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2020-05

Dan Fogelberg 「The Innocent Age」

Dan Fogelberg 「The Innocent Age」■ アルバムデータ
タイトル:The Innocent Age
アーティスト:Dan Fogelberg
リリース:1981年8月
レーベル: Full Moon Records/Epic Records

アルバム総評価:95
crown01《名音堂 Gold Disc 認定》


■ 曲目リスト
◆ Disc 1
  №  曲          名評      価  MV  
01  Nexus(光年の果てに)  ★★★★★  youtube02
02  The Innocent Age★★★★★youtube02
03  The Sand and the Foam(幻の旅路)★★★★★youtube02
04  In the Passage★★★★★ 
05  Lost in the Sun★★★★★ 
06  Run for the Roses(バラに向かって走れ)★★★★★youtube02
07  Leader of the Band/Washington Post March          
  (バンド・リーダーの贈り物)        
★★★★★youtube02
08  Same Old Lang Syne(懐しき恋人の歌)★★★★★youtube02


◆ Disc 2
  №  曲          名評      価  MV  
01  Stolen Moments  ★★★★★   
02  The Lion's Share★★★★★ 
03  Only the Heart May Know(流れ星のバラッド)      ★★★★☆youtube02
04  The Reach(妖精の港)★★★★☆ 
05  Aireshire Lament(魂の嘆き)★★★☆☆ 
06  Times Like These(時の流れを超えて)★★★★★youtube02
07  Hard to Say(風に呼ばれた恋)★★★★★youtube02
08  Empty Cages(虚な翼)★★★★★youtube02
09  Ghosts★★★★★youtube02

※( )は日本語タイトル。

■ 講評

今回紹介する「The Innocent Age」は、アメリカのシンガーソングライターである Dan Fogelberg が1981年に Full Moon Records/Epic Records からリリースした7thアルバムである。ソロ名義のスタジオアルバムとしては6thアルバムとなる。なお、Dan Fogelberg の詳細については、前作「Phoenix」の講評記事を参照いただきたい。

アルバムは当時としては極めて珍しい2枚組で、8曲+9曲の計17曲を収録した大作である。Disc 2 の #8「Empty Cages」を除いて全曲 Dan Fogelberg による作曲となっている。ちなみに「Empty Cages」は Dan Fogelberg、Russ Kunkel、Norbert Putnam、Mike Utley による共作となっている。

アルバムデザイン、アートディレクションは The Beatles、The Rolling Stones、The Eagles など数々のロックバンドのアルバムカヴァーのデザインで知られるグラミー賞受賞デザイナー Kosh が、カヴァーとライナーノーツのフォトグラフは長年にわたって Dan Fogelberg のアルバムフォトを手掛けている Andy Katz が担当している。なお LP ジャケット中央の絵の部分は、エンボス加工が施されていた。

プロデューサーは Dan Fogelberg 本人とともに、前作「Phoenix」に続いて Dan Fogelberg のアルバムプロデュースでお馴染みの Marty Lewis が務めており、Marty Lewis はエンジニア、ミキサーとしても参加している。その他コンサートマスターとして The Eagles のアルバムでもコンサートマスターを務めた経歴を持つ Sid Sharp、オーケストラアレンジに Dan Fogelberg 本人と Glen Spreen が参加している。

Dan Fogelberg は、リードヴォーカル、バックヴォーカルはもちろん、Acoustic Guitar, Electric Guitar, Steel Guitar [Lap], Bass, Sitar [Coral Electric], Percussion, Piano [Acoustic, Tack], Electric Piano, Tambourine, Synthesizer [Prophet V, Mini-moog, Arp String Ensemble], Cowbell, Dulcimer [Hammer], Other [Ship's Bell] など実に様々な楽器を全て一人でこなす多才ぶりを発揮して、それらを多重録音してほとんどの楽曲を制作しており、こうした制作スタイルは「一人 Crosby, Stills, Nash & Young」とも呼ばれている。

