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2020-05

種ともこ 「いっしょに、ねっ。」

j0180■ アルバムデータ
タイトル:いっしょに、ねっ。
アーティスト:種ともこ
リリース:1986年2月26日
レーベル:CBS/SONY

アルバム総評価:88


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  YOU'RE THE ONE  ★★★★★  youtube02
02  FISH DANCIN'★★★★☆ 
03  あのころの想い(LOVIN' YOU)★★★★★ 
04  ただそれだけ★★★★☆youtube02
05  いつか王子様が★★★★☆ 
06  僕がHERO(になれたらいいな)          ★★★★★ 
07  嘘つき少年★★★★☆ 
08  ACTOR MR.SANTACLAUS★★★★☆ 
09  不思議な樹★★★★☆ 
10  10円でゴメンね★★★★★youtube02


■ 講評
今回紹介するアルバム「いっしょに、ねっ。」は、種ともこが1986年に CBS/SONY からリリースした1stデビューアルバムである。

斉藤由貴や崎谷健次郎の編曲でも知られる作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、音楽監督である武部聡志がアレンジプロデュースを手掛けており、'80年代のエレクトロポップ色満開の内容となっている。

作詞・作曲・コーラスアレンジは種ともこ本人が手掛けており、ドラムは青山純、ベースは美久月千晴、ギターは鳥山雄司など当時既に第一線で活躍していたスタジオミュージシャンたちが参加している。

LP盤は、A面(1曲目から5曲目)が「Girls Side」、B面(6曲目から10曲目)が「Boys Side」として構成されており、1985年リリースの1stシングル曲で全日空スキーツアーキャンペーンソングにも採用された「You're The One」を始め全10曲を収録している。

アルバムジャケットのデザインは、幼児雑誌「よいこ・めばえ」風のインパクトあるアートワークとなっているが、当初レコード会社からは反対されたものの種ともこが押し切る形で採用されたという逸話が残っている。

また、イラスト自体に価格が刷り込まれていたため、CD の価格改定のたびジャケットが書き換えられている。

▼「いっしょに、ねっ。」ジャケット表面
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▼「いっしょに、ねっ。」ジャケット裏面
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種ともこ(たね ともこ、1961年11月7日生)は日本のシンガーソングライター・アレンジャーである。京都府長岡京市出身。同志社大学文学部哲学科卒業。

自身でもオリジナルを発表する傍ら、多数の楽曲提供やアレンジ、音楽監督などの活動も行っている。2児の母でもある。

エキセントリックかつキュートな歌声と日常的・直接的な言葉遣いの歌詞が特徴。

▼ 種ともこ
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3歳よりピアノを習う。

7歳のときに骨の病気が発病、約10年間入退院を繰り返す。

当時同居していた叔父からギルバート・オサリバン、シカゴ、アルバート・ハモンドなどを聴かせてもらい洋楽を知る。また、歌謡曲も好きでいしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」は後にカバーする。

中学時代は、合唱部に入部。コンクールでも入賞するような強豪校でありハーモニー(和声)の仕組を学ぶ。この頃よく聴いていたのはビートルズ。部活の先生に声楽科への進学を勧められるが、声楽科のある高校は、ほぼ女子高のため普通校に進学。

高校時代は、病気が再発したこともあり休みがちになる。この頃、詩を書き始める。影響を受けたのは西脇順三郎。また、知人のハードロックバンドに加入しキーボードを担当、ライブも経験する。セックス・ピストルズ、ケイト・ブッシュに影響を受ける。

高校3年生のときニーチェを読んで哲学に憧れ大学は哲学科に入学するもすぐに飽き、バンド活動に明け暮れる。このバンド「OLFE」ではキーボード・作曲・アレンジを担当、ボーカルは別のメンバーだった。

「うそつき少年」でKBS放送アマチュアコンテストで優秀賞を受賞。

大学卒業後、アルバイトをしながら音楽活動を続ける。

1984年、CBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)のSDオーディションで「うそつき少年」が優秀賞を受賞(ちなみにこのときの最優秀賞は、THE 東南西北。優秀賞は、種とLOOK。特別賞は、聖飢魔II)。

