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2020-05

kiki vivi lily 「LOVIN’YOU」

kiki vivi lily 「LOVIN’YOU」■ アルバムデータ
タイトル:LOVIN’ YOU
アーティスト:kiki vivi lily
リリース:2016年10月19日
レーベル:VYBE MUSIC

アルバム総評価:93


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  LOVIN' YOU  ★★★★★  
02  Goes All Right★★★★★
03  CRAZY TOWN★★★★★
04  Mysterious Kiss          ★★★★★
05  AM0:52★★★★★
06  Stay My Boy★★★☆☆


■ 講評
今回紹介するアルバム「LOVIN' YOU」は、女性シンガーソングライターである kiki vivi lily が2016年10月19日に ULTRA-VYBE, INC.の自社レーベルである VYBE MUSIC からリリースした1stミニアルバムである。デビューアルバムとなる今作は、全6曲を収録した全国流通盤となる。

▼「LOVIN' YOU」
画像



kiki vivi lily と聞いてもほとんどの方はご存じないと思うので、まずは略歴を紹介させていただく。公式にリリースされているプロフィール等を集約すると、kiki vivi lily (キキ・ヴィヴィ・リリー)は、1990年10月26日福岡県福岡市生まれ、現在26歳の女性シンガーソングライターである。本名は非公開。

3歳よりピアノを始め、大学在学中の2011年に初めて作詞・作曲をした楽曲「ふみきり」で、KBC 九州朝日放送放送の深夜番組「V3新人オーディション」に応募し、最終選考会に出場。審査員の「これは自分の“内”に向けた曲だから、これからは“外”に向けた曲を作ってごらん」との講評を受けて、本格的に作曲活動及び音楽活動を開始する。その後、ヤマハ主催のアマチュア音楽コンテスト「Music Revolution」に出場して東京セミファイナルまで勝ち上がり、これをきっかけに都内で各種ライブイベントに参加するようになる。

翌2012年、アコースティックシーンで“ゆり花”としてソロ活動を開始。モナレーベル女性 S.S.W.オーディション2012で準グランプリを獲得するなど数々のオーディションに出場。コンピレーションへの参加やイベントへの出演を経て、2013年自主制作 CD「daughters」を製作し、下北沢の mona records にて販売。この CD に収録されていた楽曲「80デニールの恋」が地下アイドルグループ BiS の元メンバー 寺嶋由芙 にカヴァーされたこともあり好評を得る。

▼「daughters」by ゆり花
画像



このカヴァーがきっかけとなってアイドルイベント等にも参加するなど音楽活動も順調で、オリジナル曲も30曲近く制作したが、次第に自身の音楽の方向性に矛盾を感じるようになり、もう一度自分のやりたいことを見直してみようとの決意の下、2015年5月、突如“ゆり花”としての活動を休止。一方で同時期、ディスコ調の曲などを歌う謎のエレクトロポップユニット“胸キュンディスコティック”のメインヴォーカルとして活動を展開する。

2015年8月、kiki vivi lily としてソロプロジェクト活動を再開。HIPHOP/CLUB/R&B を取り入れ、POP で新しい CITY なミュージックの制作を開始する。

その後、胸キュンディスコティック のメンバー コヤマ 氏と共作した「LOVIN' YOU」でインディーズ CD 流通レコード制作会社 ULTRA-VYBE, INC.のオーディションに参加。これが ULTRA-VYBE, INC.の社長の目に留まり、2016年10月19日、ULTRA-VYBE, INC.の自社レーベル VYBE MUSIC からの1stミニアルバムのリリースに至る。

ちなみに kiki vivi lily というお洒落だけど舌を噛みそうなアーティスト名の由来は、以前音楽活動していたときに使用してた「ゆり花」という名前では、すぐに女性ソロシンガーであることが分かってしまい、そうした先入観によってリスナーの思考が制御されてしまうことに抵抗感を抱いたため、名前から性別、編成、音楽指向などが判明せず、先入観なしに楽曲を聴いてもらえるようにという思いを込めて名付けたアーティスト名とのことである。

▼ kiki vivi lily
画像



アルバムコンセプトは、そのタイトルの「LOVIN' YOU」というワードに込められているとのこと。本人へのインタビュー記事によれば、カラフルでキャッチーという意味での「ラブリーでキュート」なアルバムに仕上げたかったとのことで、その歌詞にも可愛いワードが散りばめられているとのことである。

