FC2ブログ

2020-05

中村千尋 「○△□」

中村千尋 「○△□」■ アルバムデータ
タイトル:○△□
アーティスト:中村千尋
リリース:2016年8月24日
レーベル:Village Again Association / ARIGATO MUSIC

アルバム総評価:91


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  あなたのパペット  ★★★★☆  
02  涙の鍵★★★★★
03  さとうくん★★★★★
04  キラキラ号 ~遠距離恋愛応援バージョン~          ★★★★☆
05  さよならハリネズミ★★★★★
06  友達★★★★★
07  ノーブラサンデー★★★★☆
08  ねぇ先生★★★★☆
09  ごはんとケーキ★★★★☆
10  証 (Remix ver.)★★★★★
11  恋なんてクソッタレ★★★★☆
12  優しい嘘★★★★★
13  たいむかぷせる★★★★★


■ 講評
今回紹介するアルバム「○△□」(まるさんかくしかく)は、女性シンガーソングライターである 中村千尋 が2016年8月24日に Village Again Association / ARIGATO MUSIC からリリースした3rdスタジオアルバムである。フルアルバムとしては初の作品となる。

通常盤とは別に「友達」、「恋なんてくそったれ」、「ノーブラサンデー」、「涙の鍵」、「キラキラ号~遠距離恋愛応援バージョン~」の5曲のミュージックビデオを収録したDVD附属の限定盤も同時リリースされている。

2016年09月05日付オリコン週間CDアルバムランキングで第255位を記録。(がんばれ!!)

▼「○△□」
画像



なお、ジャケットのアートワークは、前作となる2ndミニアルバム「雨、上がれば」からそれまでの中村本人が描いたイラストから中村本人の写真へと代わっている。

全曲の作詞・作曲を中村千尋が手掛けており、#03「さとうくん」は、音楽プロデューサー片岡大志氏との共作となっている。

今作は、2枚のミニアルバムリリースを経て制作されたソロ集大成ともいえるフルアルバムということで、書き下ろしの新曲はもちろん、根強い人気がありながら音源化されていなかった曲、そして過去の作品に収録されている代表曲を加えた全13曲を収録。ある意味ベスト盤的な内容ともなっている。

ちなみに、収録曲中以下の9曲が既出の作品である。

◆1stミニアルバム「どーも 中村です」収録曲(2014年10月8日リリース)
「友達」、「キラキラ号」、「恋なんてクソッタレ」
◆2ndミニアルバム「雨、上がれば」収録曲(2015年7月15日リリース)
「涙の鍵」、「ノーブラサンデー」
◆シングル「さとうくん」収録曲(2016年6月19日リリース)
「さとうくん」
◆シングル「友達」収録曲(2014年9月10日リリース)
「友達」
◆シングル「うら」収録曲(2014年5月4日リリース)
「ねぇ、先生」、「恋なんてクソッタレ」
◆シングル「さよならハリネズミ」収録曲(2013年10月5日リリース)
「キラキラ号」、「友達」、「さよならハリネズミ」

また「恋なんてクソッタレ」は、関西テレビ「ウラマヨ!」2014年10月~12月期エンディングテーマ、「涙の鍵」は、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」2015年7月期エンディングテーマ、「キラキラ号~遠距離恋愛応援ver~」は、福島県白河市に本社を置く旅行代理店さくら観光の高速バス「キラキラ号」のキャンペーンソングとなっている。

なお、「◯△□」(まるさんかくしかく)という個性的なアルバムタイトルについては、本人曰く「このアルバムは本当に、詞もメロディもいろんな曲が入っていまして……統一感がなくてごちゃごちゃしているんですが、そのごちゃごちゃが何だか良いなと思ったんです。人間みたいに○も△も□も、その他の形もあって、みんな違う形でそれを隠そうとしてないことが素晴らしいなぁと思いました。みんな違ってそのままでいいんだ!!という気持ちを込めて、「○△□」(まるさんかくしかく)というアルバム・タイトルにしました。」とのことである。

▼ 中村千尋
画像



1stフルアルバムとなる今作で「一途な私、めげずに頑張れ!!」と女性らしいセツナ系恋愛・失恋応援ソングを全13曲も披露してくれた中村千尋であるが、その楽曲の歌詞の世界観は、当然と言えば当然であるが女性シンガーソングライターとして見事なほど女性目線となっている。

そしてその楽曲を聴くと、ティーンエイジと思しき可愛らしく健気な女性たちがひたむきに恋愛に向き合う姿が自然と瞳に浮かんでくるようで、そんな歌詞におけるシチュエーション設定の巧みさに、メロディー以上に歌詞の世界観を大切にする中村千尋のシンガーソングライターとしての姿勢が見て取れるようだ。

その一方で、そうした乙女チックな歌詞の世界観や miwa を思い起こさせるストレートで可愛らしい歌声とは裏腹に、意外にも中村千尋の年齢は28歳ということで、実はあまり恋愛に恵まれないイタい女性なのではないかといらぬ心配をしてしまったのだが、彼女の可愛らしい容姿からすればそんな懸念は無用であろう。