翌1985年6月に上京。12月、「You're The One」(ANAスキーイメージソング)でデビュー。

▼「You're The One」1stシングル
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初期の3アルバム「いっしょに、ねっ。」(1986年2月)、「みんな愛のせいね。」(1986年11月)、「Che Che-Bye Bye」(1987年10月)は、武部聡志がアレンジおよびプロデュースし、彼らしい計算されつくしたシンセサイザーの積み重ねによる緻密なアレンジが特徴。また、イントロがキャッチーなため、テレビ番組のジングルとして多用された(「4時ですよーだ」など)。女の子の心情を歌ったポップな楽曲が多く、当時の女性シンガーソングライターの中でも個性が際立っていた。

1988年、アルバム未収録、リミックス曲などを集めた「ベクトルのかなたで待ってて」をリリース。このアルバムのリード曲「Pumps Race Song」のPV収録で生まれてはじめてパンプスを履く。

1989年のアルバム「オ・ハ・ヨ」以降、セルフプロデュースとなる。この頃より自ら打ち込みを行うようになる。また、当時、テレビ番組出演時などは、「天才種ともことしては…」という発言が目立った。「オ・ハ・ヨ」・「うれしいひとこと」(1990年2月)の2枚のテーマアルバムをリリース後、セルフプロデュースの集大成的なノーコンセプトアルバム「音楽」(1990年11月)をリリース。この頃、セールスが一番延びた時期であった。

1991年9月「KISS OF LIFE」をリリース。

「Mighty Love」(1993年3月)、「HARVEST」(1994年6月)は、主に自宅でレコーディングされた。イギリス人エンジニアと結婚したのもこの時期である。自宅レコーディングから一転「感傷」(1995年5月)では、ON AIR EASTにて公開レコーディングを実施。ライブとして公開したが、メンバーの間には遮音板が立てられ、ミスがあった場合には再演奏された。ブックレットには、当日の観客との集合写真が使用されている。

1997年11月、第1子妊娠中から制作をスタートした「Locked in Heaven」が予定を大幅に遅れるもリリース。これをもって、SONY RECORDSとの契約を終了。以降インディーズからのリリースとなる。第2子を妊娠、

アルバム制作のスケジュールが不確定になるが、他の人が作った曲を歌う企画が持ち込まれ、1999年12月、一曲を除きすべての作詞曲を他人にゆだねた実験作「hetero」をリリース。その後しばらくリリースが途絶える。この間に離婚。

2003年、プライヴェート・レーベルから2部作「in」、「out」のリリースで復帰。その実験的、個性的な音楽性に磨きがかかった。

同年、ソニー・ミュージックダイレクトより「11 YEAR'S WORKS(ゴールデン☆ベスト)」をリリース。種ともこ初のベスト・アルバムである(これは、種が過去の作品は過去のものであり、常に新しい種ともこを見てほしいという考えからであった)。通常、「ゴールデン☆ベスト」』シリーズは、レコード会社による企画でアーティストは関わらないケースが多いが、このアルバムには種ともこもリミックスなどに関与しブックレットにコメントを寄せている。

2005年10月、「カナリア」をリリース。SONY時代のような音を積み重ねる手法から、音数を減らしじっくりと歌を聴かせるような音楽へ変化。円熟期を迎える。

2006年10月28日に全国東宝系ロードショー公開された映画「虹の女神 Rainbow Song」(主演:上野樹里、市原隼人)の主題歌「The Rainbow Song」を担当している。これは、アルバム「音楽」を聴いたプロデューサーの岩井俊二からのオファーにより再録音したものであった。ちなみにこの曲は、1990年のアニメ映画「リトル・ポーラベア~しろくまくん、どこへ」の主題歌でもあり、2度目の主題歌起用である。同年、この曲を含むセルフカバーアルバム「ウタイツガレルウタ」(2006年10月)をリリース。

2007年5月、ホッピー神山をプロデューサーに迎え「おひさま」をリリース。タイトル曲 がハウスジャワカレーのCM曲となる。

2009年5月、童謡カヴァーアルバム「雪月花」とインディーズ時代の曲のベストアルバム「カナリヤとおひさまとそれから」を同時リリース。

2014年9月13日に公開されたミュージカル映画「舞妓はレディ」(主演:上白石萌音)で、主題歌「舞妓はレディ」をはじめ11曲の作詞を周防正行監督と共同で担当(「ムーンライト」のみ種の単独作詞)。

