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2020-05

The Gap Band 「Gap Band IV」

j0186■ アルバムデータ
タイトル:Gap Band IV
アーティスト:The Gap Band
リリース:1981年6月
レーベル:Total Experience Records

アルバム総評価:93


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  Early in the Morning  ★★★★★  youtube02
02  Season's No Reason To Change          ★★★★★youtube02
03  Lonely Like Me★★★★★youtube02
04  Outstanding★★★★☆youtube02
05  Stay With Me★★★★★youtube02
06  You Dropped a Bomb on Me★★★★☆youtube02
07  I Can't Get Over You★★★★★youtube02
08  Talkin' Back★★★★☆youtube02


■ 講評
今回紹介するアルバム「Gap Band IV」は、アメリカの R&B / ファンクグループである The Gap Band が1982年に Total Experience Records からリリースしたスタジオアルバムであり、「Gap Band IV」というアルバム名に反して通算6枚目のアルバムとなる。

本作は、Billboard Top R&B/Black Albums chart 第1位を獲得、Pop Albums chart である Billboard 200 第14位を記録している。 

▼「Gap Band IV」
左:Ronnie Wilson 中央:Charlie Wilson 右:Robert Wilson
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アルバム「Gap Band IV」からは、「Early in the Morning」(Black Singles 第1位、Club Play Singles 第13位、Pop Singles 第24位)、「You Dropped a Bomb on Me」(Black Singles 第2位、Club Play Singles 第39位、Pop Singles 第31位)、「Outstanding」(Black Singles 第1位、Club Play Singles 第24位、Pop Singles 第51位)の3枚のシングルがリリースされている。

▼「Early in the Morning」13thシングル
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▼「You Dropped a Bomb on Me」14thシングル
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▼「Outstanding」15thシングル
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プロデューサーである Lonnie Simmons が直接彼のレーベルである Total Experience Records からリリースした最初のアルバムでもある。

なお、このアルバムは後に、最初にリリースした際のTotal Experience Recordsの親会社である Mercury Records により1994年にCDとしてリリースされている。

(出典:「Gap Band IV」(8 July 2015 17:47 UTC) 『Wikipedia英語版』)

▼ The Gap Band
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The Gap Band は、1970年代から1980年代にかけて名声を博したアメリカの R&B / ファンクバンドである。

バンドは Charlie Wilson(1953年1月29日生 keyboards、read vocals:次男)、Ronnie Wilson(trumpet、keyboards:長男)、Robert Wilson(1956年生2010年亡 bass、vocal:三男)の Wilson 3兄弟により構成されており、1967年に故郷であるオクラホマ州タルサで Ronnie Wilson が結成した「The Greenwood, Archer and Pine Street Band」がバンドの母体となっている。

1973年にバンド名を「The Greenwood, Archer and Pine Street Band」の頭文字を取って「The Gap Band」と短くし、2010年に活動を終えるまで43年間活動を継続した。

1974年を皮切りに通算15枚のスタジオアルバム、13枚のコンピレーションアルバム、2枚のライブアルバムと30枚を超えるアルバムをリリースしている。

その内、自身のバンド名を冠した9枚のアルバム(同じタイトルのアルバム2枚を含む)をリリースしており、「The Gap Band」という初期の同タイトルの2枚を除き、いずれも今回紹介するアルバム「Gap Band IV」のようにリリースナンバーを付けたシリーズとなっている。

▼ The Gap Band
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Charlie Wilson、Ronnie Wilson、Robert Wilson の3兄弟は、アメリカ合衆国オクラホマ州タルサに生まれる。

キリスト教のプロテスタント教会のペンテコステ派の牧師を父親に持ち、父親の教会で音楽を演奏するようになり、家庭でも熱心な両親からピアノを始めとした音楽のレッスンを受けて育つ。

1967年、Ronnie Wilson が Tuck Andress (後に Tuck and Pattiを結成)、Roscoe "Toast" Smith、Chris Clayton とともに「the Greenwood, Archer, and Pine Street Band」を結成。

バンド名は1921年の人種暴動が起こるまでアメリカ合衆国で最も繁栄した黒人社会として「Black Wall Street」の呼び名でも知られていた彼らの地元オクラホマ州タルサの近郊にある Greenwood を始め3つの通り(Greenwood、Archer、Pine)から取られている。

1972年、二男の Charlie が オルガンプレイヤーとして Ronnie のバンドに加わる。

1973年、バンドのベイシストが脱退したのを機に、三男の Robert がベイシストとしてバンドに加わり、結果的に「the Greenwood, Archer, and Pine Street Band」のメンバーは、Ronnie、Robert、Charlieの3兄弟に集約された。

バンドは当初、70年代初期の懐かしいファンクサウンドを演奏しており、こうしたスタイルにより1974年に「Magician's Holiday」、1977年に「The Gap Band(1979年とは別のアルバム)」の2枚のアルバムをリリースしたが、人気を博するには至らなかった。

しかしその後、ロサンジェルスの音楽プロデューサー Lonnie Simmons と知り合い、彼が経営する Total Experience Productions と契約したことで、Mercury Records レーベルからのアルバムリリースが可能となる。

