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2020-05

名古屋ナモ締め

j0022■ 「名古屋ナモ締め」
「名古屋ナモ締め」とは、普通の締めではなく何か名古屋らしいものをと名古屋弁の「なも」を掛け声にして考案された「ご当地締め」のこと。「名古屋ナモ締めプロジェクト」として地元財界を中心に普及啓発に取り組んでいる。

考案者:日本舞踊西川流三世家元、西川右近氏
アレンジ:三枝成彰氏


■「名古屋ナモ締め」とは何ぞやなも

最近、新聞やテレビで目にする機会が多くなったのが、「名古屋ナモ締め」なる手締めである。

お祝いの席などを掛け声や手拍子で締めくくる「手締め」の名古屋ご当地版ということで、地元の政財界トップらが名古屋の新しい名物に育てたいと普及活動に動き出したということであるが、名古屋に本拠を置く日本舞踊西川流の三世家元、西川右近氏が2012年秋に、名古屋の財界人の米寿を祝う会で「締め」を頼まれたのがきっかけで、普通の締めではなく何か名古屋らしいものをと名古屋弁の「なも」を掛け声にした「名古屋ナモ締め」が考案されたとのこと。

地方ごとに掛け声やリズムが違う手締めがあるが、名古屋には独自の手締めがないため、広告代理店である名古屋の新東通信の谷喜久郎会長を普及の旗振り役に、作曲家の三枝成彰氏アレンジによりナモ締めが完成したということらしい。

江戸締めは「パン」という手拍子をリズムよく3回・3回・3回・1回続けるが、ナモ締めはゆったりしたテンポで「ナモ」の掛け声と一緒に、手拍子を3回・3回・2回・3回打つ。少しタメをつくることで最後の締めがきれいに決まるという。

普及活動を担う「名古屋ナモ締めプロジェクト」には、愛知県の大村秀章知事や名古屋市の河村たかし市長のほか、中部経済連合会の三田敏雄会長、名商の岡谷篤一会頭ら、政財界のトップ約30人が発起人などに名を連ねている。

手締めは日本にしかない風習で、和の文化の象徴であり、PR下手と言われる名古屋の文化を発信するのにもうってつけと、各種の会合でトップに率先してナモ締めを披露してもらい、普及に一肌脱いでもらうとともに、会社の宴会や結婚式などで広く使われる地域の文化として根付かせたい考えということである。


画像




「手締め」とは日本の風習の一つで物事が無事に終わったことを祝って、その関係者が掛け声とともにリズムを合わせて打つ手拍子である。手打ちともいう。祭りや冠婚葬祭などの式典、商談や株主総会などの終わりに行われる。

「手打ちによって締める」が語源である。なお、関西では「手締め」のことを「手打ち」と表現する。手締めの主旨は、行事を取り仕切った者が行事が無事に終了したことを協力者に感謝することである。そのため来賓の場合、仮に音頭を取ることを依頼されたとしても断ることが筋である。

(出典:「手締め」(2014年7月7日 16:35 (UTC) 『Wikipedia日本語版』)

宴会における「手締め」は、まさに宴会のお開きの際に行われる定番セレモニーである。二次会などその後の宴席を想定している場合は、いったん中途で終わらせるという意味で「中締め」ともいう。

宴席での「手締め」といえば、通常「江戸締め」と呼ばれる「三本締め」、「一本締め」、また、「一本締め」が変形した「一丁締め」というのが一般的である。(一本締めと一丁締めは、よく混同されることがある。)

なお、最近の傾向であろうか、経験上、簡素に切り上げることができる「一丁締め」で締めることが多いようである。

拍数の「3回・3回・3回・1回」は3回の拍が3回で九になり、もう1回手を打つと九に点が打たれて「丸」になり「丸く納まる」の意味になるからとも言われている。また、はじめと間に「イヨー」「ヨッ」「もう一丁」などと掛け声をかけ最後に拍手する。「イヨー」は「祝おう」が転じたものとされる。

「一本締め」:3回・3回・3回・1回手を打つ。
「三本締め」:一本締めを3回行う。
「一丁締め」:一本締めの変形として1回だけ手を打つ。

なお、この他に全国各地にご当地の手締めというものがあり、「大阪締め」や「博多手一本」などが有名であるが、残念ながらご当地名古屋・愛知にはオリジナルの手締めというものがなかった次第である。

