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2020-05

Shalamar 「Friends」

j0193■ アルバムデータ
タイトル:Friends
アーティスト:Shalamar
リリース:1982年1月29日
レーベル:SOLAR

アルバム総評価:90


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  A Night to Remember  ★★★★★  youtube02
02  Don't Try to Change Me★★★★★youtube02
03  Help Me★★★★☆youtube02
04  On Top of the World★★★★★youtube02
05  I Don't Wanna Be the Last to Know★★★★☆youtube02
06  Friends★★★★★youtube02
07  Playing to Win★★★★★youtube02
08  I Just Stopped By Because I Had To        ★★★★★youtube02
09  There It Is★★★★☆youtube02
10  I Can Make You Feel Good★★★★★youtube02


■ 講評
今回紹介するアルバム「Friends」は、アメリカの R&B グループである Shalamar が1982年に SOLAR label からリリースした6thアルバムである。

Shalamar は何度かメンバーチェンジを行っているが、「Friends」はグループ初期のいわゆるクラシックメンバーと言われているJeffrey Daniel、Howard Hewett、Jody Watley の3人がメンバーの時期に制作されたアルバムである。

Billboard Top R&B / Black Albums Chart の第1位を獲得、Billboard U.S. Album Chart の第35位を記録した。

またイギリスでは BBC の TV番組「Top of the Pops」において「A Night to Remember」の演奏パフォーマンスで Jeffrey Daniel が現在では伝説的なデモンストレーションとして語り継がれている body-popping のパフォーマンス(今で言うところのムーンウォークの元祖)を披露して話題を集めたことで知られており、UK Albums Chart 第6位を記録するとともに、Top 20 singles に4枚のシングルを送り出している。

このため、イギリスでは現在でも1982年を代表するアルバムの1枚として知られている。

▼「Friends」CDジャケット
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▼「Friends」CDジャケット裏面
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アルバムからシングルリリースされた「I Can Make You Feel Good」は Billboard Hot Soul Singles 第33位を、「A Night to Remember」は Billboard Hot 100 第44位、Hot Soul Singles Chart 第8位、US Dance Chart 第15位を記録している。

▼「I Can Make You Feel Good」シングル
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▼「A Night to Remember」シングル
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Shalamar(シャラマー)は、1970年代から1980年代に活動した3人組のアメリカの音楽グループである。

元々はアメリカの音楽番組「Soul Train」のブッキング・エージェントであった Dick Griffey とショウ・クリエーターであった Don Cornelius によって生み出されたディスコミュージックユニットであった。

「Soul Train」のプロデューサーでもあった Don Cornelius の庇護の下、ダンストリオとして影響力を持ち続け、イギリスのヒット音楽のギネスブックとしても知られていた「British Hit Singles & Albums」にも記されているように、Shalamar はファッションアイコンやトレンドセッターとして注目され、イギリスにダンススタイルの一つである「body-popping」を伝えるなど大きな影響力を持ったグループとされている。

ちなみに、Shalamar というグループ名は、Dick Griffey により名付けられたものである。

▼ Shalamar のメンバー(1982年当時)
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◆ Jeffrey Daniel(写真:左)
◆ Howard Hewett(写真:右)
◆ Jody Watley(写真:中央)

彼らの最初のヒットは、1977年に Soul Train Records からリリースされた1stアルバム「Uptown Festival」からのシングルリリースされたアルバムと同タイトル曲「Uptown Festival」だった。

このヒットにより Dick Griffey と Don Cornelius は当初グループのリードシンガーとして参加していた Gary Mumford を Soul Trainのダンサーとして有名であった Jody Watley と Jeffrey Daniel というセッションシンガーに替える決断をする。

1978年、2ndアルバム「Disco Gardens」制作に当たり Gary Mumford の脱退による空席を Gerald Brown が引き継ぐが、Dick Griffey と Solar Records からの報酬を巡る対立の後、Gerald Brown はわずか1年でグループを脱退することになった。

1979年、Gerald Brown に替って Howard Hewett が加入する。

グループは1979年に R&B の音楽プロデューサーである Leon Sylvers IIIの目にとまり、Dick Griffey が管理する SOLAR Records と契約し、1980年の「The Second Time Around」(R&Bチャート第1位、ポップチャート第8位)で、アメリカでのミリオンセラーを達成する。