敢えて年相応なアラサー男女の大人な恋愛を唄わないのは、何か強いこだわりでもあるのだろうか。いずれにせよティーンな恋愛への想いや憧れが彼女の曲作りの根底にあるようで、彼女が持つそんな乙女な少女性が、その楽曲にえも言われぬ可愛らしい空気感を漂わせる理由であるかもしれない。

そんなお姉さんによる等身大(リアルタイム)ではない?歌の世界観を十代の若い女性リスナーがどう感じ、どう評価しているのか非常に興味があるところだ。

▼ 中村千尋
画像



さて、最近は男女共に付き合っている相手がいないとか、恋愛自体を面倒くさいものと考える若者ばかりというバブル時代を謳歌した世代には理解しがたい現状とのことで、そもそも今どきのティーンの恋愛や失恋を唄った楽曲自体、現実味のない空虚な音楽として支持されにくくなっているのではないかと心配されてしまうのだが、近年直球な恋愛ソングアルバムの人気に今一つ勢いが感じられない理由が、意外にそんな恋愛経験の少ない若者の増加に原因があるのではないかと勘ぐってしまうほどだ。

そんな若者が恋愛に淡泊な時代だからこそ、中村千尋のようなシンガーソングライターが描く恋愛・失恋応援ソングが、若者が恋愛に踏み出すきっかけや後押しになるのであれば、そんな素敵なことはないだろう。

その一方で恐らく男性目線からすれば、こんなに一途に男性を想う女性なんていないでしょと突っ込みを入れたくなるようなレディコミ的な歌詞の世界に、正直男として妙に気恥ずかしくて聴き心地の悪さを覚えてしまうのである。だからだろうか、中村千尋の楽曲は圧倒的に女性向けのサウンドといった印象が強いのである。

中村千尋は、元々アイドル性を持ったシンガーソングライターであるため、きっと男性リスナーも少なくないとは思うのだが、彼女の楽曲は、そんな男性リスナーを置いてきぼりにしてしまうような女性特有の強引さを持っているようだ。

そんな中で救いといえば、今作の収録曲「さとうくん」の存在である。教室で浮いた男子に注がれる女性の眼差しが堪らなくうれしくて思わずほっこりしてしまうアルバム中でも異色のトラックである。こうした男にも優しい楽曲が増えれば、男性リスナーもより聴きやすいアルバムになるに違いない。

アルバムは全曲いずれをとってもクオリティーが高く、シングルリリース曲を含むこともあって非常に聴きごたえのある粒揃いの楽曲ばかりである。主にアコースティックギターとピアノをメインに活動しているということだけあって、それぞれの楽器の特色をうまく活かしたメロディーラインが素晴らしく、いずれの楽曲からも優しさが滲み出ており、そうしたサウンドの印象も中村千尋の持ち味と言えるだろう。

特にバラッドである#02「涙の鍵」、#06「友達」、#10「証」、#13「たいむかぷせる」の4曲は力作で、メロディアスなサビとドラマチックな盛り上がりを見せる間奏のアレンジが曲のグレード感を高めて、まるでドラマのタイアップ曲のような充実したサウンドを奏でている。

ソロ活動後の経歴は浅いものの、たらりらん時代から行っている路上ライブを原点と位置付け、現在も新宿駅などを中心に精力的に路上ライブを敢行しているという中村千尋であるが、「○△□」は、そんな彼女の努力と実力が結実した、まさにベストなアルバムである。

▼ 中村千尋
画像




中村千尋(なかむらちひろ、1988年6月15日生)は、日本の女性シンガーソングライターである。たらりらん(現在活動休止中)のボーカル、ギター担当。ボヤケルズわかまつごうとのユニットひごさつまのボーカル、ギターも担当している。音楽ユニット PlayYou.House(現Goose house)の元メンバーでもある。熊本県八代市出身。所属事務所はザザ。所属レコード会社は ARIGATO MUSIC。

1988年6月15日、熊本県八代市に生まれる。父の影響で13歳の頃から作詞、作曲を始めるようになった。高校では同じクラスの友人や先輩とバンドを組み、地元熊本を中心にライブ活動を展開、高校卒業後に上京し音楽学校メーザー・ハウスに入学する。

2008年12月、音楽学校メーザー・ハウス内で出会った友人とアコースティックユニット「たらりらん」を結成。

2009年1月18日、初の路上ライブを新宿にて敢行。
2009年11月、アコースティックユニットからバンドとしての「たらりらん」の活動を始める。

2010年9月21日、初の自主企画ライブ「たらりらんと愉快な仲間達vol.1」を下北沢M OSAiC にて開催。
2010年10月、シンガーソングライターが集う音楽ユニット「PlayYou.House」(現Goose house)の第2期メンバー(住人)として竹澤汀と共に加入。
2010年11月、「LOTTE X SonyMusic 歌のあるガムプロジェクト2010」にて6000組の中からファイナリスト5組に選ばれ渋谷AXでライブをする。

