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2020-05

パスピエ 「幕の内ISM」

j0017■ アルバムデータ
タイトル:幕の内ISM
アーティスト:パスピエ
リリース:2014年6月18日
レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン

アルバム総評価:87 


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  YES/NO  ★★★★★  
02  トーキョーシティ・アンダーグラウンド          ★★★★☆
03  七色の少年★★★★☆
04  あの青と青と青★★★★★
05  ノルマンディー★★★☆☆
06  世紀末ガール★★★★☆
07  とおりゃんせ★★★★★
08  MATATABISTEP★★★★★
09  アジアン★★★★★
10  誰?★★★☆☆
11  わすれもの★★★★☆
12  瞑想★★★★☆


■ 講評
パスピエは、2009年に結成された日本のポップ・ロック・バンドである。所属レコード会社はワーナーミュージック・ジャパン。パスピエのメンバー等の詳細はこちらを参照いただきたい。

今回紹介するアルバム「幕の内ISM」は、ワーナーミュージック・ジャパンよりリリースされたパスピエのメジャー3枚目、通算5枚目のアルバムとなる。フルアルバムとしてはメジャー2ndアルバムとなり、全作詞をヴォーカルの大胡田なつきが、全作曲を成田ハネダが担当している。

発売初週に約1.2万枚を売り上げて、2014年6月30日付オリコン週間 CD アルバムランキングで初登場第12位を獲得した。週間JAPAN COUNTDOWNで第14位、オリコン2014年6月度月間 CD アルバムランキング第31位を記録している。

▼ パスピエ
画像




いきなり第1曲目にキラーチューンの「YES/NO」を持ってきたところに、このアルバムに賭けるパスピエの意気込みを感じる。「YES/NO」はこれまでのパスピエの曲の中でも特にポップでキャッチー、しかもテンポが良いアッパーチューンであり、アルバム収録曲として終わらせるにはもったいないほどのクオリティーを持った楽曲である。シングルリリースされれば、間違いなく大ヒットするに違いない。

同じく「アジアン」も相当にノレる秀逸曲である。この2曲を聴くためだけでもこのアルバムを購入する価値があると思うが、3rdシングル表題曲「あの青と青と青」と「MATATABISTEP」、配信限定リリースシングル「とおりゃんせ」も収録されるなど、アルバム収録曲の充実度は極めて高く、バンドとしての勢いを感じさせる内容となっている。(できれば全曲新曲で構成してほしいという思いもあるが…)

アルバム全体としては、従来の癖のある楽曲から一皮むけて、より聴きやすいメジャー路線を意識した楽曲が多くなっている印象を受けた。1stアルバム「演出家出演」のリリースに伴ってパスピエに注目が集まる(フジテレビ「めざましTV」でも注目バンドとして取り上げられていた)中、「売れる」ことを相当意識してリリースされたアルバムのように感じた。

まさにアルバムタイトル「幕の内ISM」に象徴されるように、これまでのマイナーな香り漂う「ネオ・ジャパネスク」的な癖のあるインディーズ系の楽曲に、前述のメロディアスでポップなメジャー系の楽曲を織り交ぜ、メジャー2ndアルバムにしてパスピエの新たな方向性を模索したようなアルバムとなっている。

ただ、幕の内的にバラエティーに富んだ楽曲を詰め込んだ感も否めず、正直アルバムトータルとしてはストーリー性に乏しい(それこそ幕の内ISMだと言われればそれまでであるが)大味な印象を受けた。

そうした印象も含め、今回の楽曲構成については、賛否両論意見が分かれるかもしれない。よりメジャーなバンドを目指すための新たな曲調の打出しを「成長」と捉えるか「変質」と捉えるかについても意見が分かれるところであろうか。

個人的には、パスピエの個性的な「毒々しさ」は大胡田なつきのヴォーカルにこそ宿っており、そのヴォーカルが楽曲とシンクロしている限りパスピエの成長は止まらないと考えている。その可能性は、大胡田なつきの音域にしっかりマッチし彼女がのびのびと歌っている感がよく伝わってくる「アジアン」に強く感じられた。

今後、こうした曲調の楽曲が増えることを期待したい。あと一つ、大胡田なつきの顔出しをぜひ早く解禁してほしいものである。

いずれにせよ、今回のアルバム「幕の内ISM」は、パスピエの楽曲の幅が広がり、今後の新たな展開を期待させるのに十分な出来栄えとなっている。このアルバムでパスピエを初めて知ったリスナーには、ぜひ前作「演出家出演」も聴いていただき、アルバムレベルでパスピエの「成長」を実感ほしい。

▼ パスピエ
画像




■ アルバムリリースノート
パスピエ2ndフルアルバム発売決定!

パスピエならではのニューウェイブ・ポップ。
様々なジャンルの音楽を独自に咀嚼した楽曲。
ロックバンドの域には収まらないポップネス。
各地夏フェスやイベント、全国ツアーで格段に鍛え抜かれた演奏力。
他の追随を許さないアレンジ。
そしてVo大胡田なつきが紡ぎだす唯一無二の世界観。

これまでの諸作品を軽く凌駕する、パスピエの通過点にして到達点。
パスピエ史上、最高の2ndフルアルバム。

パスピエのセカンド・アルバム。シングル「MATATABISTEP」「あの青と青と青」をはじめ、パスピエならではのニューウェイブ・ポップをベースに、様々なジャンルの音楽を独自に咀嚼した楽曲とロック・バンドの域には収まらないポップネス、フェスやイベントで鍛え抜かれた演奏力とアレンジ、そしてVo大胡田なつきが紡ぎだす唯一無二の世界観が三位一体となった楽曲を収録。- Amazon

▼ パスピエ
画像




■ Music Video 「YES/NO」




*この動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードしたWarner Music Japanが自ら制作したものであり、個人が収入を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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