2007-2011年現在、国立音楽院にてシンガーソングライター科の講師を勤めている

デビューから現在もコンスタントに作品をリリースし続けている。

(出典:「種ともこ」(2015年6月8日 14:32 UTC)『Wikipedia日本語版』)

▼ 種ともこ
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種ともこは、1980年代から90年代にかけてその個性的な音楽で注目された女性ポップミュージシャンである。

最近では目立ったヒット曲こそないものの、現在も音楽活動を継続している現役のミュージシャンだ。

その種ともこの作品の中でも最も印象に残っているのが、今回紹介するデビューアルバム「いっしょに、ねっ。」である。

「いっしょに、ねっ。」は、非常に変則的なコード進行のメロディーラインと硬質でハイトーンな独特の歌声で当時のミュージックシーンに強いインパクトを与えたポップアルバムである。

ジャケットの個性的なアートワークからもアルバムが持つアバンギャルドな雰囲気が伝わってくるが、矢野顕子ライクな世界観を持ったサウンドで、どことなく昭和の歌謡曲や童謡が持つジャパネスクな香り漂う個性的なメロディーも印象的なアルバムとなっている。

24歳という遅咲きのデビューではあったが、当時の種ともこはキュートな容姿の持ち主でアイドル的な要素も兼ね備えていた。

だが、ポップアートなファッションと周りを意に介さないキャラクターでエキセントリックな印象が強く、図らずもマニアックで癖の強いミュージシャンといったカラーが強くなってしまったことは個人的には残念であったが、そうした特色も含めて非常に記憶に残るニューミュージック界のニューカマーであった。

そんな種ともこのデビューアルバム「いっしょに、ねっ。」は、全体的に明るく陽気なポップミュージック満載のアルバムであるが、中でも全日空スキーツアーキャンペーンソングに採用されて種ともこ最大のヒット曲ともなった収録曲「You're The One」は、キャッチーなアルバムリード曲としてメディア等にも盛んに取り上げられた彼女の代名詞ともいえる楽曲であり、「この曲なら聴いたことがある。」という方も多いのではないだろうか。

▼ 種ともこ
画像



サウンドは当時ヒットしていた渡辺美里の「GROWIN' UP」や大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」などにも共通する厚みと奥行きのあるシンセサウンドで、メリハリのあるパーカッションもリズミカルで小気味良く、プロデューサーである武部聡志のアレンジが色濃く反映された見事なほど80年代を感じさせるサウンドとなっている。

また、歌声にかかるエコーもホールのような空間の広がりを感じさせる当時流行の編集となっており、一定の世代以上のリスナーには非常に懐かしく聴こえるサウンドといえるだろう。

しかしながら、そうしたサウンド面での時代感は別にして、その独特のメロディーやポップ感は今聴いても実に斬新で、アルバムが持つ「時代の先取り感」には目を見張るものがある。

そんな才能豊かな種ともこであったが、コンスタントにヒット曲をリリースしながらも残念ながら当時のニューミュージック界を席捲するほど人気を博するには至らなかった。

こうした卓越した音楽センスを持つ一方で、そのエキセントリックな印象が強烈過ぎたためであろうか。今振り返るとうまく時代に乗り切れなかった彼女の不器用さがもどかしく感じられて残念でならない。

今回久しぶりに彼女のアルバムを聴いたが、もし音楽に対する価値観が多様で刺激に溢れた今の時代であれば、おそらくもっと多くのリスナーに支持されたのではないだろうかと思わずにはいられなかった。

その意味で種ともこは、世に出るのが少し早すぎたミュージシャンだったのかもしれない。

▼ 近年の種ともこ
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■ アルバムリリースノート
幼児雑誌『よいこ』の表紙をパロッたジャケットが楽しい種ともこの1st。渡辺美里や小比類巻かほる同様CBS・ソニー・グループのオーディション出身。声は大貫妙子,メロディ・ラインは矢野顕子といった雰囲気のバラエティ豊かなポップスを聴かせる。- CDジャーナル

▼ 種ともこ
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「種ともこ」を素材として二次利用しています。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
Life is music. Music is life.
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