▼ The Gap Band in 1974
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こうして The Gap Band は、12人のミュージシャンを抱えるバンドとなったが、その大半はメンバーとして継続しなかった。

そんな中で Raymond Calhoun (「Outstanding」の作曲家)、Oliver Scott (「Yearning For Your Love」の共作者)、アレンジャーでありプロデューサーである Malvin Dino Vice (「Boys Are Back in Town」の共作者)は、バックバンドのメンバーとして引き続きグループに加わり、 the Gap Band のその後のほとんどのレコーディングにも参加することになる。

1979年、Lonnie Simmons 初プロデュースによる3rdアルバム「The Gap Band」をリリース。R&B チャートトップ10入りした「I'm in Love」や「Shake」というヒット曲を生み出す。

同年、グループは4thアルバム「The Gap Band II」をリリースし、アルバムから「I Don't Believe You Want to Get Up and Dance (Oops!)」を「Oops Up Side Your Head」とりタイトルしてシングルリリースする。

この曲は Billboard Hot 100 にはチャートインしなかったものの the US R&B and disco chartsで 第4位を記録し、アルバムはゴールドディスクを獲得した。

「I Don't Believe You Want to Get Up and Dance (Oops!)」はシンセサイザーを用いるとともに楽曲の冒頭にオーディオサンプルのようなモノローグを入れることでより彼らを代表するPファンク風な楽曲となった。

またアルバム収録曲「Steppin (Out)」はチャート第10位を記録している。

1980年、Charlie と Ronnie は Stevie Wonder のアルバム「Hotter Than July」からシングルリリースされヒットした「I Ain't Gonna Stand For It」のバックヴォーカルを務める。

1980年、バンドは R&B チャート第16位、Billboard 200 第16位というヒットを記録した5thアルバム「The Gap Band III」をリリースし、まったく新しい名声のレベルに到達する。

バンドはこのアルバムで、R&B チャート第1位を獲得した「Burn Rubber on Me (Why You Wanna Hurt Me)」や「Humpin」のような賛美歌的なファンク曲の傍らチャート第5位を記録した「Yearning for Your Love」や「Are You Living」のようなブラックミュージックの音楽ジャンルのひとつであるメロウな音程・落ち着いたリズム・落ち着いたテンポの特徴を併せ持つ「Quiet Storm(クワイエット・ストーム)」のバラッド形式を採用し、結果的にこうした楽曲を取り入れたことが成功に繋がった。

こうした形式は R&B チャート第1位を獲得した1982年リリースの6thアルバム「Gap Band IV」でも採用された。このアルバムはプロデューサーの Lonnie Simmons が新たに設立した Total Experience Records からリリースされた最初のレコードであり、「Early in the Morning」 (R&B Charts 第1位、Dance Charts 第13位、Hot 100 第24位)、「You Dropped a Bomb on Me」 (R&B 第2位、Hot 100 第31位、Dance 第39位)、「Outstanding」(R&B 第1位、Dance 第24位)という3枚のヒットシングル生み出した。

この間、ファンクミュージックグループ「Brides of Funkenstein」の前メンバーでシンガーの Dawn Silva がツアーに参加した。

1983年には7thアルバム「Gap Band V: Jammin'」をリリース。このアルバムはゴールドディスクを受賞したが、R&B チャート第2位、Billboard 200 第28位とそれまでのアルバムほどの成功には至らなかった。

シングル曲「Party Train」は R&B チャート第3位、「Jam the Motha」は第16位を記録したが、アルバム自体が Billboard Hot 100 にチャートインすることはなかった。

アルバムの最終トラックで Donny Hathaway の「Someday We'll All Be Free」のカヴァーとなる「Someday」には、ゲストヴォーカリストとして Stevie Wonder をフィーチャーした。

1985年、8thアルバム「Gap Band VI」をリリース。このアルバムでバンドは再び R&B チャートの第1位に返り咲いたが、セールス的には伸びずゴールドディスクの受賞は逃すことになる。

シングル曲の「Beep a Freak」は R&B チャート第2位、「I Found My Baby」は第8位、「Disrespect」は第18位を記録した。

この年、リードシンガーである Charlie Wilson は Zapp & Roger の楽曲で R&B チャーチ第2位を記録した「Computer Love」のバックヴォーカルに参加している。

▼ The Gap Band in 1984
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1986年、The Friends of Distinction のカヴァー曲「Going in Circles」が R&B チャート第2位を記録。この曲を収録した1985年リリースの9thアルバム「Gap Band VII」は R&B チャート第6位のヒットを記録する。

このアルバム以降、The Gap Band のアルバムが Billboard 200 にチャーインすることはほとんどなくなり、最高でも159位に留まった。

バンドがアメリカ国内で苦戦し始める一方で、1986年リリースの10thアルバム「Gap Band 8」から1987年にシングルリリースした「Big Fun」がイギリスで大成功を収め、 UK Singles Chart 第4位を記録する。

1988年リリースの11thアルバム「Straight From The Heart 」が Total Experience Records からリリースした最後のスタジオアルバムとなった。

