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2020-05

livetune+ 「Sweet Clapper」

livetune+ 「Sweet Clapper」■ アルバムデータ
タイトル:Sweet Clapper
アーティスト:livetune+
リリース:2016年5月11日
レーベル:Warner Music Japan

アルバム総評価:89


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  Restart  ★★★☆☆  
02  Sweet Clapper          ★★★★★
03  Milky Rally★★★★★
04  そふとたっち★★★★☆
05  スローペース★★★★★
06  Jump Up★★★★☆
07  Darling Darling★★★★★


■ 講評
今回紹介するアルバム「Sweet Clapper」は、音楽ユニットである livetune+ が2016年5月11日に Warner Music Japan からリリースした1st ミニアルバムである。2016年5月23日付オリコン週間 CD アルバムランキング第119位を記録している。

YouTube 上でティーザー映像として公開されているドールアニメーション「MILPOM★」OPテーマ「Milky Rally」に加え、タイトルトラックでもあるアンセム・ソング「Sweet Clapper」など多彩なトラックを全7曲収録。また、初回限定盤にはボーナストラック「Dance Beat Step」も収録されている。

アルバム・アートワークは、やのあんな(Vo.)を全面にフィーチャーした実写とイラストを融合し、エレクトリックなサウンド感をビジュアル化したデザインとなっており、オリジナル購入特典には、やのあんなが2015年に発売した写真集「やのあんな MADE in HARAJUKU VOL.1」より、別カットを使用したブロマイドやオリジナルポストカードなど様々な特典が各販売店別に用意されており、やのあんなの持つビジュアル/アイドル的な魅力を意識した販売戦略を展開している。

▼「Sweet Clapper」通常盤
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▼「Sweet Clapper」初回限定盤
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▼ オリジナル購入特典
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Web上では、アルバム収録曲である全国のヴィレッジバンガードのキャラクター“おもちエイリアン”初のフラッシュアニメ作品 DVD「どんどんしーてれび vol.0 さいとーさんをしんりゃくしたよ。」のオープニングテーマ「そふとたっち」のミュージックビデオも公開されており、アニメ「秘密結社鷹の爪」でおなじみのエンタテインメント企業 DLE と、livetune+ がタッグを組んで制作されたこのビデオでは、おもちエイリアンの生みの親であるファンファングルーヴメイクが kz とやのあんなのキャラクターデザインを担当し、キャラクター化された2人がフラッシュアニメで登場するコミックな内容となっている。なお、「そふとたっち」は、ミニアルバムのリリースに先立ち iTunes / レコチョクにおいて先行配信されている。

▼「そふとたっち」先行配信
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livetune+(ライブチューンプラス)は、「Google Chrome -初音ミク篇-」の CM 楽曲「Tell Your World」を初め、数々の初音ミク楽曲を生み出し、空前の「初音ミク」旋風を牽引した一人でもある「kz」によるソロプロジェクト「livetune」と、「青文字系モデル」として雑誌への出演、ヨーロッパやアジアなど、9か国13か所でモデルアーティストとして世界のステージで活躍の場を広げている「やのあんな」の2人による新生ライブユニットである。「LIVEがしたかった」と語る kz が、モデルとしても活動するやのあんなをヴォーカリストに迎えて結成したもので、2015年11月6日に東京・東京体育館で開催された日本ポップカルチャーの祭典「MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL 2015 in TOKYO」に出演して国内初のお披露目となるステージ・パフォーマンスを展開している。

ちなみに「青文字系モデル」の「青文字系」とは、題字が赤またはピンクなどの赤系色である「JJ」、「ViVi」、「Ray」、「CanCam」など女子大生・若年 OL などの20歳代前半ぐらいの女性を対象としたファッション雑誌を「赤文字系」と称するのに対するアンチテーゼ的な概念で、「Zipper」や「CUTiE」といった東京の原宿などで多く見かける個性的で同性受けするファッション及びそれらを多く取り上げるファッション雑誌の総称である。イベント企画会社、メディア運営会社であるアソビシステム株式会社が、主宰する原宿系イベントがテーマにするファッション性を赤文字系と区別するために、代表である中川悠介氏が便宜上名付けたのが起源と言われている。

