FC2ブログ

2020-05

HONNE 「Warm on a Cold Night」

HONNE 「Warm on a Cold Night」■ アルバムデータ
タイトル:Warm on a Cold Night
アーティスト:HONNE
リリース:2016年7月22日
レーベル:Tatemae Recordings

アルバム総評価:88


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  Warm on a Cold Night(寒い夜の暖かさ)  ★★★★★  
02  Til the evening(夜になるまで)★★★★★
03  Someone that Loves You(君を愛する誰か)★★★★★
04  All in the Value(すべての価値)★★★★★
05  Treat You Right(君を大切にする)★★★☆☆
06  Out of My Control(制御不可能)★★★★★
07  Coastal Love(海岸の恋)★★★★★
08  It Ain't Wrong Loving You(君を愛するのは悪くない)          ★★★☆☆
09  The Night(その夜)★★★★☆
10  Good Together★★★★★
11  One at a Time Please(少しずつお願い)★★★★☆
12  FHKD★★★★☆

※( )は日本語タイトル


■ 講評
今回紹介するアルバム「Warm on a Cold Night」は、イギリスのイースト・ロンドンを拠点に制作活動を行うエレクトロ・ソウルの2ピースユニット HONNE が2016年7月22日に自ら立ち上げたレーベルである Tatemae Recordings からリリースした1stフルアルバムである。日本にインスパイアを受けたユニットということもあって、最近の洋楽アルバムには珍しく日本語タイトルが付けられており、アルバムタイトルは直訳で「寒い夜の暖かさ」となっている。こうした日本語タイトルは本人たちが付けているようで、若干微妙な翻訳となっているようだ。

2016年7月30日付 UK Albums Chart 第37位を記録している。

EP 盤でリリースした「Warm On A Cold Night」、同郷の女性ソウルシンガー Izzy Bizu とコラボレートした新曲「Someone That Loves You」等を含む全12曲を収録。全ての作詞・作曲をユニットが手掛けており、通常盤と合わせて Bonus Tracks 4曲を含む全16曲を収録した Deluxe Edition もリリースされている。なお、この Bonus Tracks 4曲が本編以上に実に素晴らしい楽曲揃いであり、購入される場合はぜひ Deluxe Edition をお勧めしたい。

リリースされる CD ジャケットは、いずれも日本語による帯付きの特徴的なアートワークで統一されていることでも注目を集めている。

またバックミュージシャンとして Naomi Scarlett(Backing Vocals)、Duayne Sanford (DS DrummerBoi)(Drums)、Amadu Koroma(Bass Guitar)、Johnny Silveira(FOH engineering)の名が挙がっており、エレクトロ・ソウルというジャンルもあってかバンド構成としては比較的小規模となっているようだ。

▼「Warm on a Cold Night」
画像


▼「Warm on a Cold Night」ジャケット裏面
画像


▼「Warm on a Cold Night」Deluxe Edition
画像


▼「Warm on a Cold Night」Deluxe Edition ジャケット裏面
画像



2014年に1st EP「Warm On A Cold Night」をリリース以来、 UK でじわじわと人気と話題を集めているロンドン出身のエレクトロ・デュオ、HONNE(本音)。温かみのあるエレクトロ・サウンドにヴィンテージ・ソウルやポップなフックを融合させた、“時代を超える”都市型ナイト・ミュージックとも呼べそうなエレクトロ・ポップ・サウンドとともに、日本語の“本音”からとったというバンド名や、日本盤を意識したアートワークなどの“日本好き”な一面でも、注目を集めている二人である。

シンガーの Andy Clutterbuck とプロデューサーの James Hatcher からなる HONNE(本音)。大学で出会った二人は Radiohead 好きという共通点で意気投合し、共に音楽を作り始めるようになる。ちなみにインパクト大なユニット名は、日本語の「本音」が持つ意味を気に入り、まさに自分たちの作っている曲を表していると考えたことから、付けられたという。

