縁が深まる Swing Out Sister の将来を期せずして暗示したものとなった。またトリオ編成だった当時、DyDo から発売されていた炭酸飲料「PHI PHI」のテレビ CM にも出演している(楽曲は「Fooled by a Smile」が使用された)。

(出典:「It's Better to Travel」(7 September 2013 06:19 UTC) 『Wikipedia英語版』)

2ndアルバム「Kaleidoscope World」制作中に、「サレンダー」で印象的なドラム演奏を聞かせていた結成メンバーの Martin Jackson が、音楽観の相違からバンドを脱退。しかしながら、ライナーノーツには "special thanks to Martin Jackson" と記され、「Tainted」や「Between Strangers」の共作者として名を残している。このアルバム以降、Swing Out Sister は Andrew Connell と Corinne Drewery のデュオ編成となった。

▼「Surrender」
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今回紹介するアルバム「It's Better To Travel」は、1987年5月11日に Mercury Records からリリースされた Swing Out Sister のデビュー・アルバムであり、UK Albums Chartで第1位を記録している。

このアルバムにはシングルカットされた楽曲「Breakout」(Billboard Adult Contemporary 第1位)、「Surrender」(UK Singles Chart 第7位)、「Twilight World」(Billboard Adult Contemporary 第7位)、「Fooled by a Smile」(UK Singles Chart 第43位)が含まれている。

▼「Breakout」
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しかし、何と言ってもこのアルバムを代表する楽曲は、「Breakout」である。

この楽曲は伊勢丹のコマーシャルソングとして使用され、実際に伊勢丹において Swing Out Sister が出演して撮影された映像が使用されていた。Corinne Drewery が買い物をしながらエスカレーターで移動するたび後ろの男性メンバーの抱える荷物が増えていくと言った内容だったと記憶しているが、Swing Out Sister の出で立ちとカット割りが非常に Up to Date でしゃれており、楽曲のポップ感も相まって自分に中では「Swing Out Sister=伊勢丹=都会的でお洒落」という構図が出来上がってしまった。

それほど「Breakout」は印象的な楽曲であり、今から30年近くも前の楽曲とは思えないほど斬新で決して色褪せることない Swing Out Sister の代表曲となっている。しかも歌詞がいい。今でいう「元気ソング」であろうか。ぜひ、歌詞を意識してこの曲を聴いていただきたい。

アルバム自体は、Remix 曲を数曲ラインナップするなど当時の流行を意識した作りとなっている。サウンドについてもシンセ系のアレンジを積極的に取り入れるなど当時としては斬新な音作りがされていたと思われるが、メロディーラインはブリティッシュ・ポップスらしいコード進行で派手さはなく、楽曲のサビでホーンやストリング等のオーケストラ・サウンドを盛り込むなど、トップの「Breakout」の陽気な印象とは異なり、むしろ押さえ目の良質なダンスサウンドという仕上がりになっている。Corinne Drewery のヴォーカル色の影響であろうか、Jazz や R&B の香りが漂う楽曲が少なくないのも特徴であろうか。

なお、蛇足ではあるが、ポップチューンである「Fooled by a Smile」も「Breakout」に劣らず良質な楽曲に仕上がっており、お薦めである。Swing Out Sister は、このアルバム以外にも素敵なアルバムや楽曲を数多くリリースしている。ぜひ、別の機会に紹介したい。