▼ livetune+
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ボーカロイド「初音ミク」のパイオニアとして、また音楽プロデューサーとして幅広く活躍する kz であるが、ソロプロジェクトとなる「livetune」にやのあんなというヴォーカルを加えてスタートさせた新プロジェクト「livetune+」は、kz のきらびやかな電子音のアルペジオを多用したインストや4つ打ちのエレクトロサウンドの特徴はそのままに、今回のミニアルバムでもポップスから電波ソングまで幅広い曲調の楽曲を展開している。

そのサウンドはいかにも kz らしく、そこはかとなくオリエンタルな雰囲気を漂わせる独特なメロディーラインと絶妙なタイミングで入るクラッピングが印象的で、中には「そふとたっち」のように中田ヤスタカのサウンドメイクを思わせるきゃりーぱみゅぱみゅライクな楽曲も収録されているが、アルバム全体としてはシンプルかつストレートなアッパーサウンドが主体で、スピード感溢れるキャッチーな楽曲が畳み掛けるようにリスナーに迫ってくるような楽曲構成となっており、ギターサウンドなど kz のバックグラウンドであるロックなエレメントも打ち出した攻めのサウンドメイクとなっているようだ。

加えて、人懐っこい性格と、透明感と屈託のない笑顔で多くのファンを魅了するヴォーカルやのあんなの魅力を最大限引き出すような、ナチュラルガーリーで可愛い歌詞と、思わず口ずさみたくなるようなメロディーも非常によく練られており、10代の女子にも支持されそうな「livetune + やのあんな」ならではの世界観が構築されていると感じる。

kz が「ライヴやりたいなーというところから始まったこの liveutne+ にふさわしいライヴでみんなで楽しくなるような曲を詰め込みましたよ」と発言しているとおり、これまでライブのことを考えて音源を作ったことがあまりなかった Kz が、収録候補曲の中から、コールが入るものや、手拍子が打てる曲などを中心にバランスがよくなるように収録曲を選んで、アニメやゲームの音楽にはないフロアの反応を想像しながらアルバムを制作したとのことであり、その狙い通り、ライヴ会場の盛上がり間違いなしのとにかく“楽しい”を凝縮したようなハッピーなアルバムに仕上がっている。

特にリードトラックである「Sweet Clapper」は、kz が世界に対して何かを訴えるよりも、暗いことは考えずに刹那的な楽しさを追求するというか、たまにはこういったタガが外れたアーティストがいてもいいんじゃないかという思いを詰め込んだ楽曲だということもあって、kz とやのあんなのマネージャーやスタッフ一同を集めて歌ったコーラス部分のハイテンションな盛上がりそのままに、楽しさが凝縮された1曲となっている。

またそうした思いををそのまま引き継いだようなラストトラックの「Darling Darling」も、思わずリズムを刻みたくなるようなアップテンポで超キャッチーなラブソングで、アルバムの中でも一押しの必聴アッパーチューンである。

従来は打ち込みが100%で生で再現するのは不可能的な曲が多い kz の楽曲であるが、livetune+ に関してはバンドプレイでも面白いようにと生感を意識して制作されていることもあり、これまでの livetune とは一味も二味も違った新しい魅力に溢れたアルバムとなっている。

ただ、唯一残念であったのは、冒頭のインストゥルメンタル曲「Restart」である。トラックタイトルからは新生ユニットとしてのアルバムに賭ける意気込みのようなものも伝わってくるが、2曲目の「Sweet Clapper」とギャップレスでジョイントするわけでもなく、アルバム導入部としての演出効果もほとんど感じられなかった。記念すべき1st EP のオープニングトラックだからこそ、もう一工夫するか、できれば初回限定盤のボーナストラック等ヴォーカル曲を収録してほしかったところである。

