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2020-05

Con Funk Shun 「Con Funk Shun」

Con Funk Shun 「Con Funk Shun」■ アルバムデータ
タイトル:Con Funk Shun
アーティスト:Con Funk Shun
リリース:1981年
レーベル:Mercury Records

アルバム総評価:91


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  Music Is The Way  ★★★★★  youtube02
02  Tell Me That You Like It★★★★☆youtube02
03  Never Be The Same★★★★★youtube02
04  Owe It To Myself★★★★★
 
05  Foley Park★★★★★youtube02
06  Nothing To Lose By Trying★★★★★youtube02
07  Forever Just Ain't Long Enough          ★★★☆☆youtube02
08  Another World★★★★☆youtube02
09  Sure Feels Good To Me★★★★★youtube02



■ 講評
今回紹介するアルバム「Con Funk Shun」は、1970年代から80年代に活躍したアメリカの7人組 R&B、ファンクバンドである Con Funk Shun(コン・ファンク・シャン)が1976年に Mercury Records からメジャーデビュー作品としてリリースしたスタジオ・アルバムである。マイナーレーベルである Fretone Records 時代から通算すると3枚目のアルバムとなる。

なお、Con Funk Shun の詳細についてはアルバム「7」の講評を参照していただきたい。

▼「Con Funk Shun」
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▼「Con Funk Shun」ジャケット裏面
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▼「Con Funk Shun」アルバムシート
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演奏は基本的にバンドメンバーが担当(Congas 演奏で Jimmy Thompson が参加)し、全曲 Felton Pilate を中心としたバンドのメンバーによる作曲となっている。プロデューサーとして、Con Funk Shun に加え、メンフィスの The Stax Studios 所属のエンジニアとして知られる Ron Capone が参加。また、アルバムカヴァーのアートワークは、メンバーである Louis A. McCall, Sr.の妻でバンドの広報担当でもあった Linda Lou McCall が、フォトグラフは Frederick Toma 担当している。

アルバムからシングルリリースされた「Sure Feels Good To Me」は、1977年の Billboard R&B Singles Chart 最高第66位に止まっており、アルバム自体も残念ながら大きなヒットには至らなかった。

▼「Sure Feels Good To Me」
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Con Funk Shun は、メジャーデビューから解散までの10年間に、このアルバムを含む計11枚のアルバムを Mercury Records からリリースしており、「Con Funk Shun」はその第一弾となるグループにとっても記念すべきアルバムである。

Con Funk Shun が広く知られるようになるのは、この翌年の1977年にリリースしたアルバム「Secrets」のヒット以降となるが、まさにそのヒットの礎を築いた、グループにとっても重要な位置付けのアルバムと言えるだろう。

このアルバムをリリースした当時、Con Funk Shun はまだ北カリフォルニアの一ファンクソウルグループに過ぎず、R&B の世界では無名の存在であった。1971年のグループ結成から5年をかけてようやく念願のメジャーデビューを果たした作品ということもあって、グループ名をタイトルにした非常に熱のこもった力作となっており、バンド初期の特長でもある非常にファンク色の濃いサウンドとなっている。

Con Funk Shun の場合、活動中期にかけて次第にダンサブルなディスコサウンドへ、そして後期にかけてはよりエレクトリックな味付けのファンクサウンドへと傾向していくが、どの時期のどのアルバムが好みかについてはファンの間でも意見が分かれるところである。以前このブログでも紹介させていただいた活動中期の鉄板アルバム「7」は、ファンクサウンドとディスコサウンドのバランスが絶妙で、まさにグループ充実期の自信と風格が感じられるアルバムであったが、この「Con Funk Shun」もグループ名を冠した意欲作であり、本来グループが持っていた、いい意味でのファンク臭さがダイレクトに伝わってくるエネルギッシュなサウンドが印象的なアルバムとなっている。

そのため、活動中期から後期にかけての時流に乗った耳障りの良いサウンドに比べてより強く Con Funk Shun 独特のファンクスピリッツが感じられて、個人的には初期のアルバムの中でも特に気に入っている作品でもある。

その後のヒットアルバムである「Secrets」や「Candy」に比べると、確かに粗削りで統一感に欠ける印象は否めないが、メジャーデビューアルバムとしての勢いとパワフルさを持っており、グループ初期の作品でありながら既に Con Funk Shun としてのサウンドを確立しており、特に素早い曲調の変化が印象的な「Sure Feels Good To Me」、疾走感溢れる「Nothing to Lose By Trying」、艶のある Smooth Jazz 風なメロウダンスインストゥルメンタル「Foley Park」などの楽曲は、バンドとしてのポテンシャルを感じることができる聴き応えのある楽曲である。

アルバム「Con Funk Shun」は、そうしたバンドとしての可能性とエネルギーを感じさせるクオリティの高い個性的なアルバムと言えるだろう。

Con Funk Shun は、ディスコバンドと言うより、1980年代にアーバンコンテンポラリーミュージックに派生していくファンクソウルバンドと言った方が適当かもしれないが、特にこのアルバムの中でも一際輝きを放っている彼らの代表曲にしてインストゥルメンタルファンクの名曲と言われている「Foley Park」を筆頭に、冒頭の荒々しいファンクトラック「Music Is The Way」からキャッチーで爽やかなメロディも心地よい「Nothing To Lose By Trying」に至るまで、全体としてアップテンポのファンクダンスミュージックアルバムといった印象が強い一方、ソウルフルなバラッド「Never Be the Same」や「Another World」も実にバランスよく配置されており、アルバム全体としてのクオリティの高さを実感できるラインナップとなっている。

そんな収録曲の中でもやはり一押しなのが「Foley Park」であろう。「Foley Park」は Con Funk Shun を代表するインストゥルメンタルファンクであるが、Con Funk Shun は元々インストゥルメンタルバンドでもあり、Karl Fuller のトランペットの主旋律だけでグイグイと引っ張る乗りの良いファンクパフォーマンスは、バンドの力量を推し量るのに十分過ぎると言えるだろう。

「Con Funk Shun」は、その後のアルバムにはない Con Funk Shun の初々しく熱いファンク魂を感じることができるアルバムとしてぜひお薦めしたい一枚である。

▼ Con Funk Shun
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■ メンバー
Michael Cooper(rhythm guitar/lead vocals)(写真:前列中央左)
Karl Fuller(trumpet)(写真:前列中央右)
Paul "Zebulon" Harrell(saxophone/flute)(写真:後列左)
Cedric Martin(bass guitar)(写真:前列右)
Louis A. McCall, Sr.(drums, vocals)(写真:前列左)1997年6月25日死去
Felton Pilate(trombone/lead vocals)(写真:後列右)
Danny "Sweet Man" Thomas(keyboards)(写真:後列中央)

▼ Con Funk Shun のメンバー
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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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