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2020-05

Adrian Gurvitz 「Sweet Vendetta」

j0171■ アルバムデータ
タイトル:Sweet Vendetta
アーティスト:Adrian Gurvitz
リリース:1979年
レーベル:Jet Records

アルバム総評価:96 点  
crown01
《名音堂 Gold Disc 認定》


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価  MV  
01  Untouchable And Free  ★★★★★  youtube02
02  The Wonder Of It All★★★★★youtube02
03  Put A Little Love (In Life's Heart)★★★★☆ 
04  Love Space★★★★★youtube02
05  The Way I Feel★★★★★ 
06  Time Is Endless★★★★★ 
07  I Just Wanna Get Inside Your Head          ★★★★★ 
08  Free Ride★★★★★youtube02
09  One More Time★★★★☆ 
10  Drifting Star(日本盤 Bonus track)★★★★★ 


■ 講評
今回紹介するアルバム「Sweet Vendetta」は、Adrian Gurvitz が1979年に Jet Records からリリースした1stソロアルバムである。リリース当時の邦題は「甘い復讐」と直訳のタイトルであった。

本作は Adrian Gurvitz のセルフプロデュース作品で、メインヴォーカルはもちろん、バックヴォーカルやリードギターとしても参加するなどその多才ぶりを発揮している。

▼「Sweet Vendetta」(邦題:「甘い復讐」)日本盤ジャケット
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▼「Sweet Vendetta」(邦題:「甘い復讐」)日本盤クレジット
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Adrian Gurvitz(エイドリアン・ガーヴィッツ、1949年6月26日イギリス・ロンドン生)は、イギリスのシンガーソングライター、ミュージシャン、レコードプロデューサーである。

人物の詳細については、2ndソロアルバム「Il Assassino」の紹介記事を参照していただきたい。

Adrian Gurvitz といえば以前このブログでも紹介したとおり、1980年代に日本でも AOR の名曲「Seventeen」がヒットしたことで知られるロックミュージシャンである。

その「Seventeen」を収録する2ndソロアルバム「Il Assassino」よりもよりポップテイストな味付けのアルバムが、今回紹介する1stソロアルバム「Sweet Vendetta」である。

このアルバムは、1979年当時、まだスタジオミュージシャンとしても活動していた TOTO のメンバーである Jeff Porcaro、Joe Porcaro、Steve Porcaro、David Paich らが参加し、それまで一貫してブリティッシュ・ロックのメインストリームを歩み続けた筋金入りのロッカーであった Adrian Gurvitz がソフト&メロウな歌声を披露して新境地を開いたソロアルバムとしても話題となり、当時のソフト&メロウ・ブームにも乗って特に日本でヒットしたアルバムとして知られている。

まさにウェストコーストの爽やかで心地良い風を感じさせるようなメロディアスなポップナンバーが目白押しで、捨て曲なしの非常に内容の濃いアルバムとなっており、特にソウルフルでディスコティックなアレンジのナンバーが印象的で、1977年に TOTO を結成して間もない Jeff Porcaro、Joe Porcaro、Steve Porcaro、David Paich らも、まだ初々しさが残るもののスタジオミュージシャンとしての確かなテクニックを存分に披露した非常に聴き応えある演奏で、Adrian Gurvitz の記念すべきソロデビューアルバムをバックアップしている。

こうしたウェストコーストの一流ミュージシャンたちとの交流もあってだろうか、ハードロックギタリストとして名声を博した Adrian Gurvitz は、ソロデビューを契機としてポップミュージシャンへと転向(当時、ハードロックギタリストとしての Adrian Gurvitz ファンからは、かなりのバッシングがあったようであるが…)するわけだが、アルバムを聴く限り、元々 Adrian Gurvitz 自身がポップミュージシャンとしての素養と志向を持っていたのではないかと思えるぐらい、実に上質で爽快なポップチューンをコンポーズしていることに驚かされる。

また Adrian Gurvitz の Bee Gees 張りのハイトーンなファルセットも心地よく、こうした魅力的な歌声と TOTO のメンバーらによって生み出される洗練されたサウンドが相まって、同じく TOTO のメンバーが参加して当時既に大ヒットしていた1976年リリースの Boz Scaggs のアルバム「Silk Degrees」を連想させる、何度聴いても飽きの来ない充実のアルバムとなっている。

中でも軽快でダンサブルな「Love Space」、「Free Ride」、「Drifting Star」などは、Adrian Gurvitz の代表曲である「Seventeen」に引けを取らない1980年代ポップの名曲と言えるだろう。

▼ Adrian Gurvitz
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Adrian Gurvitz の場合、海外における知名度の高さに比べて、日本ではどちらかといえばコアな AOR ファン御用達のミュージシャンというマニアックな印象が強く、国内で発売される AOR 系のコンピレーションアルバムに必ずと言っていいほど収録される定番曲「Seventeen」以外の楽曲については、ほとんど知られていないのが現状である。

だが、アルバム「Sweet Vendetta」には、前述の「Love Space」、「Free Ride」、「Drifting Star」を始め非常にメロディアスでキャッチーなウェストコーストサウンドが満載されており、AOR の隠れた名盤と言っても過言ではない、まさにこれぞ The AOR アルバムといった一枚となっている。

2ndソロアルバム「Il Assassino」ももちろんお薦めではある。だが、アルバム単位としての充実度や満足度は、この「Sweet Vendetta」の方が格段に上であることは間違いない。

「Sweet Vendetta」は、AOR ファンはもとより80年代のアメリカンのウェストコーストロックの愛好者の琴線にも触れる素晴らしいアルバムとして自信を持ってお薦めできる、80年代初期の AOR を存分に堪能できる名アルバムである。

■ Adrian Gurvitz「Sweet Vendetta」
Arranged By Horns Trumpet;Jerry Hey
Arranged By Strings:David Paich (tracks:1 to 2、4、5、7 to 9)、 Marty Paich (tracks: 3、6)、 Steve Porcaro (tracks: 1 to 2、 4、5、7 to 9)
Backing Vocals:Paul Gurvitz
Bass:David Hungate、 David Shields
Co-producer:Paul Gurvitz
Drums:Ed Greene、Jeff Porcaro、Rich Schlosser
Flute:Steve Leeds
Guitar:Fred Tacket
Percussion:Joe Porcaro
Saxophone:Steve Leeds
Synthesizer:Steve Porcaro
Trombone:Sly Hyde
Trumpet:Chuck Findley、Steve Madaio
Written-by Backing Vocals、Lead Guitar、Lead Vocals、Producer:Adrian Gurvitz

▼ Adrian Gurvitz
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■ アルバムリリースノート
80年代にブリティッシュ・ロック界で活動した名ギタリストが79年に発表したソロ第1弾。ビー・ジーズ 風の AOR 作品に仕上がっており、渋いディスコ・ナンバー~メロウなバラードまで多彩な楽曲が魅力。- CDジャーナル

▼ Adrian Gurvitz
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表された Wikipedia の項目「Adrian Gurvitz」を素材として二次利用しています。


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