サポートミュージシャンには、 Kenny Passarelli(Bass)、Norbert Putnam(Bass)、Russ Kunkel(Drums)、Mike Finnigan(Organ)、Gayle LaVant(Harp)、The Brecker Brothers で知られる Michael Brecker(Sax)、ウェスト・コースト・ジャズ、フュージョンを代表するサックス奏者 Tom Scott(Sax)らが、またバックヴォーカルには The Eagles の Don Henley、Glenn Frey と超一流のミュージシャンたちが参加している。

更に Disc 1の #1「Nexus」のハーモニーにはグラミー賞受賞のカナダのミュージシャン Joni Mitchell が、Disc 2の #3「Only The Heart May Know」のデュエットにはこちらもグラミー賞受賞のカントリーロックシンガー Emmylou Harris が参加している。

▼「The Innocent Age」ジャケット
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▼「The Innocent Age」ジャケット裏面
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▼「The Innocent Age」インナーシート
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「The Innocent Age」は、Dan Fogelberg の最も成功したアルバムの一つであり、U.S.Billboard 100 TOP20 入りした「Run for the Roses」(第18位)に加えて、彼のキャリアの中で U.S.Billboard 100 TOP10 入りした4曲のうち「Hard to Say」(第7位)、「Same Old Lang Syne」(第9位)、「Leader of the Band」(第9位)の3曲を収録するなど Dan Fogelberg の最高傑作との呼び声も高く、高い評価を受けている。

またこれらヒットシングル4曲は、Billboard Adult Contemporary Chart でも全曲 TOP10 にランクインしており、「Leader of the Band」は第1位、「Same Old Lang Syne」は第8位、「Hard to Say」は第2位、「Run for the Roses」は第3位を記録している。

こうしたシングル曲のヒットも手伝って、アルバム自体も2枚組という大作ながら、Billboard 200 第6位を記録するヒットとなった。

▼ 小説「Of Time and the River」by Thomas Wolfe ブックカヴァー
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「The Innocent Age」は、20世紀初期の偉大な小説家の一人として知られているアメリカの小説家 Thomas Wolfe の代表作である1935年発刊の小説「Of Time and the River」(サブタイトルは「A Legend of Man's Hunger in his Youth」)に感化されて制作されたアルバムであり、Dan Fogelberg はこのアルバムにおいて小説の主人公が探求した真理、自我、そして不変の時の流れを捉えようとしたとされている。ちなみに「Of Time and the River」は、Thomas Wolfe の自叙伝的な主人公 Eugene Gant の成長を年代別に記録した当時のアメリカ文化を反映した作品らしいが、残念ながら詳細は把握していない。ただ、収録曲を見る限り生と死、過去・現在・未来を意識させるようなタイトル・内容となっており、アルバムのサブタイトル「A Song Cycle By Dan Fogelberg」からも、命の輪廻のようなコンセプトが推察される。

(出典:「The Innocent Age」(7 January 2016 20:24 UTC) 『Wikipedia英語版』他)

▼「Run for the Roses」
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収録曲のうち「Run for the Roses」(邦題:「バラに向かって走れ」)は、間奏の Jimmie Fadden の Harmonica と Al Perkins の Pedal Steel Guitar も印象的な、ケンタッキーと言う土地柄を感じさせるカントリー調のゆったりとした美しいメロディに競走馬に対する思いを歌詞にした非常にドラマチックなミディアムテンポのポップチューンで、アルバムリリースの翌年の1982年にシングルリリースされ、 Billboard Hot 100 第18位を記録したヒット曲である。

この楽曲は、アメリカクラシック三冠の第1冠として、毎年5月の第一土曜日にケンタッキー州ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場で行われる3歳限定のG1戦「ケンタッキーダービー」(Kentucky Derby)の非公式ソング(オフィシャルソングは Stephen Foster 作曲のケンタッキー州歌)として使用されてきた。元々 ABC テレビネットワークにより1980年の第106回ダービーのテーマ曲として制作を依頼され、ダービー前夜放送の特別番組で初披露された楽曲であり、現在でもオフィシャルソング同様親しまれている。ちなみに Dan Fogelberg は、この楽曲を2日間で書き上げたと語っているから驚きである。