レーベルによるキャッチコピーは、「ブロッサム・ディアリー meets HIP HOP??CITY系 HIP HOP ??ラップでは無いが、HIP HOP を感じ、SOUL 過ぎない、CITY 過ぎない、今ちょうど聴きたい踊れるライト POP??とも言うべき、今までにないけど、みんなが聴きたかったPOPS 感を持つシンガー kiki vivi lily 遂にデビュー!実はシンガーとして活動していた ゆり花(元BiSのメンバー寺嶋由芙がカヴァーした楽曲を持つ)、が kiki vivi lily として活動を開始!! ライトな HIP HOP 感覚をもち POP でキュートな歌声と 90'S HIPHOP SOUL 周辺を彷彿させる楽曲は聴いた事ないけど聴きたかった J-POP が凝縮されてます!! 昔だったら渋谷系いまだったら。。。。う~ん 世田谷系か!!!???」とえらく仰々しく長ったらしいコピーとなっているが、まあ確かにそんな感じがしないでもなく、敢えてカテゴライズするなら渋谷系ポップスの流れを汲むサウンドと言えるかもしれない。

kiki vivi lily 自体は「Groovin'なソロプロジェクト」と称されているが、アルバム全体が持つ雰囲気は、ハウスミュージックのようでもある。また、サンプリングやリミックスを重ねたなかなかアーバンでエレクトリックなポップが印象的な一方で、そのリズムとビートは 90's ソウルや Old School Hip-Hop の要素を取り込んでいるとのことで、そうしたミクスチャーなサウンドが、レトロチックなメロディと見事にシンクロして、CM 音楽のような非常にファッショナブルな kiki vivi lily 独自のサウンドワールドを展開しているようだ。

また、可愛いワードが散りばめられているという英語混じりの歌詞は、その発音も滑らかで、軽やかなサウンドにも良く馴染んで耳に心地良く、可愛らしくも妙にコケティッシュな歌声に乗ってインストライクな「音」としても楽しめるようになっている。裏返せばじっくり味わうような深イイ歌詞でないのだが、ストリーミングなサウンドにはよく馴染んで、これはこれで kiki vivi lily の音楽の魅力の一つとなっていると感じた。

さらに聴くほどに深みが増すようなメロディ・コーラスワークにもこだわったというだけあって、特にコーラスワークは、要所要所で何気に楽曲に深みや奥行きを与えており、ぜひこうした渋テクにも注目して聴いていただきたい凝ったアルバムに仕上がっている。

そんなアルバムの中でもお薦めの楽曲が、リードトラック「LOVIN' YOU」と「Mysterious Kiss」だ。

「LOVIN' YOU」は、共作者である コヤマ 氏と様々なサンプリングビート CD のトラックに楽曲をはめ込み、サンプリングビートを重ねて制作した力作とのことで、制作過程でヒップホップの要素が醸し出されてきていい味が出てきたという渾身のリードトラックである。

また「Mysterious Kiss」は、ゆり花 の後半期に作った楽曲で、ゆり花 と kiki vivi lily の架け橋的な曲とのことで、互いの要素がうまく融合された楽曲に仕上がっているという本人にとっても自信作となっているようだ。

その他「Goes All Right」は、どのアーティストの要素を盛り込んだのかは秘密ということだが、アルバム中でも一番コンセプト重視で作った楽曲とのことである。

なお、個人的にはあまり好みではなかったが、エンドトラックの「Stay My Boy」は、曲のコードから作った楽曲で、ループを多用するヒップホップのトラックメイクのように、4つのコードのループのみで構成されたこだわりの楽曲ということであるので、参考までに・・・。

本人は、Pharrell Williams、Justin Timberlake、山下達郎、松任谷由実、土岐麻子 などから影響を受けているとのことで、そうしたアーティストに通じるような、どことなく捉えどころがない変則的なサウンドが大きな可能性を感じさせるシンガーソングライターである。最近のニューカマーの中でもポップながら非常に気になる癖のあるサウンドを響かせてくれるシンガーソングライター kiki vivi lily 。臆することなくぜひ 山下達郎 や 松任谷由実 のような唯一無二のサウンドを目指して、積極的に打って出てもらいたい期待のアーティストだ。

▼ kiki vivi lily
画像




■ Music Video「kiki vivi lily / LOVIN' YOU trailer」



*この動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードした ultradist が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。


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名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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