デビューEP となる「Warm On A Cold Night」は、音楽ストリーミング配信サービス Spotify で160万回以上もストリーミングされた他、それに続く「The Night」(2nd EP「All The The Value」に収録)は、音声ファイル共有サービス SoundCloud で200万回以上も YouTube でも150万回再生され、HONNE の存在はじわじわと話題を集めるようになっていく。2015年には自身のレーベル“TATEMAE RECORDINGS”(こちらも日本語の「建前」からとっている)から通算3作目の EP「COSTAL LOVE」をリリースし、注目される。さらに Kwabs の全英ツアーのサポートや、BBC Radio1 の Big Weekend、The Great Escape、Latitude、Field Day などのフェスティバルへの出演も果たした。

(出典:「Warner Music Japan Official Site」

▼ HONNE
左:James Hatcher 右:Andy Clutterbuck
画像



ロンドンのシンガー Andy Clutterbuck とマルチ・インストゥルメンタリストの James Hatcher によるデュオ「HONNE」。

ユニット名は英語的に「ホン」、フランス語的に「オヌ」とでも発音するのかと思いきや、日本語の「本音(ホンネ)」をそのまま英語表記したという。日本に数年滞在したこともある日本通ということで日本人としても好感が持てるのだが、正直スペルの読ませ方は微妙な感じだ。ちなみにユニットが設立した自主レーベルの名前が「本音と建前」の「Tatemae(建前)Recordings」という凝り様である。

そんな一風変わったユニット名の HONNE だが、オーストラリア・メルボルン出身のシンガーソングライター Chet Faker を彷彿とさせる Andy Clutterbuck の枯れたハスキーヴォイスがロンドンというアーバンシーンにマッチして、悔しいほどダンディな色気を漂わせている。

そのアダルトコンテンポラリーなエレクトロ・ソウルは、メロウかつグルーヴィーで、城達也のナレーションが似合うような実にクロスオーバーなクールサウンドである。また、ラジオのチューニングノイズや生活音を使用した凝った SE も、サウンドの持つ独特なヴィジュアル感を巧みに演出しており、そのクロスオーバーなサウンドイメージが、如何にも UK らしいモノクロームでアンダートーンなサウンドカラーにもよく表れている。

ロンドンで誕生したクラブミュージックの一種であるポストダブステップ(Post-Dubstep)ほどガッツリしていない、程好いクラブ感も洒落た感じだ。

さらに公開中のプロモーションビデオも、そうしたクールなイメージを視覚的に見事に再現しており、ショートムービーのような芸術性の高い映像作品に仕上がっている。

中でもそのプロモーションビデオが公開されている#1「Warm on a Cold Night」と#4「All in the Value」の2曲は、詩的なタイトルを含めてよりモダンテイストなエレクトロ・ソウルで、かの GOON TRAX レーベルの"JAZZY & MELLOW HIP HOP"コンピレーションアルバム「IN YA MELLOW TONE」シリーズを思い起こさせるリカーなトワイライトサウンドが、アルバム全体に芳醇な香りを漂わせているようだ。

加えて個人的に一押しの#7「Coastal Love」と#10「Good Together」は、モノクロームなアルバム色の中にあってポップテイストでリズミックな楽曲として一際鮮やかな色彩を放っており、ユニットサウンドの多様性を感じさせるなかなかアグレッシヴな作品となっている。

アルバム全体としてはモノクロームなアルバム色を反映して少々重たい感じがしないでもないが、中盤から後半にかけてアップビートかつポップでR&B テイストな「Coastal Love」や「Good Together」が控えており、こうした意外性を持った凝った楽曲構成は、緻密で技巧派と見受けられる Andy Clutterbuck と James Hatcher の二人だからこその為せる業と言えるのではないだろうか。ぜひ途中で挫折することなく、気力を持ってラストトラックまで聴いていただきたい。きっとこのアルバムの持つ真の魅力が感じられるはずだ。

