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2020-05

Spandau Ballet 「True」

j0145■ アルバムデータ
タイトル:True
アーティスト:Spandau Ballet
リリース:1983年3月4日
レーベル:Chrysalis Records

アルバム総評価:93


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価  MV  
01  Pleasure  ★★★★★   
02  Communication★★★★★youtube02
03  Code of Love★★★☆☆ 
04  Gold★★★★★youtube02
05  Lifeline★★★★☆youtube02
06  Heaven Is a Secret          ★★★★★ 
07  Foundation★★★★★ 
08  True★★★★★youtube02


■ 講評
今回紹介するアルバム「True」は、イギリスのバンドである Spandau Ballet が1983年3月に Chrysalis Records からリリースした3枚目となるスタジオアルバムである。

▼「True」LPジャケット
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▼「True」LPジャケット 裏面
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プロデューサーは ポップグループである Bananarama のプロデュースで知られる Steve Jolley & Tony Swain が手掛けている。

1981年リリースの1stアルバム「Journeys to Glory」と続く1982年リリースの2ndアルバム「Diamond」でヨーロッパでの人気を確立した Spandau Ballet をワールドワイドなスターに押し上げたアルバムとしても知られている。

アルバムはジャス、ソウル、R&Bの影響を強く受けた内容となっており、the UK charts 第1位を獲得、Billboard 200 第19位を記録するとともに各国でチャートインするなど世界的にヒットした。

また、アルバムタイトル曲でもあるシングル「True」は、the UK singles charts で4週連続第1位を記録し、Billboard Hot 100 でも第4位を記録している。

▼「True」single
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このアルバムからは、他にも「Gold」、「Lifeline」、「Communication」、「Pleasure」がシングルリリースされており、Spandau Ballet として最も成功したアルバムとなっている。

ちなみに「Gold」は UK Singles Chart 第2位、Billboard Hot 100 第27位、「Lifeline」は UK Singles Chart 第7位、「Communication」は UK Singles Chart 第12位、Billboard Hot 100 第59位をそれぞれ記録している。

(出典:「True (Spandau Ballet album)」(11 October 2014 21:44 UTC) 『Wikipedia英語版』)

▼「Gold」
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▼「Lifeline」
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▼「Communication」
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▼「Pleasure」
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Spandau Ballet (スパンダー・バレエ) は、イギリスの5人組のロックバンドである。

1970年代後半のロンドンで、ニュー・ウェイヴシーンから派生した音楽ジャンルのひとつである「ニューロマンティック」の代表するバンドとして知られており、1980年代前半のアメリカにおける第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれる一大音楽ブームにも乗ってワールドワイドに人気を博した。

▼ Spandau Ballet
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1976年に学生時代の親友であった Gary Kemp と Steve Norman(guitar、後にsaxophone、percussionも担当)により結成された「The Cut」というバンドが母体となり、このバンドに学友の John Keeble(drum)、Tony Hadley(lead singer)、Gary Kemp の弟である Martin Kemp(bass)らが加わることで1979年に結成される。なお、Martin Kempは、旧メンバーである Michael Ellison 、Richard Miller に続く3人目のベース担当となる。

この頃から既にいくつかのライブを行い経験を重ねる。

また、同時期にバンドメンバーの学生時代の友人でありその後のバンドの成功に重要な役割を果たすことになる Steve Dagger がバンドマネージャーとして加わることになった。

同年、バンド名を「The Makers」と変更してパンクバンドとしてライブ活動を行う。

1978年にパワーポップバンドとしてバンド名を「Gentry」に変更。

1979年、バンド名をバンドメンバーの友人でジャーナリスト、DJである Robert Elms がドイツ Berlin 郊外にある Spandau(独:シュパンダウ)のナイトクラブのトイレの壁の落書きで見た「Spandau Ballet」というフレーズに変更し、現在のバンド名となる。

ちなみに「Spandau Ballet」とは、Spandau刑務所のことを指している。

Spandau刑務所は、ニュルンベルク裁判で禁固刑の判決を受けたナチス戦犯を収監した刑務所で、1945-46年に多くの戦争犯罪者が絞首刑にされてた場所としても知られているが、収監ナチス戦犯の一人であったルドルフ・ヘスの死後はシュパンダウ刑務所は連合国軍によって解体され、その後はショッピングモールへと変わっている。

