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2020-05

シンリズム 「NEW RHYTHM」

j0182■ アルバムデータ
タイトル:NEW RHYTHM
アーティスト:シンリズム
リリース:2015年5月20日
レーベル:Ano(t)raks

アルバム総評価:88


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  心理の森  ★★★★★  
02  superfine★★★★★
03  放人主義★★★★☆
04  手のなる方へ★★★★★
05  喫茶aori★★★☆☆
06  カクテルの歌★★★★★
07  処方箋★★★★☆
08  きっとなるだろう★★★★☆
09  夢見るふたり★★★★☆
10  Beautiful Sunday Morning          ★★★★★


■ 講評
今回紹介するアルバム「NEW RHYTHM」は、シンリズムが2015年5月20日に Indie Pop/City Music 系レーベルの Ano(t)raks から全国流通盤としてリリースした1stオリジナルアルバムである。

本作は、現役高校生であるシンリズムの早熟な才能と瑞々しい感覚とが稀有なバランスで共存した初アルバムとして話題を呼んでおり、2015年6月1日付オリコン週間CDアルバムランキングで第62位を記録している。

サウンド・プロデューサーにキーボーディストの高野勲を迎えるとともに、SOIL&“PIMP”SESSIONS のトランペッターのタブゾンビ、チェリストの四家卯、くるりのファンファン、SHISHAMO の宮崎朝子など豪華ミュージシャンが参加している。

また、自身のYouTube公式チャンネルには収録曲「心理の森」と「superfine」のミュージックビデオがアップされており、いずれもディレクションは数々のMV制作で知られる映像監督のフカツマサカズが担当している。

なお、4月18日にはアルバム発売に先行して 7inchアナログシングル「心理の森」がリリースされており、こちらは世界的に有名なマスタリングエンジニア、Bernie Grundman がカッティングした作品となっている。

▼ シンリズム
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シンリズムは1997年生まれの現在高校3年生で、作詞、作曲、編曲はもちろん、ボーカル、ギター、ベース、鍵盤、ドラム、トロンボーン、プログラミングまでを1人でこなすマルチプレーヤーにしてシンガーソングライターである。兵庫県神戸市在住。

活動初期には本名である「新理澄」としていたが、その後「Shin Rizumu」と英語表記となり、現在は「シンリズム」とカタカナ表記となっている。

2013年、高校1年生のときに中学時代から作りためた音源を自主制作 CD-R「Shin Rizumu」として SoundCloud で公開。この音源がネット上で話題を呼び、耳の早いリスナーやアーティストの間で「天才現る」と話題騒然となり、現在の制作チームと出会う。

ニューウェイヴやインディロック、ルーツロック、ソウル、ファンク、R&Bにポップスまで時代も国境も越えた様々な音楽のエッセンスを吸収した上で生み出される楽曲・サウンドは、10代ならではの自由な感性と10代とは思えない洗練された完成度が同居し、新世代のポップ・マエストロとして注目を集める。

2014年2月1日、気鋭のネットレーベル Ano(t)raks より「処方箋ep」を Web 配信。(以下配信レーベルは同じ。)

2014年6月12日、「Shin Rizumu」をCD-Rでリリース。

2015年1月16日、1st 7inch アナログEP「superfine」をリリース。

2015年4月18日、2nd 7inch アナログEP「心理の森」をリリース。

2015年5月には「心理の森」が FM802、cross fm をはじめ、全国各地のFM・AMラジオ局で最多となる33局のパワープレイに選出される。

2015年5月20日、高校2年生の夏から約半年にわたり制作していた 1stアルバム「NEW RHYTHM」をリリース。

2015年7月から、CLUB QUATTRO を含むワンマンツアーを東京・名古屋・大阪・福岡で開催。

▼「処方箋ep」
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▼「Shin Rizumu」
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▼「superfine」
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▼「心理の森」
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2013年に公開した自主制作 CD-R「Shin Rizumu」は、シンリズム本人が全楽器を自宅で録音した音源だったが、デビュー盤となる今作は、学校が休みの週末を利用して、東京のスタジオに約半年間通い、全楽器を生演奏で録音したものとなる。