▼ livetune+
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■ メンバー
◆ kz
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kz(ケーゼット)は、ソロ・ユニット livetune の主宰で、ClariS、Tokyo 7th Sisters の楽曲を始め、アニソン、ゲーム、J-POP などを手掛ける音楽プロデューサーである。RE:NDZ 名義でリミックス、DJ 活動も行い、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」、「COUNTDOWN JAPAN」、「ULTRA JAPAN」、「超会議」などジャンルの垣根を越えて数多くのフェス、イベントにも出演している。宮城県出身。

また、初音ミクを用いた楽曲を多く作成しインターネット上に公開している、いわゆる VOCALOID 楽曲提供者による「ボーカロイドユニット」でもあり、ピッチ補正ソフト「Auto-Tune」でボーカルを加工し、独特なサウンドに仕上げることで知られている。なお、「Take Your Way」(Fukase(from SEKAI NO OWARI))や「FLAT」(Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei))など人間のボーカルを用いた楽曲も手掛けており、VOCALOID の楽曲のみを手掛けているわけではない。

livetune は、その kz が主宰する音楽ユニット、同人音楽サークルであり、現在は kz によるソロ・ユニットとなっている。所属芸能事務所は INCS toenter。所属レコード会社は、Victor Entertainment(現:JVCKENWOOD Victor Entertainment)に始まり、Hatch Entertainment や Sony Music Direct を経て、現在の所属は TOY'S FACTORY となっている。なお、「livetune」というユニット名は、楽曲制作に使用しているソフトウェア「Ableton Live」と「Auto-Tune」に由来する。

2007年9月、音声合成ソフト「初音ミク」をボーカル音源として使用した楽曲「Packaged」をニコニコ動画や muzie 上で発表。同曲を始めとする一連の発表作品がインターネット上で注目を集め、初音ミクブームの一翼を担う。

2007年12月、コミックマーケット73にて同人盤「Re:package」をリリース。その人気の高さから瞬く間に完売し生産が追いつかない状況となる。

2008年8月27日、同人盤に新曲を追加した商用流通盤「Re:package」で Victor Entertainment よりメジャーデビュー。初音ミクのイラストや名称などを使用した CD はメジャーレーベルでは livetune の「Re:package」が最初である。

2009年にビクターからリリースしたリミックスアルバム「Re:MIKUS」以降は kz 名義でのプロデュースや RE:NDZ 名義での DJ 活動が主になっていたが、2011年に Google Chrome の CM 曲「Tell Your World」を発表、それとほぼ同時期に TOY'S FACTORY へ移籍し、livetune としての活動を再開する。

2015年10月、kz とモデルのやのあんな(ボーカル)のユニットよるライヴのための新プロジェクト「livetune+」の活動開始を発表。

2016年、中田ヤスタカ、tofubeats、banvox らと新たなイベント「YYY」を始動。また livetune 名義で「Google Chrome - 初音ミク篇 -」の CM 曲「Tell Your World」、マジカルミライ2015のテーマソング「Hand in Hand」を始め、数多くの初音ミク作品を生み出す一方、SEKAI NO OWARI の Fukase、ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔など豪華リアルヴォーカリストを迎えた楽曲もリリースしている。


◆ やのあんな
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やの あんな(1991年10月31日生)は、日本のモデル、歌手である。台湾など漢字圏での活動には「矢野杏奈」を使用する。神奈川県出身。

神奈川県立港北高等学校在校中に軽音楽部のバンドでボーカルとギターを担当する。

青山学院女子短期大学在学中に原宿でのスカウトをきっかけに、アソビシステムに所属しモデルの仕事を始める。青文字系ファッション雑誌の「mer」、「SEDA」、「Soup.」などで活動する他、国内外のイベントのファッションショーに出演している。原宿ファッションを中心に「KERA」、「ゴシック&ロリータバイブル」などでロリータ系も着こなし、青文字系雑誌以外に男性ファッション誌への出演もあるため、グラビアアイドルとして認識している男性ファンも少なくない。