「Run for the Roses」は、ケンタッキー州の牧場で生まれた仔馬に人間が語りかける形式で曲が進んでいき、コーラス部分では、 "the chance of a lifetime in a lifetime of chance"(これこそ人生最高の舞台での一生に一度のチャンス)という競争馬と観客の人生が重なるような印象的なフレーズを挿入している。ここでいう「最高の舞台」とは、タイトルにもなっている「Run for the Roses」、すなわちケンタッキーダービーのことである。ケンタッキーダービーを制した競走馬に贈られる薔薇の肩掛け(ガーランド)にちなみ、このレースには、「Run for the Roses (薔薇に向かって走れ/薔薇のために走れ)」という別称が与えられており、この「the Roses(赤い薔薇)」は、ケンタッキーダービーのオフィシャルフラワーとなっている。

▼「Hard to Say」
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▼「Hard to Say」日本リリース盤
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シングルカットされた4曲のうち1981年にリリースされたカントリー調のバラッドロック「Hard to Say」(邦題:「風に呼ばれた恋」)は、Dan Fogelberg 3枚目となる Billboard Hot 100 TOP10入りシングルであり、1981年10月に第7位を記録、また Billboard adult contemporary chart 3週連続で第2位を記録するヒットとなった。この楽曲は Dan Fogelberg が手術後の療養中に作曲した楽曲で、印象的な間奏の Tenor Saxophone は Tom Scott による演奏で、バックヴォーカルには The Eagles の Glenn Frey が参加している。

過去を引きずって今の恋に臆病になっている男を諭すような歌詞で、タイトルの「Hard to Say」は「(愛がどこでいつ間違った方向に進んでしまったかなんて誰にも)分からなんだ」といった使われ方をしており、邦題の「風に呼ばれた恋」を微塵も感じさせない内容となっている。

なお、「Hard to Say」が Billboard Hot 100 第7位を記録した1981年10月31日のチャートTOP10は次のとおりであり、80年代のアメリカンポップ好きには堪らないラインナップとなっている。

01:「Arthur’s Theme (Best That You Can Do)」Christopher Cross
02:「Start Me Up」The Rolling Stones
03:「Private Eyes」Daryl Hall & John Oates
04:「For Your Eyes Only」Sheena Easton
05:「Endless Love」Diana Ross & Lionel Richie
06:「Tryin' To Live My Life Without You」Bob Seger
07:「Hard To Say」Dan Fogelberg
08:「The Night Owls」Little River Band
09:「I've Done Everything For You」Rick Springfield
10:「Step By Step」Eddie Rabbitt

▼「Leader of the Band」
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▼「Leader of the Band」日本リリース盤
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「Leader of the Band」(邦題:「バンド・リーダーの贈りもの」)は 音楽家にしてバンドリーダーでもあった Dan Fogelberg の父親 Lawrence Peter Fogelberg に対する敬慕を歌ったアコースティックギターとフォーンの音色も情緒溢れる楽曲である。父親はこの楽曲がリリースされた当時は存命であったが、シングルリリース翌年の1982年8月に亡くなっている。

1981年末のリリース以降、1982年3月の Billboard Hot 100で最高第9位を記録するとともに、1980年リリースの「Longer」に続き2曲目となる Billboard Adult Contemporary chart 第1位を獲得した楽曲で、父親に感謝を伝える楽曲として人気を博し、Lucie Arnaz やフィリピンの国民的歌手である Regine Velasquez にもカヴァーされている。

楽曲は、父 Lawrence Peter Fogelberg がアレンジして UCLA Bandによって演奏された「"The Washington Post" march 」(ワシントン・ポスト行進曲)が静かに流れて終わるという粋な演出が施されており、父への畏敬の念が溢れる素晴らしい楽曲である。

なお、「Leader of the Band」が Billboard Hot 100 第9位を記録した1982年3月6日のチャートTOP10は次のとおりであり、なかなか渋いランキングとなっている。

