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2020-05

フレデリック 「oddloop」

j0148■ アルバムデータ
タイトル:oddloop
アーティスト:フレデリック
リリース:2014年9月24日
レーベル:A-Sketch

アルバム総評価:86


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価
01  オドループ  ★★★★★  
02  ディスコプール★★★★★
03  幸せっていう怪物★★★★☆
04  砂利道★★★★☆
05  もう帰る汽船★★★☆☆
06  うわさのケムリの女の子          ★★★★★
07  人魚のはなし★★★★☆


■ 講評
今回紹介するアルバム「oddloop」は、フレデリックが2014年9月24日に A-Sketch からリリースした2ndミニアルバムであり、メジャーデビューアルバムとなる。

アルバムタイトルである「oddloop」は、「奇妙」を意味する「odd」と「繰り返す」を意味する「loop」を掛け合わせた造語ということであるが、もともとは1曲目の「オドループ」からつけたタイトルで、「odoloop」という表記を「oddloop」と打ち間違えたものを、その並びの良さと意味の面白さからそのままミニアルバムのタイトルにしたというエピソードがあるらしい。

また、バンドとして初のテーマ性を持ったアルバムとなっており、「踊る」、「リズム」、「ユーモア」という3つの要素を取り入れたアルバムとして制作され、見事狙いどおりのアルバムに仕上がっている。

▼「oddloop」ジャケット
画像



ジャケットのアートワークは、Cornelius のCDジャケットを始め数々のデザインを手がけるグラフィックデザイナーの北山雅和氏が担当し、三原康司(B&Vo)がイラストを描き下ろしており、今回の作品コンセプトでもある、彩り豊かなダンスナンバーにちなんで、カセットテープのテープ部分に“無限大”と“ループ”を意味する「∞」をはめ込んだ、スタイリッシュさとユニークさが見事に交わったジャケットに仕上がっている。

なお、アルバム「oddloop」は、2014年10月06日付オリオン週間CDアルバムランキングで最高第73位を記録している。

▼ フレデリック
画像




フレデリックは、三原健司(Vo./Gt.)と三原康司(Ba./Cho.)の双子の兄弟を中心として結成された神戸出身の4ピースバンドである。

三原健司と康司は元々高校時代に軽音楽部に所属しており部長と副部長を務めていたが、健司が音楽の専門学校に進学した後、兄弟でバンドを結成したのが始まりである。

その後、メンバー募集サイトを通じてkaz.(Dr)が加入。また、フレデリックのホームページのメンバー募集を見て赤頭隆児(G)が加入して現在のメンバー構成となった。

ちなみに三原健司と赤頭隆児は同じ音楽専門学校の学生であったが面識はなかったとのことである。

バンド名は、レオ・レオニ氏作画の絵本の中に登場する「フレデリック」という名のネズミの考え方に共感する部分が多かったことから、そのネズミから取って名付けられた。

独特なユーモア性、そして幅広い音楽的背景から生みだされる"忘れさせてくれない楽曲群"が話題となり関西最大級の音楽チャリティーフェス COMIN'KOBE に結成当初から出演するなど次第に注目を集める中、「MUSICA」「A-Sketch」「SPACE SHOWER TV」「HIP LAND MUSIC」4社合同オーディション"MASH A&R"の初年度特別賞を受賞。

その後もCD販売はライブ会場のみ、流通に乗せるのは7インチアナログレコードに限定するなど独自のスタイルで活動を展開する。

2014年3月、プロデューサーに柏原譲(Polaris / FISHMANS)を迎え、初の全国流通盤となるミニアルバム「うちゅうにむちゅう」をリリース。

その詞曲は"中毒性"とも表現され、一筋縄ではいかないスタンスを持ったバンドとしてシーンに登場。

その夏にはRISING SUN ROCK FESTIVALやSWEET LOVE SHOWERなど大型野外音楽イベントから出演オファーを受けるに至る。

2014年9月、ミニアルバム「oddloop」で A-Sketch よりメジャーデビュー。

2014年11月には初の東名阪ワンマンライブ「踊ってない夜が気に入らNIGHTツアー」を開催。

アルバムリードトラック「オドループ」のYouTube再生回数が150万回を超えた同年末、出演を果たした各地アリーナでのカウントダウンフェスでは全て入場規制がかかるなど、今もっとも期待されるニューカマーとして成長を続けている。

