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2020-05

nano.RIPE 「七色眼鏡のヒミツ」

j0166■ アルバムデータ
タイトル:七色眼鏡のヒミツ
アーティスト:nano.RIPE
リリース:2015年4月8日
レーベル:Lantis

アルバム総評価:93


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  こたえあわせ  ★★★★★  
02  透明な世界★★★★★
03  スノードーム★★★★☆
04  ルーペ★★★★★
05  4分間★★★★☆
06  神様★★★★★
07  アポロ★★★★★
08  パラレルワールド          ★★★★☆
09  絶対値★★★★☆
10  嘘と月★★★★★
11  ラルミー★★★★★
12  ホタル★★★★☆
13  空飛ぶクツ★★★★★
14  有色透明★★★★★


■ 講評
今回紹介するアルバム「七色眼鏡のヒミツ」は、nano.RIPE が2015年4月8日に Lantis からリリースした4枚目となるオリジナルアルバムである。

オリジナルアルバムとしては前作「涙の落ちる速度」から1年3か月ぶりのリリースとなり、nano.RIPE の13枚目のシングルとして2014年7月23日にリリースされた「透明な世界」を含む全14曲を収録している。

▼「七色眼鏡のヒミツ」通常盤
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▼「七色眼鏡のヒミツ」初回限定盤
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スピッツの楽曲のカヴァーである「ホタル」を除く全13曲について、ヴォーカル&ギターのきみコが作詞を、また、リーダーでギターのササキジュンが13曲中7曲、きみコが6曲の作曲を手掛けている。

本作は、2015年4月20日付 Oricon 週間CDアルバムランキング第26位、Billboard Japan Top Albums Chart 第20位を記録しており、収録曲である13thシングル「透明な世界」(テレビアニメ「グラスリップ」のエンディングテーマに起用)は、2014年8月4日付 Oricon 週間CDシングルランキング第29位を記録している。

なお、当シングルにはアルバム収録曲「絶対値」も収録されている。

(出典:「七色眼鏡のヒミツ」(2015年4月20日 14:55 (UTC))『Wikipedia日本語版』)

▼「透明な世界」13thシングル 通常盤
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▼「透明な世界」初回限定盤
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■ タイアップ状況
アルバム「七色眼鏡のヒミツ」のタイアップ状況は、次のとおりである。
  №  曲      名タイアップ状況
01  こたえあわせ      テレビ情報番組「王様のブランチ」エンディングテーマ        
02  透明な世界  テレビアニメ「グラスリップ」オープニングテーマ




nano.RIPE(ナノライプ)は、きみコ(Vo, G.)、ササキジュン(G.)、アベノブユキ(B.)、青山友樹(Dr.)による4人組のロックバンドである。メンバーチェンジを経て現在の構成となる。所属事務所アイウィル、所属レコード会社 Lantis。

「nano.RIPE」というバンド名は、元々は響きを重視してつけたバンド名ということであるが、「nano」には「10のマイナス九乗」、「とても小さい」 という意味があり、「RIPE」には「果実が実る」、「熟す」という意味があることから、「ほんの少しだけ熟した、まだまだここからどんどん成長していけるように」という思いも込めて「nano.RIPE」と名付けたとのことである。

自称「ライブ・バンド」というぐらいライブ活動とライブサウンドを重視しているバンドでもある。

▼ nano.RIPE
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2004年、きみコ(Vo&G.)とササキジュン(G.)を中心に結成。

自主制作で2枚のシングルとアルバムをそれぞれ発表。

2007年5月、shinn(Dr.)が加入。

2008年、アルバム「空飛ぶクツ」をインディーズからリリース。

2009年、ミニアルバム「時空フラスコ」をリリース。

2010年1月、アベノブユキ(B.)が加入し、4人体制となる。
2010年9月、アニメ「花咲くいろは」のイメージソングとなった「パトリシア」でメジャーデビュー。

2011年10月、「パトリシア」を含む5枚のシングル曲を収録したメジャー1stアルバム「星の夜の脈の音の」を発表。
2011年11月、ドラムのshinn.が脱退。以降、2013年に青山が正式加入するまで3人体制となる。