1988年、The Gap Band はKeenen Ivory Wayans 主演の映画「I'm Gonna Git You Sucka」(邦題:「ゴールデン・ヒーロー 最後の聖戦」)の挿入曲で小ブレイクする。チャートインはしなかったが「You're So Cute」とサウンドトラックには収録されなかったが映画に使用された映画タイトル曲「I'm Gonna Git You Sucka」が R&B チャート第8位とヒットしたことで映画の興行に貢献した。

1989年、Capitol Records に移籍し最初にリリースしたシングル「All of My Love」(アルバム12thアルバム「Round Trip」収録曲)がバンドとして最後の R&B チャート第1位の曲となった。

ほかにもアルバム「Round Trip」からは R&B チャート第8位を記録した「Addicted to Your Love」、第18位を記録した「We Can Make it Alright」がシングルリリースされた。

1990年、バンドは Capitol Records を離れ、その後新しいアルバムをリリースするまで5年の期間を要することとなる。

1990年代、バンドは1994年の「Testimony」、1995年の「Ain't Nothin' But a Party」、1999年の「Y2K: Funkin' Till 2000 Comz」と3枚のスタジオアルバムと2枚のライブアルバムをリリースするがスタジオアルバムに関してはいずれもチャートインすることはなかった。

そんな中で唯一チャートインしたアルバムが1996年 R&B チャート第54位を記録したライブアルバム「 Live & Well」であった。

▼ The Gap Band
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1992年、Charlie Wilson はソロキャリアに挑戦し、1992年の1stアルバム「You Turn My Life Around」をリリースする。以降2015年の7thアルバム「Forever Charlie」に至るまで計7枚のアルバムをリリースし、「Without You」や「There Goes My Baby」などのヒット曲を世に送り出した。

Charlie Wilson のヴォーカルは Guy、Aaron Hall、Keith Sweat、R. Kelly といった1980年代後半に流行した New jack swing という音楽スタイルのアーティストたちのヴォーカルスタイルに少なからず影響を与えた。

1996年、The Gap Band はバンド活動を再開し、ライブ版ベストアルバムである「The Gap Band: Live and Well」をリリースする。

2005年8月、The Gap Band はアメリカ合衆国の実演権団体である BMI(Broadcast Music, Inc.)の第57回年間 BMI Urban Awards の BMI アイコンとしての栄誉を得る。

この栄誉は音楽制作者たちに独特で忘れられない影響を与えたクリエーターに与えられるものであり、特に「Outstanding」は歴史上最もサンプリングされた楽曲の一つとして評価され、驚くことに150を超えるアーティストに使用された。

2010年8月15日、Robert Wilson がカリフォルニア州パームデールの自宅で心臓発作で逝去する。享年53歳の若さであった。

Robert Wilson の逝去をもって The Gap Band の歴史は事実上幕を閉じた。

(出典:「The Gap Band」(18 July 2015 12:11 UTC) 『Wikipedia英語版』)

▼ The Gap Band in 2003
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▼ The Gap Band in 2005
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The Gap Band は、アメリカのファンクミュージックを代表するバンドの一つとして日本でも知られるグループだ。

今回紹介するアルバム「Gap Band IV」はファンク一色というわけではなく、Kool & The Gang や Earth Wind & Fire のようにポップな要素を取り入れたディスコファンクな楽曲が目白押しで、非常にメロウでソフトタッチなアルバムとなっている。

彼らのアルバムの中では比較的淡白なサウンドのアルバムといった印象であるが、ファンキーなトラックとメロウなトラックのバランスも絶妙で、非常に聴きやすいミッドテンポのダンスクラシックアルバムとしてお気に入りの一枚である。

特にメロウなバラッド 02「Seasons No Reason to Change」と 07「I Can't Get Over You」がお薦めだ。

「I Can't Get Over You」は、冒頭の超ロングなトランペットプレイがインストゥルメンタル曲と間違えそうな、なかなか小洒落たアーバン&メロウな R&B ナンバーである。

またポップ調の 03「Lonely Like Me」と 05「Stay with Me」もメンバーのコーラスが非常に爽やかで、聴いていて本当に気持ちいいジョイフルなトラックである。

アルバム収録曲の中では、やはりシングルリリースされた 01「Early in the Morning」、04「Outstanding」、06「You Dropped a Bomb on Me」あたりの知名度が高い。

特に「Outstanding」は現在に至るまで Hip-Hop や R&B の楽曲にしばしばサンプリング使用されており、彼らを代表する最もヒットした楽曲の一つとして御存知の Hip-Hop ファンも多いかもしれない。

また「Early in the Morning」のイントロの鶏の「コケコッコー」という鳴き声のSEも印象的であるが、これはラジオ局向けのマーケティング戦略だったということで、朝の車での通勤時間にラジオ局のDJに流してもらうことを狙って挿入したところ、実際にラジオでのオンエア率が上がったというなかなか興味深い逸話が残っている。

家族でバンドを結成するケースは決して珍しいことではないが、3兄弟でバンドを結成してそれを40年以上も継続するなんてなかなか素敵なことではないだろうか。

▼ The Gap Band
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「The Gap Band」「Gap Band IV」を素材として二次利用しています。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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