さらに1981年には、ソウル・チャートで第17位を記録した「This Is for the Lover in You」をヒットさせた。

彼らは、イギリスにおいても「Take That to the Bank」(1978年)「I Owe You One」(1980年)と1982年の「I Can Make You Feel Good」、「A Night to Remember」、「There It Is」、「Friends」などのヒットを記録する。

シングル曲と同じタイトルであるアルバム「Friends」はポップ、ディスコ、ソウルというジャンル分けを飛び越えて1982年にイギリスで大ヒットになった。

イギリスにおけるグループのレコード売り上げは非常に大きくなり、Jeffrey Daniel は BBC の音楽番組である「Top of the Pops」において「body-popping」というダンスの技を披露するまでになった。これがテレビでいわゆる「ムーンウォーク」が初めて披露されたものとされている。「ムーンウォーク」というと Michael Jackson で有名であるが、実際は Jeffrey Daniel が元祖とされている。

実際に Michael Jackson はアメリカの音楽番組「Soul Train」で Shalamar を見て以来、特に Jeffrey Daniel と彼のダンスパフォーマンスのファンであり、後に Michael Jackson は Jeffrey Daniel と知り合い、当時12歳の妹の Janet Jackson をディズニーランドで行われた Shalamar のショウに連れて行くほどであった。

こうしたこともあって Jeffrey Daniel は Michael Jackson とともに「Bad」と「Smooth Criminal」のミュージックビデオの共同演出を担当している。

Howard Hewett、Jody Watley、Jeffrey Daniel という初期のメンバーによる Shalamar は、アメリカで3rdアルバム「Big Fun」(1979年)、4thアルバム「Three for Love」(1980年)、6thアルバム「Friends」(1982年)というトータル3枚のゴールドディスクアルバムを送り出す。(「Three for Love」はプラチナディスクを獲得)

その後グループは、Jody Watley と Jeffrey Daniel の2人が Solar Records と Dick Griffey に対して音楽的な不満を持ったために脱退したことで壁に突き当たる。

それでも、2人が脱退する前の1983年に発表した7thアルバム「The Look」では、イギリスにおいて「Disappearing Act」、「Dead Giveaway」、「Over and Over」というヒットシングルを生み出した。このアルバムが Shalamar をギターを前面に押し出したエレクトロ・ファンクやシンセポップという方向へ変化させていくきっかけとなる。しかし「The Look」は前年にリリースした「Friends」ほどのヒットには至らなかった。

こうして1980年代中盤のメンバーのラインナップは Howard Hewett に加えて Delisa Davis と Micki Free に変わる。

▼ Shalamar のメンバー(1984年当時)
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◆ Howard Hewett(写真:右)
◆ Micki Free(写真:左)
◆ Delisa Davis(写真:中央)

1983年、Shalamar は映画「Footloose」のサウンドトラックからのシングル曲「Dancing In The Sheets」によって1984年のアメリカのポップ・チャートトップ20に返り咲くことになる。「Dancing In The Sheets」はチャート最高第17位を記録、さらに1984年の映画「Beverly Hills Cop」に使用された「Don't Get Stopped in Beverly Hills」で1985年のグラミー賞を受賞した。

1985年、初期の頃から唯一残っていた Howard Hewett がソロ活動のためグループを脱退し、新たに Sydney Justin が加入するが、Howard Hewett の脱退により結果的にグループは音楽シーンの一線から退くこととなる。

1987年に9thアルバムとなる「Circumstantial Evidence」をリリースするがまったく売れず、グループは1990年10thアルバムとなる「Wake Up」をリリース後間もなくして解散に至った。

(出典:「Shalamar」(14 August 2015 14:09 UTC) 『Wikipedia英語版』)

▼ Shalamar
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1996年、Jody Watley は Howard Hewett と Jeffrey Daniel と合流し、LL Cool J を加えて Babyface のミリオンセラーシングル「This Is for the Lover in You」に参加する。この曲は Shalama が1980年発表したアルバム「Three for Love」からのシングルのカヴァーである。このミュージックビデオでは Shalamar の初期の3人のメンバーがデジタル処理により映像に取り込まれている。

