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2020-04

theCharmPark 「Reverse & Rebirth」

j0173■ アルバムデータ
タイトル:Reverse & Rebirth
アーティスト:theCharmPark
リリース:2015年5月2日
レーベル:theCharmPark

アルバム総評価:94


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価
01  リバース(Ribasu)  ★★★★★  
02  Gurabithi (Album Version)★★★★★
03  Holding Hands★★★★☆
04  Anyone★★★★★
05  Dareka (Album Version)★★★★☆
06  Kawareru (Album Version)★★★★☆
07  Ante Meridiem (Album Version)★★★★★
08  Beautiful World (Album Version)        ★★★★★
09  Ribirudo (Album Version)★★★★★
10  Rebirth & Reverse★★★★★


■ 講評
今回紹介するアルバム「Reverse & Rebirth」は、theCharmPark が2015年5月2日に 自主レーベルである theCharmPark からリリースした1stオリジナルアルバムである。

本作には、1st Digital Single「Gravity」の収録曲「Gurabithi」、「Beautiful World」、2nd Digital Single「Rebuild」の収録曲「Rebuild」、「誰か(Dareka)」、3rd Digital Single 「Kawareru」の収録曲「Kawareru」、「Ante Meridiem」の計6曲について、別ヴァージョンとなるアルバムヴァージョンが収録されている。

▼「Gravity」1st Digital Single
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▼「Gravity (Inverse)」
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▼「Rebuild」2nd Digital Single
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▼「Kawareru」3rd Digital Single
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▼「Kawareru(Inverse)」
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バークリー音楽大学の卒業生4人で構成され、2011年11月2日にメジャー・デビューし、2014年3月24日に解散した日本のロックバンド「Hemenway(ヘメンウェイ)」のギタリストであった Charm(チャーム。1987年4月21日生。ソウル出身で、8歳のときにアメリカ合衆国に移住した韓国系アメリカ人。バークリー音楽大学ではギターを専攻。)がソロとしてデビューしたのが「theCharmPark」である。

theCharmPark は、バークリー音楽大学で学んだ音楽理論や技術に裏打ちされた、質の高い楽曲と演奏力が持ち味の、非常にキャッチーな楽曲を創作するギタリストであり、その才能は本作でも如何なく発揮されている。

また、日本語・英語・韓国語の3ヶ国語に通じており、Hemenway の頃から日本語詞と英語詞という2種類の歌詞が存在する楽曲を創作している。

▼ theCharmPark
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バークリー音楽大学に在学中、後に Hemenway を結成することとなる Toshi(ドラムス担当。1981年10月29日生。大阪府出身の日本人。バークリー音楽大学ではドラムを専攻。) とルームメイトとなる。

同じく後に Hemenway を結成することとなる Ogaching(ベース担当。1979年3月29日生。神奈川県出身の日本人。バークリー音楽大学ではベースとジャズコンポジションを専攻。) は この時 Toshi とバンドを組んで活動していた。

2008年にバークリー音楽大学を卒業した後、Isaac(ボーカル&ギター担当。1987年5月13日生。ソウル出身で、12歳のときにアメリカ合衆国に移住した韓国系アメリカ人。バークリー音楽大学ではソングライティングを専攻。)とロサンゼルスでソングライティング・チームを結成し、2010年夏に来日。その際、渋谷で Toshi と再会したことをきっかけに Charm、Toshi、Isaac、Ogaching の4人でバンド「Hemenway」を結成。

2011年11月2日、シングル「Listen」をリリースしてメジャー・デビューを果たす。

2012年3月、初のワンマンライブ「Everybody, Listen!」を開催。
2012年7月、「Japan Expo 2012」に出演し、初めて日本国外でライブを行う。

2013年1月から同年10月まで、配信限定シングル10ヶ月連続リリースを行う。
2013年12月25日、1stアルバム「The Music」をリリース。

2014年3月24日、メンバーそれぞれの目指す音楽の理想や方向性の違いから解散を表明。

▼ Hemenway(一番右が Charm)
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Hemenway 解散後、Charm 改め theCharmPark としてソロ活動を開始。

2014年11月25日、theCharmPark として1st Digital Single「Gravity」を全世界配信。
2014年12月11日、2nd Digital Single「Rebuild」を全世界配信。

