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2020-05

アザヤイタ 「人は愛を唄う」

j0146■ アルバムデータ
タイトル:人は愛を唄う
アーティスト:アザヤイタ
リリース:2014年10月8日
レーベル:SPACE SHOWER MUSIC

アルバム総評価:94


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価
01  azayaita  ★★★★★  
02  オモイヲヘテ★★★★★
03  空が赤くなっていた          ★★★★★
04  散々前から知ってる★★★★★
05  最愛★★★★☆
06  いたいのかい★★★★☆
07  朝のような人★★★★★


■ 講評
今回紹介するアルバム「人は愛を唄う」は、アザヤイタが2014年10月8日に SPACE SHOWER MUSIC からリリースした結成から約1年という早さでリリースされた初の全国流通盤となる1stミニアルバムである。

アザヤイタは、メンバーの3人ともが別々に組んでいたバンドでの活動に行き詰まり、居場所をなくしていた中で互いに引かれ合うようにして結成されたバンドであり、まさにその始まりの物語でもあるかのようなファーストミニアルバムである。

ライブでも必ず披露される「azayaita」から始まるあたり、自らのあり方を高らかに宣言しているかのようだ。

ソングライターであるVo./G.深井一史の情熱的でエモーショナルな歌声と、焦燥感に溢れたソリッドなバンドアンサンブルが重なり、胸に迫るサウンドを生み出している。

アルバムには、これまでの日々の中での様々なことに対する嫉妬や羨望といったどろっとした感情、喪失や後悔といったある意味痛みを伴う感情が赤裸々に綴られつつも、そこから一歩前に踏み出した先に見える物事に対しての「愛」がちりばめられている。

全7曲のミニアルバムではあるが、初めての全国流通盤に相応しく、まるでフルアルバムのように聴き応えのある充実したアルバムに仕上がっている。

▼ アザヤイタ
画像




アザヤイタは、メンバーそれぞれのバンドの解散や脱退を経て、2013年8月に埼玉・川越で深井一史(Vo, G)、斉藤由紀(B, Cho)、兼子大智(Dr)によって結成された男女混成の3ピースバンドである。

痛みや愛をテーマにした歌詞を持ち味としライブを中心に活動中である。

2013年9月7日の初ライブにて1st e.p「azayaita e.p」をライブ会場限定で発売。

2013年11月2日に地元埼玉・川越で初の自主企画を行う。チケットは開催発表からわずか4日でソールドアウトした。

2014年2月22日には早くも2nd e.p「最愛e.p」をライブ会場限定で発売。同日に恵比寿aimで行われたリリース記念イベントもソールドアウトを果たすなど、結成わずか1年足らずで動員や人気が急上昇している要注目のバンドである。

2014年10月8日にバンドとして初の全国流通盤となるミニアルバム「人は愛を唄う」をリリースする。

結成から約1年という早さでリリースされたこのミニアルバムには、ライブ会場限定シングル「azayaita e.p」「最愛e.p」に収められた楽曲を中心に全7曲を収録されている。

▼「azayaita e.p」
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▼「最愛e.p」
画像




■ メンバー

◆ 深井一史(Vo & Gt)(写真:中央)

◆ 斉藤由紀(Ba & Cho)(写真:左)

◆ 兼子大智(Dr)(写真:右)

▼ アザヤイタのメンバー
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最近はインパクトある変わったネーミングのバンドが流行りと言っていいほど多いが、今回紹介する「アザヤイタ」も、もはやその名が何を指すのかさえ分からないバンドである。

そんなアザヤイタのミニアルバム「人は愛を唄う」の1曲目には、バンド名と同じ「azayaita」というアルファベット表記のタイトル曲が収録されている。

おまけに歌詞の中にも「君があざやいた~」というフレーズが繰り返し登場し、まさに名刺代わりとなるリードチューンとなっている。

お節介ながら、その歌詞の情景から「鮮やぐ(あざやぐ)」(=はっきり目に見える。鮮やかに見える。)という言葉がバンド名の基になっているのではないかと推測したわけであるが、もし本当にそこからバンド名を引用したのであれば、何か深イイいきさつがあるのかもしれない。