▼ Spandau Ballet
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メジャー各社の争奪戦を経て1980年に Chrysalis Records からエレクトリック奏者である Richard James Burgess プロデュースによる「To Cut a Long Story Short」でシングルデビューし、UK Singles Chart 最高第5位のヒットを記録する。

それまでは初期の Rolling Stones や The Kinks のようなロックテイストなサウンドであったが、次第に Kraftwerk や Telexなどのシンセサウンドや当時イギリスで勃興していた Blitz などニューロマンティック系バンドの影響を受け、よりエレクトリックなサウンドとなる。

1981年にはデビューアルバム「Journeys to Glory」を、1982年には Burgess のプロデュースにより2ndアルバム「Diamond」をリリースする。

1983年3月、Tony Swain & Steve Jolley のプロデュースにより従来よりさらにポップなサウンドになった3rdアルバム「True」をリリースする。

このアルバムからメンバーの Steve Norman がサックスの演奏を始めることになった。

アルバムタイトル曲でもある「True」は1960年代のモータウン・ソウルへのオマージュ的作品で世界各国においてチャート1位を獲得し、アルバム自体も UK Charts で1位を獲得した。

また、「True」の次にこのアルバムからシングルリリースされた「Gold」は、 UK Charts で第2位を記録した。

1984年リリースの4thアルバム「Parade」からのシングル曲も、前作同様ヨーロッパを始めオセアニア、カナダにおいてチャートインする大成功を収めたが、特に「Only When You Leave」は、アメリカにおける Spandau Ballet 最後のヒット曲となった。

1984年末には the Band Aid のチャリティーシングルに参加。1985年には Live Aid にも参加している。

1985年、コンピーレーションアルバム「The Singles Collection」がプラチナディスクを獲得する。

1986年、CBS Records と契約して5thアルバム「Through the Barricades」をリリースするが、それまでにリリースしたアルバム「True」や「Parade」のポップやソウルの影響から抜け出しロック色の強いアルバムへの移行が図られ、シングルリリース曲「Fight For Ourselves」は UK charts 最高15位、アルバムタイトル曲「Through the Barricades」とアルバム自体はいずれも UK charts 及び Europe charts でトップ10入りを果たす。

しばらくの期間レコーディングを休止した後、1989年に6thアルバム「Heart Like a Sky」をリリースしたが、アルバム、シングルともにイギリスでは失敗に終わり、アメリカではリリースすらされなかった。

1990年に入るとKemp兄弟は「The Krays」など映画に出演するようになる。

特に Gary Kempは Whitney Houston 主演でヒットした「The Bodyguard」にも Whitney Houston のマネージャー役という脇役で出演するなど俳優活動に軸足を移すことになり、結果的に Spandau Ballet は同年解散に至る。

▼ Spandau Ballet
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バンド解散後1990年代に入ると Hadley、Norman、Keebleの3人は、Gary Kempに対して Spandau Ballet のほとんどの楽曲を作曲していた Gary Kemp の作曲に係る印税の分配に関する訴訟を起こすが、裁判の結果 Gary Kemp 側の勝訴で決着する。

敗訴の結果、Hadley、Norman、Keebleの3人は、裁判上の負債を清算するために Spandau Ballet のメンバーとして有する利益の配当権を Gary Kemp に譲らなければならなくなった。

また、その後、Hadley、Norman、Keebleのトリオで音楽活動を行うが、Spandau Balletというバンド名の使用権を有していなかったため、「Hadley, Norman and Keeble, ex-Spandau Ballet」という通称でツアーを行わざるを得なかった。


その後 Gary Kemp は映画、TV、舞台俳優として活躍するとともに作曲等の音楽活動も行っている。

Martin Kemp もTV等において俳優として活動し、映画製作にも携わる。

一方の Steve Norman は2001年にラウンジバンド「Cloudfish」を結成し音楽活動を継続。

Tony Hadley はスタジオアルバムをリリースする等音楽活動を継続し、The Alan Parsons Projectのアルバム「The Time Machine」にゲストヴォーカリストとして参加し、ヒット曲「Out of the Blue」のリードヴォーカルを担うなど活躍。

また、John Keeble も Tony Hadley のバンドメンバーとして音楽活動を継続している。

訴訟等を通じてメンバーは決定的に分裂したため再結成はないものと思われていたが、2009年3月にオリジナルメンバーで再結成することを発表し、同年10月にはアイルランドを含む全英ツアーをスタートさせる。