2013年3月22日、ドラムに青山友樹が正式加入。以降、現メンバーとなる。

2014年1月8日、3rdアルバム「涙の落ちる速度」をリリース。オリコンデイリーチャート3位、ウィークリーチャート17位を記録する。

2015年4月8日、4thアルバム「七色眼鏡のヒミツ」をリリース。オリコンデイリーチャート13位、ウィークリーチャート26位を記録する。

同日、アルバム「七色眼鏡のヒミツ」を携えた47都道府県ツアー「5th Anniversary Program Vol.2 nano.RIPE TOUR 2015『47.186』」をスタート。なお、47.186には、全国47都道府県を186日で完走するという意味が込められている。

(出典:「Nano.RIPE」(2015年4月19日 18:45 (UTC))『Wikipedia日本語版』)

▼ nano.RIPE
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■ 現メンバー

◆ きみコ(Vo&G. 誕生日3月12日- A型)(写真:中央右)
千葉県出身。作曲、すべての曲の作詞を担当。歌詞提供時は坂井季乃名義を使用している。

◆ ササキジュン(G. 誕生日6月5日- O型)(写真:左)
佐々木淳。秋田県湯沢市出身。nano.RIPE リーダー。作曲を担当。

◆ アベノブユキ(B. 誕生日7月18日- A型)(写真:右)
新潟県新発田市出身。2010年1月加入。Musicians Institute Japan 卒業。

◆ 青山友樹(Dr. 誕生日10月12日- A型)(写真:中央左)
東京都出身。2013年3月22日正式加入。日本屈指のスタジオミュージシャン ドラマー青山純氏(故人)の子息。

▼ nano.RIPE のメンバー
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バンド名が英語表記でかつ「.」(ドット)が入るところなど、いかにもエレクトロでデジタルな印象を受けるバンド名であり、アニメ系に強いレコードレーベルである Lantis に所属していることもあって、アニメソング専門の企画色が強いバンドと思われがちであるが、実のところそのサウンドは奇をてらわない、非常にオーソドックスなタイプのロックバンドである。

レーベルの影響もあって実際にアニメソングのタイアップが多いことも事実であるが、決してアニメソングに特化したバンドではなく、色彩豊かなギターポップサウンド、力強いポジティブ感と陰影に満ちた思いを共存させた歌によって幅広い層から支持を得ている。

また、近年の男女混成のバンドには珍しく女性がボーカル&ギターを務めており、先入観なしに楽曲を聴くと、まるでガールズバンドのようなシャキシャキした切れの良いサウンドを響かせる非常にユニークなバンドでもある。

特にアップテンポで躍動感あるリズムと爽やかなメロディーには定評があり、歌詞の世界観も恋愛や人間関係を歌ったリアルでポジティヴなものが多く、弾けるようなパワーと若々しさが印象的なバンドだ。

かといって決してサウンドが荒いというわけではない。

むしろ、nano.RIPE 独特のキャッチーでリズミックなサウンドからは、ヒット曲のツボを押さえた緻密で丁寧な音作りが感じられ、そうしたクリエイティヴでクレバーなバンド色にも好感が持てるところである。

メジャーデビュー後5年が経過し、中堅バンドとしてカテゴライズされる nano.RIPE であるが、サウンド面では確実に成長しながらも、一本芯が通ったように nano.RIPE らしいフレッシュで元気印の楽曲を絶えず提供してくれるところに、音楽活動10年選手としての安定感を感じさせる。

▼ nano.RIPE
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そんな nano.RIPE の顔となるのが、紅一点のヴォーカル「きみコ」である。