手締めは、社会において基本的にフォーマルで義務的なセレモニーと考えられているようで、親しい友人や仲間内の宴会で行うことは稀だ。大抵は職場の飲み会か仕事関係の宴席において行われることがほとんどであろう。

また、手締めに付き物なのが「口上」である。定番なのは「ここに御参集の皆様の御健勝と御多幸を祈念いたしまして、一丁締めで締めさせていただきたいと思います。それではお手を拝借。(よぉー、パン)ありがとうございました。」というものである。

気を付けなければならないのが、手締めは宴会における一大イベントであり、決して疎かにしてはいけないということだ。終わりよければすべて良しと言うように、締めが悪ければ盛り上がった場の雰囲気を一気に白けさせてしまうおそれもあるということである。特に年配者ほど手締めにこだわる傾向にあるから厄介だ。

そのため、宴会の取回しに長けた強者は、手締めにおいて抜かりなく気の利いた口上を披露したりする。上役などは意外にこうした心配りを高く評価したりするため注意が必要である。

こうしたこともあって、残念ながら宴会の面倒くさいセレモニーである手締めが宴席からなくなる気配はまったくと言っていいほどない。

ただ、幸運なことに、仕事がらみの宴会において、若年者が手締めの役割を仰せつかることは極めて稀である。大抵は、出席者中のナンバー3(ナンバー1は冒頭の挨拶、ナンバー2は乾杯の発声が定石)の役割であることが多いからである。ただし、万一のことを考えて、若者も口上の一つぐらいは覚えておいた方がよいかもしれない。

▼尾張名古屋城
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そこで、前述の中日新聞の記事が登場する。

地元名古屋や愛知でしか使うことができないローカルネタではあるが、ありきたりの口上や手締めでは盛り上がりにも欠けると宴会を前にして悩んでいる名古屋のビジネスマンにとっては、話題づくりを兼ねた締めとして活用できそうなネタである。おまけに地元の政財界が推進するプロジェクトでもあるとのこと。経営トップが同席するような宴席で披露すればあなたの株も上がる・・・かもしれない。

なお、最近では名古屋においても「なも」という名古屋弁を聞くことは稀である。「なも」といえば、「年配の女性が使う上品な名古屋弁」という印象が強いが、最近ではせいぜい河村名古屋市長(上品という点で疑問は残るが)がたまに使うのを聞くぐらいであろうか。使われなくなった名古屋弁を再認識する機会を創出するという意味で、案外貴重なプロジェクトになるかもしれない。


■ 名古屋弁豆知識

名古屋弁の「なも」とは、言葉の末尾に付ける敬語表現で、主に名古屋城周辺に住む商人らが使い、名古屋弁の中でも丁寧な「上町ことば」に属し、「~ですね」「~だね」という意味で使われる。同じ意味の名古屋弁に「だがね」「だがや」「だぎゃあ」などがあるが、こちらはより庶民的な下町言葉として現在でも比較的使用されている。

「やっとかめだなも。」=久しぶりですね。
「ええ天気だなも。」=いい天気ですね。
「そうだなも。」=そうですね。


ただ、このアイデアは、日本舞踊西川流の家元という地元の著名文化人の考案によるということであり、名古屋の文化発信という趣旨で、地元政財界も一丸となって「名古屋ナモ締めプロジェクト」を発足し普及活動を行うこととしているということである。そうした上意下達的な文化が、果たしてここ名古屋・愛知の地で根付くかどうか。一庶民としてはあまり期待はしていないが、生粋の名古屋人としては名古屋発のムーブメントとなるよう影ながら応援していきたいと思っている。

▼尾張名古屋城天守閣
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■「名古屋ナモ締め」口上例

あなたの幸せ みんなで願う
みんなの幸せ あなたが願う

名古屋締めで しめよかナモ

ナモ ナモ ナモ
ナモ ナモ ナモ
ナモ ナモ
ナモ ナモ ナモ

ありがとなも!!

どえりゃーええがね!!
ええでしょう?
みんなもいっぺんやってみよまい!!

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■ PR映像「名古屋ナモ締め」
2014西川流家元稽古場にて



■ PR映像「名古屋城 名古屋おもてなし武将隊 名古屋ナモ締め」
2014年6月29日名古屋城にて



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「手締め」を素材として二次利用しています。


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