ファッション、音楽とともにアニメへの関心も非常に高く、「アニメ×原宿KAWAii」アイコンとして日本のポップカルチャーをグローバルにアピールしている。

2013年8月、kz プロデュースによりシングル「Shape My Story」(アニメ「ステラ女学院高等科C3部」主題歌)をリリースし、歌手としての活動も開始する。

2014年1月、音楽プロデューサー kz のソロプロジェクト livetune のシングルに「livetune adding やのあんな」として参加し、「オール・オーヴァー」(アニメ「魔法少女大戦」主題歌)を歌う。同曲は kz がさまざまなゲストボーカルを迎える「livetune addingシリーズ」の集大成となるアルバム「と」に Fukase(SEKAI NO OWARI)、鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)他による歌唱曲とともに収録される。
2014年よりテレビ番組「Kawaii Asia」に出演し、ラジオ番組にも定期、不定期に出演。また2014年以降、アソビシステムが展開する「もしもしにっぽんプロジェクト」の一環として、Japan Expo(フランス)、HYPER JAPAN(イギリス)、SUPER GiRLS EXPO(台湾)、J-POP SUMMIT(アメリカ)や、タイ、ベトナム、ミャンマーのイベントでのファッションショー、ライヴコンサートにモデル、アーティストとして出演する。

2015年5月、「カワエロ」をコンセプトとする1st写真集「やのあんな MADE in HARAJUKU VOL.1」を刊行。
2015年10月、kz とライヴ・ユニット「livetune+」を結成し、11月に行われたデビュー・ライヴで「Milky Way」(パペットアニメ「MILPOM★」(みるぽん)主題歌)他を演奏する。同曲はワーナーミュージック・ジャパン系列「unBORDE(アンボルデ)」レーベルの設立5周年記念アルバム「Feel + unBORDE GREATEST HITS」(2016年3月リリース)にきゃりーぱみゅぱみゅ、ゲスの極み乙女。他の曲と共に収録される。

2016年5月、livetune+ として最初の EP「Sweet Clapper」(表題曲や「Milky Way」など7曲を収録)をリリースする。

▼ livetune+
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■ アルバムリリースノート
POP×オタク=POP-OTA!?
日本初の POP-OTA ユニット"livetune+"が遂に始動!
凸凹コンビが放つ NEXT「ジャパンカルチャー」を体感せよ!

<アーティストプロフィール>
“Google Chrome -初音ミク篇-"の CM 楽曲「Tell Your World」を初め、数々の初音ミク楽曲を生み出し、空前の「初音ミク」旋風を牽引した一人でもある「kz」によるソロプロジェクト「livetune」と“青文字系モデル"として雑誌への出演、ヨーロッパやアジアなど、9カ国13カ所でモデルアーティストとして、世界のステージで活躍の場を広げている「やのあんな」の2人による新生ライヴユニット。

<収録内容> ※初回限定盤のみボーナストラック収録
01.Intro (タイトル未定)
02.Milky Rally(ドールアニメーション「MILPOM★」オープニングテーマ)
03.Jump Up
04.そふとたっち(おもちエイリアン「どんどんしーてれびVol.0 さいとーさんをしんりゃくしたよ」オープニングテーマ)
05.Darling Darling
06.スローペース
07.Sweet Clapper
+
ボーナストラック(※初回限定盤のみ収録)
08.Dance Beat Step

日本初の POP-OTA ユニット、livetune+ が遂に始動!『Google Chrome-初音ミク篇-』の CM 楽曲「Tell Your World」を初め数々の初音ミク楽曲を生み出してきた kz によるソロ・プロジェクト【livetune】と、“青文字系モデル”としても活動するアーティスト【やのあんな】の2人によるライヴ・ユニット。凸凹コンビが放つ NEXT“ジャパンカルチャー”を体感せよ! - Amazon

▼ livetune+
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■ Music Video「Sweet Clapper」
directed by スミス



■ Music Video「Milky Rally [teaser]」



■ Music Video「そふとたっち [Official Music Video]」



*これらの動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードした livetune+ / Warner Music Japan が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
Life is music. Music is life.
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