01:「Centerfold」The J. Geils Band
02:「Open Arms」Journey
03:「I Love Rock'N Roll」Joan Jett & The Blackhearts
04:「Shake It Up」The Cars
05:「That Girl」Stevie Wonder
06:「Sweet Dreams」Air Supply
07:「I Can't Go For That (No Can Do)」Daryl Hall & John Oates
08:「Mirror,Mirror」Diana Ross
09:「Leader Of The Band」Dan Fogelberg
10:「Take It Easy On Me」Little River Band

▼「Same Old Lang Syne」
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そして最後に紹介するのが 「Longer」と並ぶ Dan Fogelberg の代表曲「Same Old Lang Syne」(邦題:「懐かしき恋人の歌」)である。この楽曲のメロディーはピョートル・チャイコフスキーが1880年に作曲した演奏会用序曲「1812年」をベースとしており、曲のアウトロは Michael Brecker の Soprano Saxophone により日本でも卒業式などで歌われる「蛍の光」のメロディの一部が演奏されている。この楽曲は、大人になってから、雪降るクリスマスイヴに食料雑貨店(Grocery(グロサリー))で偶然に再会して過去のロマンティックな出来事について思いを馳せる元恋人同士の二人の情景について一人称で語られる物語的なバラッドである。

「Same Old Lang Syne」はアルバムリリースの前年1980年にクリスマスに合わせてシングルリリースされたが、年が明けても売れ続け、1981年2月に Billboard Hot 100 第9位を記録して、同年秋にリリースされたアルバム「The Innocent Age」に収録されたヒット曲である。日本ではシングルカットされず、アルバム先行シングル「Hard To Say」のB面に収録された。

なお日本ではリリース当時、既に Jaques Brel の「懐かしき恋人の歌」という同じ邦題の楽曲が紹介されていたが、こちらは原題は「La Chanson Des Vieux Amants」であり、邦題のみが同じの全く別の楽曲であった。

歌詞の内容は、1970年代半ばのクリスマスに故郷であるイリノイ州ピオリアに帰省した時、昔のガールフレンドにコンビニエンスストアで思いがけず出会ったという実体験に基づいていると自らの公式ウェブサイトで明かしている。

楽曲のアウトロに流れる「蛍の光」は、スコットランド語で「Auld Lang Syne」、英訳の逐語訳では「Old Long Since」、意訳では「Times Gone By」となり、日本語訳では「久しき昔」となる。日本では、独自性の高い訳詞が付けられているが、本来的には旧友と再会し、思い出話をしつつ酒を酌み交わすといった内容であり、今回の「Same Old Lang Syne」はこの「Auld Lang Syne」に掛けた楽曲であることが分かる。

この楽曲に関しては、2007年に Dan Fogelberg が前立腺がんで亡くなった後、歌の主人公が名乗り出るというドラマティックな展開を見せる。彼女の名前は Jill Greulich(旧姓:Jill Anderson)といい、高校時代に Dan Fogelberg とデートしたという。彼女が2007年12月22日のイリオイ州ペオリアの主要日刊新聞 Peoria Journal Star の取材に語った内容によれば、二人は Woodruff High School で1969年当時同級生だったが、大学は別々の大学に進学。大学卒業後 Jill は結婚し、シカゴに引越し、Dan は音楽を追求するためコロラドへ移った。1975年12月24日、お互いに家族でペオリアにクリスマスの帰省をした際、偶然に再会する。Jill はエッグノッグ(牛乳ベースの甘い飲み物で通常クリスマスや大晦日の飲み物として出される。)を買いに、Dan はコーヒーに入れるホイップクリームを買いに来ており、開店していた唯一の場所が彼らが出会った Abington Hill の高台 East Frye Avenue 1302 にあったコンビニエンスストアであった。そのコンビニエンスストアは Short Stop Food Mart と店名を替え今も営業を続けているとのことである。実際周りには他に入れるような店もなく、2人は6缶パックのビールを買って Jill の車の中で二時間語り合ったとのことである。

5年後、Jill は仕事に行く途中、車のラジオから流れるこの曲を聴くが、Jill はその時は名乗り出なかった。Dan Fogelberg も実のところを明かしたくなかったためである。Jill が最も恐れたのは Dan Fogelberg の結婚生活に影響が出ることであった。