2011年1月15日、たらりらんの活動に専念する為「PlayYou.House」を卒業(退室)する。
2011年8月27日、初のワンマンライブ「たらりらんワンマンライブふぁーすと フルコースを召し上がれ」を渋谷 TAKE OFF7 にて開催。

2012年3月、メンバーチェンジなどを経て、みのりん(萩原実理)、あかね(中川茜)、よしえ(森田良重)の4人ガールズバンド編成となる。

2013年4月5日、無期限の活動休止を発表し、たらりらんとしては最後のライブ「金曜日の午後に」を渋谷 TAKE OFF7 で開催、ソロでの活動を開始する。
2013年10月5日、会場限定弾き語り1コインシングル「さよならハリネズミ」を発売。

2014年5月4日、弾き語り1コイン CD「おもて」「うら」同時発売。これに際し、全国路上ライブツアーを決行、約1か月で1000枚を売り上げ、Twitter の本人公式アカウントのフォロワー数が9000人を突破した。
2014年8月2日、ソロとして初のワンマンライブ「いたってクソまじめです。」を下北沢 ReG にて開催。
2014年9月10日、ソロとしての1stシングル「友達」をタワーレコードにて1000枚限定で発売。
2014年10月8日、ソロとしての1stアルバム「どーも中村です。」発売。
2014年11月3日、Twitter本人公式アカウントのフォロワー数が1万人を突破。

▼「友達」1stソロシングル
画像


▼「どーも中村です。」1stソロアルバム
画像



2015年5月22日、全国47都道府県路上ライブツアーを東京都渋谷駅より始める(当初は新宿駅の予定であったが変更となった)。
2015年7月15日、2ndアルバム「雨、上がれば」を発売。
2015年7月19日、ソロとしては初の自主企画ライブ「私の好きな人 vol.1?「雨、上がれば」リリースパーティー?」を渋谷7th floorで開催。アースバウンド、つるうちはな、ひだけいこが出演。
2015年8月9日、所属レーベルが同じボヤケルズのわかまつごうとのユニット「ひごさつま」を結成。ユニット名は、中村が熊本県(肥後藩)出身、わかまつが鹿児島県(薩摩藩)出身であることに由来する。

▼「雨、上がれば」2ndソロアルバム
画像



2016年1月30日、ソロとして2回目の自主企画ライブ「私の好きな人 vol.2」を渋谷gee-geで開催。胸キュンディスコティック、RETOが出演。またこのライブより前年に行われたワンマンライブ「夢のクアトロ満員大作戦」の模様を収めた自身初となるライブDVDが発売された。
2016年4月4日、公式ファンクラブ「まにあっくちひらー」が誕生。
2016年8月24日、初のフルアルバムとなる3rdアルバム「○△□」をリリース。

(出典:「中村千尋」(2016年9月19日 18:06 (UTC))『Wikipedia日本語版』)

▼「○△□」3rdソロアルバム
画像




■ アルバムリリースノート
中村千尋 ファースト・フル・アルバム完成!彼女ならではの視点、解釈で表現された歌詞が目を引く新曲、根強い人気がありながらも今まで音源化されていなかった楽曲に、先行シングル(ライヴ会場などで販売)「さとうくん」(共作:片岡大志)、過去の作品に収録されている代表曲などを収録! - Amazon

▼ 中村千尋
画像




■ Music Video「中村千尋1stフルアルバム「◯△□」トレーラー」



■ Music Video「さとうくん」



■ Music Video「友達(Short Version)」



■ Music Video「キラキラ号~遠距離恋愛応援バージョン~」



■ Music Video「恋なんてクソッタレ(Short Version)」



■ Music Video「涙の鍵(short ver.)」



■ Music Video「ノーブラサンデー(short ver.)」



*これらの動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードした 中村千尋 が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。

*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「中村千尋」を素材として二次利用しています。


love3  参考になったという方はぜひこちらをポチッとお願いします。


スポンサーサイト



  

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://758ongakudohonpo.blog.fc2.com/tb.php/286-de99ae20
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

あいちトリエンナーレ2016 「名古屋地区」 «  | BLOG TOP |  » さよならポエジー 「前線に告ぐ」

プロフィール

香山蔵之介

Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
Life is music. Music is life.
Let's enjoy music for your wonderful life.

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

邦楽(あ行) (32)
邦楽(か行) (25)
邦楽(さ行) (31)
邦楽(た行) (12)
邦楽(な行) (10)
邦楽(は行) (25)
邦楽(ま行) (5)
邦楽(や行) (11)
邦楽(ら行) (9)
邦楽(わ行) (2)
洋楽(あ行) (19)
洋楽(か行) (10)
洋楽(さ行) (29)
洋楽(た行) (11)
洋楽(な行) (0)
洋楽(は行) (18)
洋楽(ま行) (4)
洋楽(や行) (1)
洋楽(ら行) (14)
洋楽(わ行) (1)
洋画(か行) (2)
洋画(は行) (1)
アート (6)
文化 (13)
ファッション (1)
グルメ (7)
PC (1)
健康 (1)
BLOG (3)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

アクセス数

オンライン数

現在の閲覧者数:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログランキング

ブログランキング参加中


ブログランキング参加中

Please Click !