2009年10月、通算7枚目となるニューアルバム「Once more」とニューシングル「Once more」をリリースし、UKアルバムチャートTop10入りを果たす。

2014年10月には、Trevor Horn をプロデューサーに迎え、新曲3曲を含む「The Story-The Very Best Of Spandau Ballet」をリリースし、見事 the UK Top 10入りを果たしている。

なお、余談ではあるが、1991年にアメリカのラップグループである P.M. Dawn が「True」をサンプリングした 「Set Adrift On Memory Bliss」をイギリスやアメリカで大ヒットさせており、こちらの曲で原曲の「True」を知った方も多いかもしれない。

(出典:「Spandau Ballet」(28 January 2015 22:46 UTC) 『Wikipedia英語版』)



■ メンバー
◆ Tony Hadley (トニー・ハドリー) - lead vocals, synthesisers(写真:中央)
◆ Gary Kemp (ゲイリー・ケンプ) - guitar, keyboards, backing vocals(写真:右)
◆ Martin Kemp (マーティン・ケンプ) - bass(写真:左)
◆ Steve Norman スティーヴ・ノーマン) - saxophone, guitar, percussion(写真:中央右)
◆ John Keeble (ジョン・キーブル) - drums, backing vocals(写真:中央左)

▼ Spandau Ballet のメンバー
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Spandau Ballet は、いわゆるイギリスのニューロマンティックムーヴメントを代表するグループの一つで、Duran Duranを始め他のニューロマンティック系バンドと同様その彫りの深い端正なルックスで日本でも1980年代に人気を博した5人組のグループである。

その Spandau Ballet を代表する楽曲が、今回紹介する3rdアルバム「True」に収録されている「True」と「Gold」である。

この2曲の印象が強すぎることもあって、残念ながら Spandau Ballet は日本においては一発屋のイメージが強いバンドとされている。

しかし、実際には続く4thアルバム「Parade」もさらにポップ感が増した素晴らしいアルバムに仕上がっており、実力的には決して他のニューロマンティック系バンドに引けを取るものではなかった。

ただ、ヨーロッパでは一定の人気を確立したもののアメリカでの人気が一過性のものであったこと、また、金銭面におけるメンバーのいざこざという下世話な理由により結果的に活動期間10年足らず解散に至ってしまったことは残念でならない。

このように活動期間は短かった Spandau Ballet であるが、代表曲である珠玉のバラッド「True」は今でもしばしばTV映像等のBGMとしても使われる80年代のブリティッシュロックを代表する名曲であり、Spandau Ballet の楽曲とは知らずに聴いたことがある方も多いかもしれない。

クラシカルでドラマティックなバラッドで、間奏のサックスもアダルトコンテンポラリーな実に素晴らしい楽曲である。

この楽曲を聴いても分かるとおり Spandau Ballet は非常にメロディアスでスタイリッシュなブリティッシュロックを基調としており、アップビートでハイエナジーなサウンドが主流の時代にあって、ミディアムテンポの落ち着いたサウンドにシンセサイザーとサックス、パーカッションをうまくアレンジした Spandau Ballet 独特のオリジナリティーを創出していたことでも異彩を放つバンドであった。

また、そうした曲調に合った Tony Hadley が持つ大人な雰囲気のソウルフルでクラシカルな歌声も魅力的で、多くのニューロマンティック系バンドが競い合う中で大きなアドバンテージとなっていたと言えよう。

そんな Spandau Ballet は、2009年にオリジナルメンバーによりまさかの再結成を果たし、Trevor Horn プロデュースのアルバム「The Story-The Very Best Of Spandau Ballet」も高評価を得るなど本国イギリスにおける人気は今だ健在のようである。

なお、本国イギリスからは大人の事情(=金儲け)による再結成との揶揄も聞こえてくるが、真相は定かではない。

いずれにせよデビューから30年以上が経過しメンバー全員がイケメンの面影も薄くなりすっかりオヤジ化してしまったが、ルックスを度外視して純粋にサウンド面だけで評価されることは、かつてのファンの一人としては非常に喜ばしい限りである。

▼ 近年の Spandau Ballet - 意外にカッコいい!!
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▼最近の Spandau Ballet - ちょっと残念かも…
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*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「Spandau Ballet」「True (Spandau Ballet album)」を素材として二次利用しています。


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