と思っていたら、ヴォーカルの深井一史がとあるインタビューでバンド名について「たまたま降ってきた言葉なんですけど、“鮮やかになる”みたいなイメージを持っていて。前のバンドはモロにパンク系で速い曲ばかりだったんですけど、そこから色んな曲に挑戦してみたいなという気持ちがだんだん出てきたんです。“色んなカラーの曲をやれたらな”というところはあったと思います。」と語っている記事を見つけてしまった。

概ね推測どおりであったけれど、深イイいきさつというものは特になかったようである。残念・・・。

さて、それはさておき、「人は愛を唄う」は Bump Of Chicken を思い起こさせるメロディーラインのポップテイストな楽曲を織り込みつつも、全体としては骨太なロックサウンドという印象のなかなか硬派なアルバムとなっている。

特にヴォーカルである深井一史の熱唱系の歌声は結構男臭く、ラブソングでさえ何か重い空気に包まれている感じがするほどだ。

敢えて名付ければ「演歌系ロック」とでも言ったところか。

▼アザヤイタ
画像



「azayaitaオモイヲヘテ 空が赤くなっていた 散々前から知ってる最愛 いたいのかい 朝のような人」

このように1曲目から7曲目までの曲名を順番に並べると、何となく詩のように読めてしまうから不思議であるが、そんな些細な偶然からも、アザヤイタの内に秘めた熱い思いが何となく伝わってくるような気がする、というのは考え過ぎか。

ただ、サウンド構成は意外とシンプルで、余計な調味料なしにダイレクトにアザヤイタのエッセンスが伝わってくるため、聴いていて決して億劫になることはないだろう。

むしろ聴くほどにじわじわと心に染みて癖になりそうな味がある楽曲が多いのも、このアルバムの特徴と言えよう。

そんなアルバムの中でも特にラストの楽曲「朝のような人」は、男の切ない想いがじんわりと伝わってくる別れをテーマにした泣かせるバラッドである。

切ないヴォーカルでじっくり聴かせるところが実にアザヤイタらしい超お薦めの一曲だ。

アザヤイタは、デビュー1年余りのニューカマーバンドであるが、年季の入ったバンドのような貫禄を漂わせる実力派である。

バンドの公式 Official Website でのキャッチコピーは、「3ピース特有のソリッドで焦燥感全開のヒリッとしたバンドサウンドと相反して、Vo. & Gu.深井の紡ぎ出す歌詞は喪失や羨望、後悔といった人のどろっとした感情の痛みを叫びながらも、これからおきるであろう先への愛に溢れていて、聴くものの心情をふわりと優しく包み込んでくれる。」となっているが、実にうまくアザヤイタの本質を言い表しているコピーだと思う。

ヴォーカルとサウンドは少々重苦しく感じるかもしれないが、それが却って独特の雰囲気を醸し出しており、息の長いバンドに成長しそうな予感がするなかなか将来有望なバンドと感じた。今後の活躍が楽しみである。

▼ アザヤイタ
画像




■ アルバムリリースノート
結成から約1年という早さでリリースとなる、 アザヤイタ初の全国流通盤ミニアルバム!

2013年結成の3ピース・バンド、アザヤイタ初の全国流通盤ミニ・アルバム。ソングライターである深井一史(Vo&G)が描くのは、日々の中での嫉妬や羨望、喪失や後悔など、時に痛みを伴う赤裸々な感情。それぞれ別のバンドで活動しながらも行き詰まっていた3人が引き合うように結成したバンド自体の物語でもあるような一枚。- Amazon



■ Music Video「azayaita」(Official Music Video)




■ Music Video「最愛」 (Official Music Video)




■ Music Video「ファーストミニアルバム『人は愛を唄う』トレーラー映像」




*これらの動画で使用されている音源は、動画をYoutubeにアップロードした SPACE SHOWER MUSIC が自ら制作したものであり、個人が収入(広告収入を含む)を得ずに運営するサイトへの貼り付けが許諾された音源です。


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