ギター、ベース、鍵盤などのベーシックな楽器演奏とサウンドアレンジは、シンリズム本人が行っているが、新たにキーボーディストの高野勲がサウンドプロデューサーとして参加している他、トランペットに、SOIL&"PIMP"SESSIONS のタブゾンビ、チェリストの四家卯大、ドラマーには、NONA REEVES の小松シゲルと、早くから彼の才能に気付いた錚々たるミュージシャンが参加している。

アルバムを聴いた誰しもが「高校生の音じゃない!」と言うフレーズ必ず口にするシンリズムの卓越したサウンド。

10代のポップ・マエストロという言葉では到底かたづけられない、U17期待のトップ・アーティスト「シンリズム」の待ちに待った全国流通盤によるデビューである。

▼ シンリズム
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シンリズムは今注目の新星の若手ミュージシャンである。アイドルならいざ知らずポップミュージシャンで何と現役の男子高校生というから驚きだ。

名前だけ聞くとバンドと勘違いされてしまうようなネーミングであるが、どうやらこれが本名(=新理澄)らしい。理澄と書いてリズムと読ませるとはなかなか洒落た名前である。

ただ本人には大変申し訳ないが、どうしてもお笑いタレントのバカリズムが連想されてしてしまって微妙な感じがしてしまうのは私だけであろうか。

それはさておきそのシンリズムのデビューアルバムが、「シン(新)リズム」との語呂合わせをタイトルにした「NEW RYTHM」だ。

名前とアルバムタイトルの両方に「リズム」が入っているのでサウンドもリズミックなエレクトロポップ系かと思いきや、実に爽やかなニューフォーク調のポップミュージックを奏でるミュージシャンである。

巷では「シティー・ポップやAOR、渋谷系、スムース・ジャズ/フュージョン、ボサノヴァなど、ある種の洗練が必要とされるジャンルと、10代ならではの瑞々しさを湛えたエレクトロ・ポップ/インディー・ポップが違和感なく同居した高度な音楽性」とか「初期のキリンジから筒井京平ワークスまで彷彿とさせるサウンド」などと評されているが、分かりやすく言い換えると、1970・80年代のニューフォーク系グループが持っていた柔らかい歌声と爽やかなメロディーにポップでメロウな味付けをした、名付けて「平成版ネオフォークミュージック」といった感じであろうか。

とにかく多くのリスナーが感じるとおり、このキリンジライクなシティポップサウンドを10代の、しかも高校生が作ってしまうという事実に驚かずにはいられない。

特に冒頭のアルバムリード曲「心理の森」は、シンリズムの持つ素朴でジェントルな雰囲気がよく伝わってくる爽やかなメロディーと軽やかなリズムも印象的な実にキャッチーなポップミュージックである。

またアルバム収録曲「superfine」、「Beautiful Sunday Morning」もシンリズム独特の柔らかいメロディーが印象的で、アルバムの中でも特にヒット性が高いキャッチーなキラーチューンと言えるだろう。

ただアルバム全体としては歌詞の世界に広がりが感じられず、曲調などサウンド面でもシンリズム色という意味での統一感に欠けるという印象を受けた。

特に残念だったのが、インストゥルメンタル曲である「喫茶aori」である。仕掛けとしては面白いが、今回のアルバムを聴く限りインストゥルメンタル曲を挿入する必然性をどうしても感じることができなかった。

メロディーメーカーとしての才能の高さはもちろんであるが、ヴォーカリストとしても非常に魅力的なトーンの歌声の持ち主である。

今回のアルバムではできればヴォーカリストシンリズムとして真っ向勝負してほしかったところである。

欲を言えば切りがないがそれだけ期待が大きいということである。ミュージシャンとしては全国デビューしたこれからが本当の勝負であろう。更なる飛躍に注目したいニューカマーである。

▼ シンリズム
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■ アルバムリリースノート
中学時代に制作した宅録音源がネット上で話題を呼んだ神戸在住の現役高校2年生(2015年時)、シンリズムのファースト・アルバム。デビュー盤となる本作は、学校が休みの週末を縫って東京のスタジオに通い、全楽器を生演奏で録音したもの。主な演奏やアレンジは自身が行いながらも、新たにキーボーディストの高野勲をサウンド・アドバイザーに迎えた他、SOIL&“PIMP”SESSIONSのダブゾンビ他、彼の才能に注目する錚々たるミュージシャンも参加。- Amazon
  
▼ シンリズム
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■ Music Video「心理の森」




■ Music Video「superfine」




*これらの動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードしたシンリズムが自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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