FC2ブログ

2020-05

Anita Baker 「Compositions」

j0174■ アルバムデータ
タイトル:Compositions
アーティスト:Anita Baker
リリース:1990年6月12日
レーベル:Elektra Records

アルバム総評価:96 点 
crown01
《名音堂 Gold Disc 認定》


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価  MV  
01  Talk to Me  ★★★★★  youtube02
02  Perfect Love Affair★★★★★youtube02
03  Whatever It Takes★★★★☆youtube02
04  Soul Inspiration★★★★★youtube02
05  Lonely★★★★☆youtube02
06  No One to Blame★★★★★youtube02
07  More Than You Know★★★★★youtube02
08  Love You to The Letter          ★★★★★youtube02
09  Fairy Tales★★★★★youtube02


■ 講評
今回紹介するアルバム「Compositions」は、アメリカの R&B・ソウルシンガーである Anita baker が1990年に Elektra Records からリリースした4thアルバムである。

バックミュージシャンには、Nathan East(bass)、Earl Klugh(guitar)など一流の演奏家たちが参加し、質の高い仕上がりとなっている。

このアルバムは US Billboard 200 第5位、UK Albums Chart 第7位を記録し、1990年に自身3枚目となるプラチナディスクに認定されている。

また1991年には Best Female R&B Vocal Performance 部門でグラミー賞を獲得している。

1990年にシングルリリースされた「Talk To Me」は Billboard Hot R&B/Hip-Hop Songs chart 第3位を、「Soul Inspiration」は第16位を、1991年にシングルリリースされた「Fairy Tales」は第8位を記録している。

本作は Anita baker と長年彼女のアルバムのプロデューサーを務めた Michael J. Powell が共同して制作した最後のアルバムとなった。

(出典:「Compositions (Anita Baker album)」(21 May 2015 21:33 UTC) 『Wikipedia英語版』)

▼「Talk To Me」
画像


▼「Soul Inspiration」
画像




Anita Denise Baker (アニタ・ベイカー、1985年1月26日生) はアメリカ合衆国の女性R&Bシンガー、ソングライターである。

オハイオ州トリードで生まれる。ファンクバンド「Chapter 8」のリードシンガーとして1970年代に活動を開始し、1983年に1stソロアルバム「The Songstress」をリリースする。

所属レコード会社の倒産に伴いグループから脱退、その後1983年に Beverly Glen からソロデビューを果たす。

Elektra Records に移籍後、1986年にはグラミー賞受賞曲「Sweet Love」を収録しプラチナディスクとなった2ndアルバム「Rapture」をリリースしスターダムに駆け上がった。

現在までに8つのグラミー賞を獲得し、5枚のプラチナディスクと1枚のゴールドディスクを獲得するという功績を上げている。

1990年代・2000年代にはリリースが激減したが、1994年の「Rhythm Of Love」が US Billboard 200 初登場3位、2004年の「My Everything」が同初登場4位を記録し、根強い人気を証明している。

ちなみに Anita Baker の音域は、クラシックでいう女性の最も低い声種である「contralto」と言われている。

▼ Anita baker
画像




Anita Baker は、1958年1月26日にアメリカオハイオ州トリードに生まれる。

2歳の時に実母に里子に出され、ミシガン州デトロイトの里親に育てられる。

12歳の時、里親が亡くなり、里親の姉妹が彼女を引き取る。

16歳になる頃には、デトロイトのナイトクラブで R&B シンガーとして活動を始め、その際バンドリーダーの David Washington に見出されて、ファンクバンド「Chapter 8」のオーデションの機会を得る。

▼ Anita baker
画像



1975年、Chapter 8に加入し、1979年に Ariola Records と契約するまで数多くのツアーを行う。

1979年、Chapter 8としての1stアルバム「Chapter 8」をリリースし、Anita Baker とバンドメンバーの Gerald Lyles のデュエット曲「Ready for Your Love」や Anita Baker のリードヴォーカル曲「I Just Want to Be Your Girl」などのシングル曲が注目を集める。

1979年、Ariola Records が Arista Records に買収された後、Arista Records から Chapter 8 のリードシンガーとしてはスターの資質に欠けるという判断が下され、Anita Baker は Chapter 8 からの脱退を余儀なくされる。

▼ Anita baker
画像



その後 Anita Baker はデトロイトに戻り、ウェイトレスと法律事務所の受付係として働くことになる。

1982年、Ariola Records 時代の知り合いであった Otis Smith から、Otis Smith のレーベルである Beverly Glen label でソロとしてのキャリアをスタートさせるよう説得され、Beverly Glen labelと契約。