アルバム「Warm on a Cold Night」は、大局的にはクロスオーバーでアーバンなソウルサウンドイメージを維持しながらも、ポップやハウスミュージックなサウンドを織り交ぜた凝ったアレンジが独創的で、玄人指向の楽曲構成がマニア心をくすぐるクールでアダルトコンテンポラリーなアルバムである。

ムーディーで温かみのあるエレクトロポップ & ヴィンテージ・ソウル・サウンドで本国ロンドンでも話題を集め、2016年の注目株と言われる HONNE であるが、そうした評価も頷ける若手デュオながらそのプロフェッショナルなスキルが伝わってくるまさに注目のユニットだ。

▼ HONNE
画像




HONNEは、プロデューサーである James Hatcher と同じくプロデューサー/シンガーである Andy Clutterbuck が2014年にイースト・ロンドン(バウ地区)で結成したイギリスのエレクトリックソウルデュオである。楽曲は両者が作詞・作曲を行う。デビュー以来2014年に「Warm on a Cold Night」、2015年に「All in the Value」の2枚の EP を Super Recordings からリリースし、その後、3rd EP となる「Coastal Love」を自主レーベルである Tatemae Recordings からリリースする。2016年6月22日、初のスタジオアルバム「Warm on a Cold Night 」を Tatemae Recordings からリリースし、本格デビューを果たす。

Andy Clutterbuck と James Hatcher の二人は、大学在学中に知り合い、2014年末に“real intention(本当の意図)”を意味する日本語の“本音(ホンネ)”から採った「HONNE」をユニット名として音楽活動を開始する。

イギリスの一般新聞「The Telegraph」では、HONNEの音楽スタイルは、「愛を確かめる音楽を作り直すことを運命付けられた未来的なソウルミュージック」と記述している。

2014年9月1日、イギリス・ロンドン出身のエレクトロニック・ミュージックデュオ AlunaGeorge や Bondax を世に送り出したレーベル Super Recordings から1st EP「Warm on a Cold Night」をリリース。

2014年11月24日、同じく Super Recordings から2nd EP「All in the Value」をリリースし、ロンドンのパブ The Sebright Arms で初ライヴを行う。

▼「Warm on a Cold Night」1st EP
邦題:「寒い夜はあなたが温めてくれる」
画像


▼「All in the Value」2nd EP
邦題:「価値が全て」
画像



2015年2月、ロンドンのディスコクラブ Electrowerkz でライヴをスタート。チケットがソールドアウトするほど人気を博す。

2015年5月1日、3rd EP「Coastal Love」を自主レーベルである Tatemae Recordings / Atlantic Records からリリース。

▼「Coastal Love」3rd EP
邦題:「海岸の恋」
画像



2015年5月13日、ロンドンのイベントスペース The Laundry でのチケットがソールドアウトした看板ライブ演奏を実施するとともに、イギリス東部のノーフォーク州 Norwich で開催されたイギリスの公共放送局 BBC(英国放送協会) のラジオ局「BBC Radio 1」の音楽祭「Radio 1's Big Weekend」において音楽番組「BBC Introducing」のステージで演奏を行う。

2015年9月2日、4th EP「Over Lover」を Tatemae Recordings / Atlantic Records からリリース。

▼「Over Lover」4th EP
画像



2015年半ばの早い時期から The Great Escape Festival 2015、Field Day、Calvi on the Rocks など UK やヨーロッパの様々なフェスで演奏活動を展開するとともに、ロンドンのソウルシンガー Kwabs の UK、ヨーロッパツアーにも参加。

2016年1月22日、EP「Coastal Love」から同タイトル曲「Coastal Love」を始めアルバムタイトル曲のリミックス曲を含む6曲の新曲を含む7曲を収録した5th EP「Gone Are the Days」を Tatemae Recordings / Atlantic Records からリリース。