非常に耳に残る突き抜けるようにストレートで元気印のきみコの下町系ヴォーカルは、nano.RIPE の楽曲になくてはならない存在であり、数多くの女性ロックヴォーカリストの中でも特異なオーラを放っている。

もしヴォーカルがきみコ以外であったなら、nano.RIPE の音楽はまったく別モノになっていただろう。

「七色眼鏡のヒミツ」は、そんなきみコのヴォーカルも冴え渡るなかなかアグレッシヴな楽曲で構成されたアルバムとなっている。

中でも特に印象に残った秀逸曲3曲を紹介したい。

まずは、個人的にこのアルバムの中で一番気に入っている楽曲「神様」である。

「神様」は、郷愁を誘うジャパネスクな美しいメロディーも印象的なミディアムテンポのポップナンバーだ。

nano.RIPEとして初めてストリングスを入れた楽曲でもあり、メンバーの青山友樹(Dr.)が一押しの楽曲でもある。

きみコ曰く、歌詞としては一番挑戦した曲であり、「神頼みなんて意味がない」と言い続けてきたきみコが自分自身を否定するぐらいの気持ちで書いた楽曲であり、ササキジュンの美しいメロディから引き出された歌詞ということで、福富雅之のアレンジ力のおかげでより一層世界が広がったという、強く印象に残るキラーチューンである。

次のお薦めは「嘘と月」である。「嘘と月」は、アルバムの中でもエッジの効いたギターワークが斬新なローリング感溢れるヘヴィーチューンだ。

リーダーのササキジュン(G.)曰く、もともとあったメロディの暗さと、歌詞を書いたときのきみコの気持ちがリンクしてものすごく暗い歌詞となった楽曲とのこと。

nano.RIPEは、明るい曲もあれば暗い曲もある「陰と陽」、「光と影」のように2面性が強いバンドであるが、今回のアルバムにおいては「こたえあわせ」や「パラレルワールド」は「陽の曲」であるのに対し、「嘘と月」は「陰の曲」で、しかも陰の要素が本当に強く、恐らくこれまで発表した中で一番暗い曲であるとのことであり、ササキジュン一押しの楽曲でもある。

最後はインディーズ時代のミニアルバム「空飛ぶクツ」に収録された「色彩」のアンサーソングであることから名付けられた乗りの良いポップチューン「空飛ぶクツ」である。

爽やかなイメージの楽曲ではあるが、後半の毒を吐いた歌詞も印象的なツアーをテーマに書いた曲とのことであり、この楽曲も nano.RIPE らしいポジティヴなライブ感溢れる応援ソングである。

ちなみにタイトルの「クツ」は、きみコがステージでずっと履いていたコンバースのオールスターをイメージしているとのことである。

タイアップ曲も多く着実に活動の幅を広げており、今乗りに乗っている nano.RIPE であるが、知名度という点ではいま一つといった印象を受ける。

バンド名が英語表記で読みづらいことも災いしているように感じるが、このアルバム「七色眼鏡のヒミツ」を掲げて全国ツアーも予定されているということであり、今後さらに知名度が上がることを大いに期待したい。

▼ nano.RIPE
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■ アルバムリリースノート
nano.RIPE、通算4枚目のオリジナルアルバム!
リードトラック「こたえあわせ」は、サウンドアレンジにミト(クラムボン) を迎えた意欲作。
2014年末に終了したワンマンライヴツアー“有色透明”のオープニングSEを大胆にボーカルアレンジした「有色透明」をはじめ、バンドサウンドの枠を越えた楽曲を収録!- Amazon

▼ nano.RIPE
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■ Music Video「七色眼鏡のヒミツ」全曲試聴動画




■ Music Video「七色眼鏡のヒミツ」初回限定盤同梱DVDライブ映像ダイジェスト




■ Music Video「こたえあわせ」short ver.




*これらの動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードした Lantis が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。

*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「Nano.RIPE」「七色眼鏡のヒミツ」を素材として二次利用しています。


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名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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