1983年にソロデビューアルバム「The Songstress」をリリースする。

このアルバムからは「No More Tears」、そのB面である「Will You Be Mine」、「Angel」、「You're the Best Thing Yet」の4曲がシングルリリースされ、このうち「Angel」は Anita Baker の最初のトップ10入りシングルとなり、1983年後半の R&B チャートで第5位を記録するヒットとなる。続く「You're the Best Thing Yet」も、1984年初めに R&B チャートトップ40入りを果たす。

こうした早い段階の成功にもかかわらず、Anita Baker はこれらの楽曲の著作権使用料をまったく受領していなかったと後に打ち明けている。こうした待遇に加えて、Beverly Glen label はアルバム「The Songstress」に続くニューアルバムの制作を遅らせるなど、Anita Baker にとっては満足できる環境とは言い難い状況にあった。

このため、Anita Baker は1984年までに Beverly Glen label を去ろうするが、1985年に契約違反を理由に Otis Smith に訴えられることになる。

数ヵ月に及ぶ裁判の結果、Anita Baker は勝訴し、他のレーベルに移籍することが認められた。

その結果、Anita Baker は1985年に Warner Music Group 傘下レーベルである Elektra Records と契約し、次作となるアルバムの制作を開始する。

Elektra Records との契約により Anita Baker は自分の楽曲を創造的に管理しプロデュースする権利が認められていたため、Chapter 8 のバンド仲間であり、作曲家、プロデューサーである Michael J. Powell に彼女の Elektra Records での最初のアルバムの制作を任せることにした。

だが、レーベルの役員たちは Anita Baker が実績のあるプロデューサーたちを差し置いて Michael J. Powell を選んだことに対して最初のうちは不満を抱いていたといわれている。

▼ Anita baker
画像



1986年3月、Anita Baker は2ndアルバムとなる「Rapture」をリリースする。

アルバムからの1stカットシングル「Watch Your Step」のリリースに伴いアルバムも徐々に売れ始め、その後リリースされたミディアムテンポのバラッド「Sweet Love」は、Billboard Hot 100 第8位を記録、UK Top 20入りも果し、Anita Baker 初のポップのヒット曲となった。

結果的にこのアルバムからはさらに「Caught Up in the Rapture」、「No One in the World」、「Same Ole Love (365 Days a Year)」の3曲のヒット曲を生み出すことになる。

1986年から1987年にかけては、自身初となる「A Night of Rapture Tour」を行い、アルバムのプロモーション活動を精力的に行う。

こうして1988年までにアルバム「Rapture」は世界中で800万枚を売り上げる。このうち500万枚はアメリカにおける売上げであった。

このアルバムの成功により Anita Baker は1987年に2つのグラミー賞を受賞する。

1987年には、The Winans とコラボレートした「Ain't No Need to Worry」により「Best Soul Gospel Performance by a Duo or Group, Choir or Chorus」部門で自身3つ目となるのグラミー賞を獲得する。

1988年10月、3rdアルバム「Giving You the Best That I Got」がリリースされ、早々に Billboard 200 の第1位を獲得する。このアルバムは世界中で500万枚を売り上げ、このうち300万枚はアメリカでの売上げであった。

アルバムタイトル曲でもある「Giving You the Best That I Got」は、Billboard Hot 100 の第3位を記録するとともに、the R&B and adult contemporary charts の第1位を獲得し、チャート的に Anita Baker の最も成功したシングルとなった。

次のシングル「Just Because」も Billboard Hot 100 の第14位を、3枚目となるシングル「Lead Me Into Love」も Billboard Hot R&B/Hip-Hop Songs chart の第4位を記録した。

この結果、アルバム「Giving You the Best That I Got」でシンガーとしてさらに3つのグラミー賞を獲得することになる。

1990年、4thアルバムとなる「Compositions」をリリースする。「Compositions」は Anita Baker が作曲と作成過程に今まで以上にこだわり、それまでのアルバムに比べよりジャズの要素を取り入れ始めた最初の作品と位置付けられている。

このアルバムからは「Talk to Me」、「Soul Inspiration」、「Fairy Tales」がシングルカットされ、100万枚以上を売り上げた。

1991年、このアルバムのツアーとプロモーションが終了した後、Elektra Records は Anita Baker の1stアルバムである「The Songstress」の版権を買い取って再リリースし、30万枚以上を売り上げる。