2016年7月22日、1stフルアルバムとなる「Warm on a Cold Night」を Tatemae Recordings からリリース。

▼「Gone Are the Days」5th EP
画像


▼「Warm on a Cold Night」1stフルアルバム
画像



(出典:「HONNE」(29 July 2016 16:08 UTC)『Wikipedia英語版』他)

▼ HONNE
画像




■ アルバムリリースノート
本音に魅せられたロンドンの不思議デュオが奏でるメロウな都市型ナイト・ミュージック。 自称下北インポートの夜のシティポップ。本音と建て前がせめぎ合う、インテリ繊細系エレクトロ・ビートで今宵も街に夜の帳が下りる。- Amazon

▼ HONNE
画像




■ Music Video「Warm On A Cold Night」

Video directed by Geej Ower.
Produced by Simon Oxley for Greatcoat Films.
Movement Director - Fionn Cox-Davies [House Of The Strays]
D.o.P - Jack Wilkinson
First AD - Rohan Scully
Focus Puller - James Woodmass
Gaffer - Lee Hatcher
Hair & Makeup - Siwan Hill
Production Assistant - Sam Waddington
Editor - Geej Ower
Colourist - Colourist - Will Chetwynd




■ Music Video「Warm On A Cold Night(LIVE)」



■ Music Video「Someone That Loves You」by HONNE & Izzy Bizu

Director - Malia James
Producer - Taylor Vandegrift
DP - Eli Born
Actors - Adam Lively + Rinaco Aoki
Production Company - Cineaste Films
Commissioner - Dan Curwin
Exec.Producer UK - Juliette Larthe
Producer UK - Hannah Bellil




■ Music Video「All In The Value」

Directed by Geej Ower
Produced by Simon Oxley and Greatcoat Films
Movement Director - Fionn Cox-Davies
Director of Photography - Charlie Goodger
Dancers - Fionn Cox-Davies. Camila Gutierrez
1st AD - Nick Goulden
Focus Puller - Kit Mckenzie
AC / DIT - Thom Humphreys
Gaffer - Rory Harborne
Spark - Jaryl Lim
Production Designer - Laura D’Asta
Hair & Makeup - Shiv Ashman
Production Assistant - Oliver Rushton
Editor - Geej Ower
Colourist - Jax Harney




■ Music Video「Coastal Love (Official Video)」

Directed by Danilo Parra
DP: Kate Arizmendi
Producer: Shelley Cheung and Anchor Light
Production company: Untitled
Executive Producer: Natalie Arnett




*これらの動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードした HONNE が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。

*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「HONNE」を素材として二次利用しています。


love3  参考になったという方はぜひこちらをポチッとお願いします。


スポンサーサイト



  

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://758ongakudohonpo.blog.fc2.com/tb.php/280-6e7d23e1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

TRY TRY NIICHE 「FLOWERING」 «  | BLOG TOP |  » Earth, Wind & Fire 「I Am」

プロフィール

香山蔵之介

Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
Life is music. Music is life.
Let's enjoy music for your wonderful life.

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

邦楽(あ行) (32)
邦楽(か行) (25)
邦楽(さ行) (31)
邦楽(た行) (12)
邦楽(な行) (10)
邦楽(は行) (25)
邦楽(ま行) (5)
邦楽(や行) (11)
邦楽(ら行) (9)
邦楽(わ行) (2)
洋楽(あ行) (19)
洋楽(か行) (10)
洋楽(さ行) (29)
洋楽(た行) (11)
洋楽(な行) (0)
洋楽(は行) (18)
洋楽(ま行) (4)
洋楽(や行) (1)
洋楽(ら行) (14)
洋楽(わ行) (1)
洋画(か行) (2)
洋画(は行) (1)
アート (6)
文化 (13)
ファッション (1)
グルメ (7)
PC (1)
健康 (1)
BLOG (3)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

アクセス数

オンライン数

現在の閲覧者数:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログランキング

ブログランキング参加中


ブログランキング参加中

Please Click !