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2020-05

Bobby Caldwell 「Heart of Mine」

Bobby Caldwell 「Heart of Mine」■ アルバムデータ
タイトル:Heart of Mine
アーティスト:Bobby Caldwell
リリース:1989年
レーベル:Sin-Drome Records

アルバム総評価:96
crown01《名音堂 Gold Disc 認定》


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  Heart Of Mine  ★★★★★  youtube02
02  Real Thing★★★★★youtube02
03  Next Time (I Fall)★★★★★youtube02
04  All Or Nothing At All★★★★★youtube02
05  Saying It's Over★★★★☆youtube02
06  In The Name Of Love          ★★★★☆youtube02
07  Even Now★★★★★youtube02
08  First Time★★★★★youtube02
09  Stay With Me★★★★★youtube02
10  China★★★★★ 



■ 講評
今回紹介するアルバム「Heart of Mine」は、アメリカのシンガーソングライターである Bobby Caldwell が1989年に Sin-Drome Records からリリースした5thスタジオアルバムである。前作に当たる1984年リリースの4thアルバム「August Moon」は日本限定リリース盤であったため、実質的には1982年リリースの3rdアルバム「Carry On」以来6年振りとなるリリースとなる。

他のアーティストへ提供した楽曲のセルフカヴァー曲が5曲(#1,#3,#4,#6,#9)、新曲が5曲(#2,#5,#7,#8,#10)の計10曲から構成されている。

なお、Bobby Caldwell の詳細については、1stアルバム「Bobby Caldwell」の講評を参考にしていただきたい。

アルバム「Heart of Mine」は、Bobby Caldwell 自身によるセルフプロデュース作品で、Hilary Bercovici が協力プロデューサーとして参加。またプロデューサー、ヴォーカル以外にも自身で Keyboards、Guitar、Bass で参加するなどマルチプレイヤー振りを発揮している。

レコーディングはサンフェルナンドにある Michael Sembello のスタジオ「BOSSA NOVA HOTEL」で行われ、個性的なアルバムジャケットは Murry Whiteman のアートワークとデザインによる。

バックミュージシャンには Dave Koz(Saxophone / Alto sax)、Richard Elliot(Saxophone)、Michael Landau(Guitar)、Jimmy Haslip(Bass)、Michael Fisher(Percussion)、Bobby Martin(Horn Arrangement / Tenor Sax)、Jeff Kievet(Trumpet)、Steve Madaio(Trumpet)、Bill Reichenbach(Trombone)、Tom Peterson(Baritone Sax)らが参加しており、特に印象的な泣きのサックスは「Heart Of Mine」が Dave Koz、「Real Things」が Richard Elliot によるものである。

▼ Bobby Caldwell
画像




アルバム「Heart of Mine」は、Bobby Caldwell の活動前中期の作品であり、ベストアルバムに必ず収録される Bobby Caldwell を代表する楽曲が数多くラインアップされている日本でも AOR の名盤として人気の高い一枚である。

また Bobby Caldwell のアルバムの中でもソフトメロウなシティポップが多くアダルトコンテンポラリーでスタイリッシュなアルバムとしても知られており、特に1990年代に日本でオンエアされたニューヨークの夜景をバックに「Stay with Me」、「Heart of Mine」、「Come to Me」が流れるパーラメント(たばこの銘柄)の CM の影響もあって、それらの楽曲が収録されているこのアルバムが一番お気に入りだという日本のファンも少なくないようだ。

サウンド面では、リズムトラックが生ドラムではなく打込みによるため、それまでのアルバムに比べてメリハリの利いた切れのあるサウンドアレンジが印象的で、アルバムタイトル曲である「Heart of Mine」を始め「Next Time (I Fall)」、「Stay With Me」といったバラッドの名曲がラインアップされた直感的に完成度の高さを感じることができる充実の内容となっている。さらにラストを飾る「China」も、Bobby Caldwell の隠れた名曲と言われる珠玉のバラッドである。

特にシンガーとして再起するきっかけとなったと言われる Boz Scaggs に提供した「Heart of Mine」(1988年リリースアルバム「Other Roads」収録曲/ Billboard Hot 100 第35位)、Peter Cetera に提供した「Next Time I Fall」(1986年リリースアルバム「Solitude Solitaire」収録/ Peter Cetera with Amy Grant のデュエット曲/ Billboard Hot 100 第1位・Adult Contemporary chart 第1位)、「Stay With Me」(沢口靖子主演1987年東宝映画「竹取物語」主題歌)といった1982年リリースの3rdアルバム「Carry On」以降自ら歌うことを止めて作曲家として手腕を発揮した時期の作品をセルフカヴァーした楽曲群は、ベストアルバム必録の Bobby Caldwell を代表する楽曲にして1980年代の POP ミュージックを代表する名曲でもある。

▼「Heart of Mine」by Boz Scaggs
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▼「Next Time I Fall」by Peter Cetera
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▼「Stay With Me」by Peter Cetera
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その他にも Al Jarreau に提供した「All Or Nothing At All」(1988年リリースアルバム「Heart's Horizon」収録曲/ Hot R&B/Hip-Hop Songs chart 第59位)や Richard Elliot に提供した「In The Name Of Love」(1989年リリースアルバム「Take To The Skies」収録曲)などを収録しており、6年という充電期間の集大成として、また Bobby Caldwell のコンポーザーとしての才能を存分に堪能できるアルバムと言えるだろう。

▼「All Or Nothing At All」by Al Jarreau
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▼「Take To The Skies」by Richard Elliot
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画像



このアルバムはダブルプラチナディスクに認定されるとともに、シングルリリースされた「Real Thing」は Billboard Adult Contemporary Chart 第41位を記録している。

ちなみに日本リリース LP 盤の帯には「ミディアム・スロウな時間が流れる……「ネクスト・タイム」「ステイ・ウィズ・ミー」など5曲のボビー・コールドウェル・ヴァージョンを含む6年振りのニュー・アルバム。メロウなヴォーカルがダスク・カラーによく似合う。」となっていた。

▼「Heart of Mine」US リリース盤
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▼「Heart of Mine」US リリース盤裏面
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▼「Heart of Mine」日本リリース盤
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▼「Heart of Mine」日本リリース盤裏面
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個人的には以前紹介した1stアルバム「Bobby Caldwell」のサウンドの方が洗練されすぎていない素朴な味わいがあって好みではあるが、Bobby Caldwell と言えばこのベストアルバムライクな「Heart of Mine」を外すわけにはいかないということで今回紹介させていただいた。

このアルバムを聴く限り、後に Bobby Caldwell のサウンドがビッグバンド系のスタンダードなジャズ路線へ傾向するとは想像すらできないが、このアルバムが持つ独特の煌めきは、まさに日本における人気絶頂期の Bobby Caldwell の姿そのものであると言えるだろう。

▼ Bobby Caldwell
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■ アルバムリリースノート
ボズ・スキャッグスやピーター・セテラに提供したヒット曲を、ボビー自らがリレコーディングした、89年発表の5thアルバム。表題曲「ハート・オブ・マイン」をはじめ、良質のAORが満載。バラード中心の選曲がうれしい。- CDジャーナル

▼ Bobby Caldwell
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「Bobby Caldwell」を素材として二次利用しています。


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