Frank Sinatra とのデュエットアルバムを発表した後、1994年には5thアルバム「Rhythm of Love」でヒットチャートに返り咲く。

このアルバムには、1989年以来彼女の初のトップ40入りとなったヒット曲「Body and Soul」やアルバムからの2ndシングルでミディアムテンポの「I Apologize」が収録されており、1996年には「I Apologize」で8つ目のグラミー賞を獲得することになる。

このアルバムは200万枚以上を売り上げ、4枚目となるプラチナディスクアルバムとなった。

1996年、Warner Music Group 傘下の Atlantic Records に移籍する。

▼ Anita baker
画像



アルバム「Rhythm of Love」のツアー終了後、二人の息子を育てるため活動を休止し、2000年8月まで復帰しなかった。

しかしながら、その間に行ったレコーディングが、賃借したテープマシンから発生した不規則なノイズが入り込むという不具合によりすべて台無しになってしまったため、2001年5月、Anita Baker は Zomba Recording Corporation に対して連邦裁判所で訴訟を起こしている。

その後レーベルのリストラにより、2001年11月に何の保障もないまま Atlantic Records から放出されてしまう。

これにより活動休止となった Anita Baker であったが、2002年6月には Rhino Records からコンピレーションアルバム「The Best of Anita Baker」(UKタイトル:「Sweet Love: The Very Best of Anita Baker」)をリリースして100万枚を売り上げ、RIAA(アメリカレコード協会)によりプラチナディスクに認定される。

同年、Anita Bakerは新たなレコーディングの機会を探すべく、ライブパフォーマンスを再開し、2004年3月に Blue Note Records と契約に至る。

2004年9月、6枚目となるアルバム「My Everything」をリリースする。ヒットチャートから10年もの間遠ざかっていたにもかかわらず、このアルバムは Billboard 200 の第4位を記録するとともに、R&B charts でも第1位を獲得し、ゴールドディスクに認定される。

2005年、クリスマスアルバムとなる「Christmas Fantasy」をリリースし、シングル曲「Christmas Time Is Here」がグラミー賞にノミネートされる。

2007年、「An Evening with Anita Baker」という2年に及ぶコンサートツアーを開始する。

2010年6月、TD Garden におけるその年の NBA の最終節第4試合で国歌斉唱を行ったが、そのパフォーマンスがツイッター上で議論を呼び、残念ながら視聴者からは容赦なく酷評される結果となった。

また、ミシガン州デトロイトの Comerica Park とオハイオ州クリーブランドの Progressive Field において大リーグのシーズンのオープニング試合で国歌斉唱を行うとともに、Detroit Tigers 主催の2006年と2012年のワールドシリーズのゲームにおいても、2度の国歌斉唱を行っている。

Anita Baker の国歌斉唱の演奏の録音は、現在でも時々 Comerica Park で使用されているということである。

2011年12月、Anita Baker はデトロイト R&B ミュージックトリビュートショウにおいて「Sweet Love」を歌う予定であったが、ショウの後半に途中退出してしまうというトラブルを起こす。

この突然の退出は、Anita Baker と仲間の演奏家である Jill Scott との摩擦が原因であると噂されたが、Anita Baker は彼女と一緒に「Sweet Love」を歌う予定であった Marsha Ambrosius と Ledisi とともに Anita Baker に事前のリハーサルを適切に行わせなかったこのショウのプロデューサーたちのせいであると話している。

2012年8月、Anita Baker は Tyrese のヒット曲である「Lately」をカヴァーする。

Anita Baker は2010年からシングル曲である「Only Forever」を収録するアルバムの制作を進めており、Blue Note Records はそのアルバムのリリース日程を2012年10月から12月の間に設定したが、Anita Baker は、まだアルバムのリリースには作業が必要であると判断したため、スケジュールに遅れが生じ、現在までアルバムリリースには至っていない。

2013年2月、Anita Baker はアメリカのABCテレビで放映されているトーク・ライブ番組「Jimmy Kimmel Live!」において「Lately」と「Same Ole Love」を披露して再びアメリカ国民の注目を集めることとなる。同月、「Lately」はグラミー賞 Best Traditional R&B Performance 部門にノミネートされている。

ちなみに Anita Baker は1988年に Walter Bridgeforth, Jr.と結婚、2005年に離別し、2007年に正式に離婚しており、2人の息子を儲けている。

(出典:「Anita baker」(19 May 2015 06:41 UTC) 『Wikipedia英語版』)