2015年2月10日、3rd Digital Single「Kawareru」を全世界配信。
2015年5月2日、1st Full Album「Reverse & Rebirth」をリリース。

▼ theCharmPark
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ロックバンド「Hemenway」解散後「theCharmPark」としてソロ活動を開始したもののメジャーデビューには至っておらず、今回紹介するアルバム「Reverse & Rebirth」も全国流通盤ながら自主レーベルからのリリースということであり、theCharmPark に関する情報は極めて少ない状況にある。

Hemenway が所属していたレコードレーベルである Ki/oon Music あたりからメジャーデビューしてもよさそうに感じるが、それができないのは大人の事情でもあるのだろうか。

非常に才能豊かなミュージシャンであり、アルバムタイトルのようにソロとしてうまく再生してもらいたいものである。

さて、theCharmPark の楽曲は広い意味でデジタルミュージックに分類されているが、そのサウンドの本質はロックである。

ロックとエレクトロが絶妙に融合したクロスオーバーなサウンドとでも表現したらよいであろうか、初めてこのアルバムを聴いたときは、イギリスのロックバンドである The Alan Parsons Project を思い起こさせるサウンドといった印象を受けた。

かといってデジタルミュージック特有の「サイケデリックな高揚感」はなく、むしろ非常に叙情的で哲学を感じさせる緻密で硬質なメロディアスサウンドを響かせている。

theCharmPark のサウンドから受けるこうした印象は、デジタル編集に過度に依存するのではなく、あくまでギタリスト&ヴォーカリストとしてのヒューマンな部分をないがしろにしない theCharmPark のサウンドスピリットの賜物といえるかもしれない。

「しっかり主張するが決して主張し過ぎない音楽」の穏やかで心地良いトランス感。これこそが theCharmPark サウンドの持ち味といえるのではないだろうか。

▼ theCharmPark
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そんな theCharmPark の音楽は、映像とマッチングすることでさらに魅力を増してくる。

冒頭の楽曲「リバース」のPVなどは、機窓の離陸風景を流し続けるという極めてシンプルな映像であるが、それが却ってリスナーのイメージを超越した意表をつく映像となっており、映画のエンディングタイトルのように楽曲の世界観を見事に体現してサウンド自体に一層深みを与えている。

他の楽曲のPVを見ても、サウンドとヴィジュアルが見事にシンクロしており、恐らく作曲時点である程度映像のイメージが出来上がっているのではないかと推察するが、いずれにせよ theCharmPark のアートディレクターとしての秀でた才能を感じずにはいられない出来栄えである。

一方、時折日本語を織り交ぜながら英語の歌詞を主体に歌い上げるネイティブなヴォーカルは、無機質になりがちなデジタルサウンドに彩とぬくもりを与えている。

ただ、韓国系アメリカ人であるため致し方ないところではあるが、英語の歌詞が主体であることについては賛否両論あるかもしれない。

theCharmPark の場合は、外国人としてワールドワイドな展開を目指していることもあるだろうが、日本のリスナーにダイレクトに歌詞の持つ世界観を伝えるには、英語によるラグが生じるというデメリットはどうしても避けられないだろう。

なお、日本語は非常に流暢で、歌詞の発音も全く違和感が感じられないほどスムーズであり、その語学力は敬服に値する。

そんなアルバム「Reverse & Rebirth」の中でも際立って印象的な楽曲が「リバース」、「Beautiful World 」、「Reverse & Rebirth」である。

特にアルバムと同タイトルのラストトラック「Reverse & Rebirth」は、哲学的で象徴的なタイトルも印象的で、抒情詩のような壮大なエレクトリックシンフォニーに仕上がっている。

心を揺さぶる哀愁に満ちた静寂なバラッドは、theCharmPark の豊かな才能をダイレクトに感じることができる秀逸曲であり、彼の代表曲となるに違いない。

マルチな才能溢れる charm 改め theCharmPark が造り出す音の世界。

そんな「Reverse & Rebirth」に存分に浸っていただきたい。

▼ theCharmPark
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素敵なレビューにtheCharmParkのファンとしていろいろと共感し、何回も頷きながら読ませていただきました。これからも彼の活動や楽曲を暖かく見守ってくださればと思います。
ありがとうございます!


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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