▼ Swing Out Sister
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■ メンバー紹介
◆ Andrew "Andy" Connell(写真:左)
1961年7月26日、マンチェスター生まれ。少年期から慣れ親しんだピアノでは、クラシックピアノの英国王立音楽検定グレード8の腕前を持つ。しかし、「バッハやバカラックは捨て去った」と言う通りクラシック音楽の世界とは決別し、マンチェスター大学で哲学を専攻しながらミュージシャンとしての経歴を開始した。マンチェスターで活動していたポストパンクバンドのザ・イメディエイツ、またモダン・ファンク・バンドの先駆けといわれるア・サーティン・レイシオに加わった。その一方、ジャズよりのバンド、カリマでもサポートとして演奏する。このバンドはアシッドジャズムーブメントの先駆的存在として伝説のバンドであるが、その時にマーティン・ジャクソンと出会う。1982年にマーティンと組み電子楽器を駆使した独創的なアルバム『UK Electro』を製作した。スウィング・アウト・シスター結成後はピアノ・キーボードなどを担当。また、ほとんどの作曲と編曲を受け持っている。また、ビデオクリップ「スルー・ザ・スカイ」では監督もしている。スウィング・アウト・シスター以外でも、アンディは他のミュージシャンのセッション参加やプロデュース・編曲などをこなしている。バンド結成直後の1985年にはクアンド・クアンゴの『Pigs & Battleships』にピアニストとして録音に参加、直近には2004年にソニア・フィリップスが製作しブレアデス国際短編映画祭2005にノミネートされた15分の映画『パンツの王子様』(The Knickerman)の音楽制作を担当している。

◆ Corinne Drewery (写真:中央)
1959年9月21日、ノッティンガム生まれ。彼女の父がトム・ジョーンズやサンディ・ショウなどのサポートを務めたミュージシャンだった事もあって、ドリュリーもクラシックやポップ・ミュージックに囲まれつつ育った。17歳の時にロンドンに移住し、アート専門学校・セント・マーティンズでファッションを学んだドリュリーはデザイナー兼モデルの仕事に就いた。モデル時代には、当時BIGIに在籍した菊池武夫のコレクション・ショーで来日したこともある。その一方で、片手間ながら歌手としてWorking Weekなどのバンドにも加わっていた。スウィング・アウト・シスターでは作詞を担当しており、また作曲もコーネルと共同で当たる事もある。しかし彼女の最大の魅力は、「オプティミスティック・アルトフルート」と称されているボーカルで魅せるその声にある。

◆ Martin Jackson [過去に在籍したメンバー] (写真:右)
1958年8月30日、マンチェスター生まれ。元パンク少年だったが、ワルシャワ(後のニュー・オーダー)というバンドに参加後、ヴァージン・レコード店の壁に貼ってあった「ドラマー募集」という広告を見て応募したのが、マガジンというバンドだった。マガジンがアルバム「リアル・ライフ」を発表後にメンバー間で衝突し、彼のドラミングに変化があったという。その後ザ・カメレオンなどの多くのバンドでドラムを演奏した。その後カリマに参加し、そこでアンディと出会う。スウィング・アウト・シスターでもドラムを担当したジャクソンは、2枚目のスタジオアルバム『カレイドスコープ・ワールド』録音中に突然脱退した。アンディは「グループがやろうとする音が変わったから彼が離れた。彼はダンスビートの曲作りに興味があったから。しかし今回のアルバムはもっと歌をメインにしようということになった。だから彼は自分の道を進もうという決意をした」と言っている。コリーンは「もし彼の書いたものを使ったら、もっと新しい手法のエレクトロニクスの多い音になっていたと思う。でも今回はオーソドックスな、いわゆるヴァース・コーラスやミドルエイドなどが入った曲を志向したの」と語っている。プロデューサーのオードフィーは、「ジャクソンはバンドを立ち上げる重要な役回りを受け持ち、彼無しにはスウィング・アウト・シスターは世に出なかった」と語った。しかし、その一方でジャクソンのドラム演奏をアルバムで使わず、セッションドラマーとして有名なクリス・ウイッテンを起用した。そのため、『ベター・トゥ・トラベル』でジャクソンはパーカッション演奏とクレジットされている。オードフィーは、ジャクソンがハード・ロック志向を高めてバンドを脱退した際、それも仕方が無い事と評した。その後、ジャクソンはフランク・ザッパの音楽活動に加わった。

(出典:「スウィング・アウト・シスター」(2014年4月30日 14:14 UTC) 『Wikipedia日本語版』)

▼ Swing Out Sister のメンバー
画像




■ アルバムリリースノート
ジャズ、ロック、ファンク、ポップがキャッチーに融合したオシャレサウンズで一躍シーンを魅了した、スウィング・アウト・シスターズの1987年発表のデビュー・アルバム。- Amazon

▼ Swing Out Sister
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「スウィング・アウト・シスター」「It's Better to Travel」を素材として二次利用しています。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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