Jill は歌詞において実際と違う箇所が2箇所あると指摘しており、一つは Jill の瞳の色は青ではなく緑であること、もう一つは Jill の夫は建築士でなく体育教師であったということであるが、いずれにせよ Dan Fogelberg は Jill の夫の職業を知りたそうではなかったということある。一方で歌詞の中の "She would have liked to say she loved the man, but she didn't like to lie," (彼女は夫を愛していると言いたかったが言えなかった。彼女は嘘をつきたくなかったから)という箇所については、Jill は何も言及しなかった。ただ、この楽曲がリリースされた頃には、彼女はその夫と離婚に至っている。夫としてはこの部分を否定しなかった Jill に対して非常に辛い気持ちになったことであろう。

「Same Old Lang Syne」は、今でもアメリカの休暇シーズンになるとしばしばラジオで流されるクリスマスの定番ソングとなっている。こうした背景を知った上でこの楽曲を聴くとまた違った印象を受けるのではないだろうか。

ちなみにこの「Same Old Lang Syne」が Billboard Hot 100 第9位を記録した1981年2月21日付けのチャートを見ると、なかなかの強豪揃いである。この顔ぶれの中で、しかもかの John Lennon の「(Just Like) Starting Over」が第13位(前週第7位)の状況で第9位(前週第11位)であれば大健闘と言えるのではないだろうか。

01:「9 To 5」Dolly Parton
02:「I Love A Rainy Night」Eddie Rabbitt
03:「Celebration」Kool & The Gang
04:「Woman」John Lennon
05:「The Tide Is High」Blondie
06:「Keep On Loving You」REO Speedwagon
07:「The Best Of Times」Styx
08:「Giving It Up For Your Love」Delbert McClinton
09:「Same Old Lang Syne」Dan Fogelberg
10:「Hey Nineteen」Steely Dan

▼ Dan Fogelberg
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このように「The Innocent Age」は、収録曲の表情も豊かで、Dan Fogelberg の最高傑作との呼び声も高い、日本のファンの間でも今なお高い評価と人気を博しているアルバムである。また、前述のヒットシングル曲以外にも「Empty Cages」や「Ghosts」など非常に重厚で聴き応えある楽曲も収録されており、2枚組全17曲という大作に果敢に挑戦した Dan Fogelberg の決意と自信の程が伝わってくるような内容となっている。

本作でも主流を占めるカントリーをベースにしたアメリカンポップ&ロックのミディアムナンバーは、古き良きアメリカの記憶を呼び起こすようなノスタルジックな魅力を持っており、 Dan Fogelberg の穏やかな人柄が伝わってくるような柔らかで優しいサウンドと、深く繊細で、甘く切ない歌詞が、聴く者の胸を打つ。

また、生と死、希望と絶望が時と共に移ろう様が描かれるように Disc 1 から Disc 2 へと楽曲がレイアウトされ、アルバム後半にかけて非常に哀しく、切なく、重い幕引きとなっていく緻密な構成にも、まるで映画を観た後に感じる様な深い感動を覚えずにはいられない。「The Innocent Age」が Dan Fogelberg の傑作中の傑作と言われるゆえんは、こうした練りに練られた緻密な仕事にこそあるのかもしれない。

今回改めて「Phoenix」と「The Innocent Age」という名盤を聴いて、こうした素晴らしい作品をリリースしていたにも関わらず、生前本国アメリカに比べて日本での知名度は今一つであったことは、意外でもあり非常に残念でならない。

▼ Dan Fogelberg
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■ アルバムリリースノート
2007年12月に惜しくもこの世を去ったシンガ・ソングライター、ダン・フォーゲルバーグの1981年に発表した通算7枚目の2枚組アルバム。ジョニ・ミッチェル、エミルウ・ハリスとのコラボレイト作やヒット・シングルが収録された初のコンセプト・アルバム。- Amazon

▼ Dan Fogelberg
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「The Innocent Age」を素材として二次利用しています。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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