Jody Watley、Howard Hewett、Jeffrey Daniel の3人はその後 Babyface と LL Cool J とともに1996年のイギリスの音楽チャート番組「Top of the Pops」に参加したが、Shalamar の初期メンバーとしてはこれが1983年以来最初で最後のライブパフォーマンスとなった。

1999年、 Howard Hewett と Jeffrey Daniel は Shalamar を再結成し、日本でも演奏を行う。この後、2000年、2001年とイギリスツアーも実施している。

2003年からは Howard Hewett、Jeffrey Daniel に Carolyn Griffey を加えたラインナップでツアーを継続する。

2005年、Shalamar はオリジナルメンバーである Howard Hewett、Jeffrey Daniel に Carolyn Griffey を加えたラインナップでイギリスのテレビシリーズ番組「Hit Me, Baby, One More Time」に出演するため再結成を果たす。なお、Carolyn Griffey は Shalamar を見出した Solar Record の社長である Dick Griffey の娘で、長い間メンバーの友人にしてファンであった。なお Shalamar は、この番組の決勝戦まで勝ち残ったが最終的に Shakin' Stevens に敗れている。

ちなみに Carolyn Griffey の母親である Carrie Lucas は、Jody Watley のバックヴォーカルを務めていた。

最も成功していた時期に加入していた3人のうちの1人、Jody Watley は Princeと仲間であった Andre Cymone とソロアルバムを作り、その中に含まれていたシングル「Looking For A New Love」(1987年)、「Frends」(1989年)をヒットさせた。また、1985年のチャリティー・プロジェクト「Band Aid」の最初のレコードで演奏したアメリカの歌手の1人となった。

一方、Howard Hewett は1986年に「I'm For Real 」をR&Bチャート第2位とヒットさせている。

▼ 近年の Jeffrey Daniel
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▼ 近年の Howard Hewett
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▼ 近年の Jody Watley
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Shalamar と言えば活動中後期に当たる映画「Footloose」の「Dancing In The Sheets」や映画「Beverly Hills Cop」の「Don't Get Stopped in Beverly Hills」などの楽曲を通して御存知の方も多いかもしれないが、彼らの音楽の真髄は、活動初期のメンバーによるアルバムにあると言えるだろう。

中でも今回紹介した6thアルバム「Friends」からの2ndリリースシングルである「A Night to Remember」(後に「Night to Remember」とタイトル変更されている。)は、80年代のディスコミュージックのコンピレーションアルバムに必ず収録されるほどの名曲であり、まさにディスコミュージックの「神曲」である。

「A Night to Remember」は、アメリカのバンド Dynasty の Nidra Beard 、Dana Meyers、The Sylvers の Charmaine Sylvers により作曲され、1982年6月のイギリスのテレビ音楽番組「Top of the Pops」を通してメンバーである Jeffrey Daniel がいわゆる「ムーンウォークダンス」を初めて披露して注目を集めた楽曲としても知られている楽曲でもある。

ムーンウォークといえば Michael Jackson を思い浮かべる方が多いだろうが、その元祖は Shalamar の Jeffrey Daniel であったことは意外に知られていないかもしれない。

そんなダンスパフォーマンスを含めてポップでファンクでイカしたディスコサウンドである「A Night to Remember」は、何度聴いてもシビれる80年代を代表するディスコサウンドの名曲である。

もしかするとラジオから何気なく耳に入ってきて「おっ!!この曲凄くいいけど誰の何ていう曲?」なんて思ったことがある方もいるかもしれないが、そんな方のために今回「A Night to Remember」を収録したアルバム「Friends」を紹介させていただいた。

なお、Shalamar はこのアルバムの他に「Big Fun」と「Three for Love」というゴールドディスクアルバムを輩出しており、こちらもなかなかの出来栄えであるので、機会があればぜひ紹介したい。

しかし、 Shalamar のダンスパフォーマンスは今見てもめちゃくちゃカッコいい!! 最高である!!

▼ Shalamar
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「Shalamar」「Friends (Shalamar album)」を素材として二次利用しています。


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名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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