(出典:フレデリック Official Website 他)



■ メンバー
◆ 三原健司(Vo&G)(写真:左)※双子の兄弟
◆ 三原康司(Ba&Cho)(写真:中央左)※双子の兄弟
◆ 赤頭隆児(G)(写真:右)
◆ Kaz.(Dr)(写真:中央右)

▼ フレデリックのメンバー
画像




最近関西のインディーズシーンは大いに盛り上がっているようで、特にポップ系ロックの才能溢れるニューカマーバンドが続々とメジャーデビューを果たしており、名古屋エリアの音楽愛好家としてはうらやましい限りである。

そんな熱い関西のミュージックシーンの中でもいろいろな意味で強烈な個性を持った型破りなニューカマーバンドが、今回紹介するフレデリックである。

まず特徴的なのは、その80年代のディスコミュージックを思い起こさせるうねるようなダンサブルサウンドである。

この踊れるビート感は最近のニューカマーバンドの中でも群を抜いている。

特にギターのカッティングが刻むダンサブルなビートはなかなか聴き応えがあり、フレデリックの楽曲を強烈に印象付ける重要なエッセンスとなっている。

楽曲自体も単純そうに聴こえて実はかなり難度が高く、コード進行や編曲も相当凝った作りとなっており、メンバーのテクニックもなかなかだと感じさせる。

特に1曲目の「オドループ」と続く「ディスコプール」のメロディーセンスは見事と言うほかなく、また6曲目の「うわさのケムリの女の子」に至っては、真似しようとしても決してできないほどレベルの高いサウンドクリエーターとしてのセンスが光る超絶アレンジチューンである。

また、不思議に郷愁を覚える何処となくアジアンテイストでレトロチックなメロディーもむしろ斬新で、繰り返し聴きたくなる癖になる「中毒性」はこのメロディーによるところが大きいと感じる。

そしてフレデリックの最大のインパクトは、少しイラッとくる三原健司の無愛想なヴォーカルと不可思議な歌詞である。

三原健司は実に無愛想に淡々と歌う子どものように無垢なトーンの声質の持ち主であるが、その無機質感に何となくおちょくられている感じがして腹立たしい感情が沸いてきてしまうのは自分だけであろうか。

特に「オドループ」のミュージックビデオはそのおちょくられ感の際たるものであり、登場する女子二人の脱力感溢れるおふざけダンスを見てまたイラッとしてしまった。

歌詞も思ったまま見たままの情景を何気に写し撮ったような脈絡のないシュールでナンセンスな内容で、実際は何か大きな意味が隠されているのかと思って聴き入るとやはり何もないのではないかという思考の無限ループに陥ってしまう不可思議な歌詞である。

このようにノリの良いオールドディスコなダンスサウンドと無機質な三原ソングとのギャップがどうにも心地が悪く我慢ならないが、このサディスティックなユーモアロックがリスナーのマゾっけをそそるのであろうか、ついつい何度も聴き入ってしまうから不思議である。

本人たち曰く「一度聴いたら耳から離れない」とはうまく言ったもので、悔しいかなフレデリックの思う壺にはまってしまったようだ。

それを計算づくでやってのけるところがフレデリックの型破りにすごいところであり、この型にはまらない強烈な難解さと微妙な空気感がフレデリックの人気の秘密なのかもしれない。

なかなか凄いニューカマーバンドが現れたものである。

▼ フレデリック
画像




■ アルバムリリースノート
本作には全7曲を収録。
アルバムタイトルは,「奇妙」を意味する『odd』と『loop』を掛け合わせた造語で、フレデリックの独特の感性で昇華した彩り豊かな踊れるナンバーを詰め込んだ作品となっている。- Amazon

▼ フレデリック
画像




■ Music Video「オドループ」




■ Music Video「人魚のはなし」




■ Music Video「オドループ Live at WWW」




*これらの動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードした A-Sketch MUSIC LABEL が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。


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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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