▼ Anita baker
画像




ご覧のとおり「Compositions」のアルバムジャケットは Anita baker をそのまま写しただけの至ってシンプルなポートレートであるが、格別なのは何ともいえないその独特の色合いである。(ただし、リリース時期によってジャケットの色合いが大きく異なる場合あり。)

ディープなコバルトブルーが実にクールで、否応なしに収録曲への期待も高まる魅力的でインパクトある色使いである。

▼「Compositions」
画像


▼「Compositions」CDジャケット裏面
画像



もちろん肝心の収録曲についても、R&Bの大御所である Anita baker らしい見事なパフォーマンスを披露している。

期待を裏切らない非常に聴き応えのあるクロスオーバーなブラックコンテンポラリーミュージックで、ジャズの余韻を残しつつもアーバンなシティーポップ張りのキャッチーなメロディーと艶やかで伸びのあるヴォーカルが印象的だ。

非常に洗練された大人な R&B サウンドで完成度も高く、Anita baker の R&B シンガーとしての格の違いを感じずにはいられない。

そんな充実のアルバム「Compositions」の中でも特に印象的なのが、アルバムのプラチナレコード認定に大いに貢献したリードシングル曲「Talk to Me」である。

この楽曲はミディアムバラッドの名曲であり、US Billboard Hot 100 第44位、US Hot R&B/Hip-Hop Songs Chart 第3位、US Adult Contemporary Songs Chart 第4位を記録した大ヒット曲としてひときわ輝きを放っており、この楽曲をアルバムの冒頭に持ってくるあたりに、このアルバムに対する Anita baker の意気込みが感じられよう。

アルバム全体としては派手さはないが、特にジャズの要素を積極的に取り込んだ初めてのアルバムということもあって、いずれも粒揃いのじっくりと聴かせるアダルトコンテンポラリーな楽曲で、非常に心満たされるアルバムとなっている。

1990年リリースと彼女のキャリアの中では中後期のアルバムとなるが、今聴いても少しも古さを感じさせないのは、そうしたジャズテイストな味付けのおかげであろう。

まさに非の打ち所のないベテランシンガーである Anita baker の上質な香りが漂うアルバムである。彼女の波乱万丈の人生を思い浮かべながら聴くと、彼女の歌声がまた一層味わい深く聴こえるかもしれない。

▼ 近年の Anita baker
画像




■ アルバムリリースノート
『ラプチュアー』 『ギヴィング・ユー・ザ・ベスト』に続く3枚目のオリジナル・アルバムで、1990年アニタが初来日した時に来日記念盤としてリリースされた。

プロデューサーは、マイケル・J・パウエルが行っており、バックミュージシャンには、ネーザン・イースト、アール・クルーなどが参加という質の高い仕上がりになっている。

彼女のヴォーカルの実力が、高く評価されているのは周知のとおり。3オクターブの音域をもつシルキーボイスでゴージャスな大人のラブソングを堪能させてくれる。- Amazon

▼ Anita baker
画像




*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「Anita Baker」「Compositions (Anita Baker album)」を素材として二次利用しています。


love3  参考になったという方はぜひこちらをポチッとお願いします。

スポンサーサイト



  

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://758ongakudohonpo.blog.fc2.com/tb.php/185-a23c973b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2& 「LIVE IDOL ARTIST」 «  | BLOG TOP |  » theCharmPark 「Reverse & Rebirth」

プロフィール

香山蔵之介

Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
Life is music. Music is life.
Let's enjoy music for your wonderful life.

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

邦楽(あ行) (32)
邦楽(か行) (25)
邦楽(さ行) (31)
邦楽(た行) (12)
邦楽(な行) (10)
邦楽(は行) (25)
邦楽(ま行) (5)
邦楽(や行) (11)
邦楽(ら行) (9)
邦楽(わ行) (2)
洋楽(あ行) (19)
洋楽(か行) (10)
洋楽(さ行) (29)
洋楽(た行) (11)
洋楽(な行) (0)
洋楽(は行) (18)
洋楽(ま行) (4)
洋楽(や行) (1)
洋楽(ら行) (14)
洋楽(わ行) (1)
洋画(か行) (2)
洋画(は行) (1)
アート (6)
文化 (13)
ファッション (1)
グルメ (7)
PC (1)
健康 (1)
BLOG (3)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

アクセス数

オンライン数

現在の閲覧者数:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログランキング

ブログランキング参加中


ブログランキング参加中

Please Click !