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2020-05

伊藤銀次 「BABY BLUE」

j0139■ アルバムデータ
タイトル:BABY BLUE
アーティスト:伊藤銀次
リリース:1982年4月25日
レーベル:POLYSTAR

アルバム総評価:94


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価  MV  
01  BABY BLUE  ★★★★★  youtube02
02  雨のステラ★★★★★youtube02
03  TAPPIN' AND CLAPPIN'★★★★☆ 
04  プラネット・ガール★★★★★ 
05  センチメンタルにやってくれ★★★★★ 
06  CONGRATULATIONS★★★★★ 
07  ONE WAY TICKET TO THE MOON      ★★★★☆ 
08  そして誰のせいでもない★★★★★ 
09  JUST A LITTLE LOVE★★★★★ 
10  SHADE OF SUMMER★★★★☆ 


■ 講評
今回紹介するアルバム「Lady Blue」は、伊藤銀次 が1982年4月25日に POLYSTAR からリリースした通算2枚目となるスタジオアルバムであり、ASYLUM/WARNER PIONEER から POLYSTAR に移籍後初となるアルバムである。

このアルバムリリース当時は 佐野元春 with The Heartland のギタリストとして活動しており、佐野元春 が1981年リリースした2ndアルバム「HEART BEAT」のプロデュース、1982年リリースした3rdアルバム「SOMEDAY」の共同作業に関わる中で製作したアルバムでもある。

そのような制作環境もあってか、全体として非常に 佐野元春 ライクなサウンドという印象が強い仕上がりとなっているようだ。

また、佐野元春 が作詞・作曲した「そして誰のせいでもない」を除き、すべての楽曲を 伊藤銀次 自らが作曲しており、作詞には売れっ子作詞家である 売野雅勇 や 神田広美 らが参加している。ちなみに 佐野元春 は、「そして誰のせいでもない」にコーラスとしても参加している。

なお、ジャケットのイラストは、今や現代アート界の重鎮となった美術家、グラフィックデザイナーである 横尾忠則 が手掛けているという力の入れようである。

▼ 「BABY BLUE」
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▼ 「BABY BLUE」裏面
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伊藤銀次(いとうぎんじ、本名:伊藤 一利(いとう かずとし) 1950年12月24生)は、日本のミュージシャン、シンガーソングライター・編曲家・音楽プロデューサー・ギタリストである。

大阪府出身で大阪歯科大学歯学部中退というミュージシャンとしては非常に珍しい経歴の持ち主である。

▼ 伊藤銀次
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1972年、大阪で結成したバンド「ごまのはえ」としてプロ活動開始。

その後「ココナツ・バンク」と名乗っていたが、唯一のスタジオアルバムは布谷文夫のバックバンドとして参加した1973年リリースの「悲しき夏バテ」である。

大瀧詠一 のプロデュースで本格的にデビューする予定であったが、実現する前に解散してしまう(大滝歌唱によるいくつかのCMソングではバックを務めていた)。

大瀧詠一 は後に「彼らがデビューしていたらナイアガラ・レーベル第一号アーティストであった」と言っている。

1976年に大瀧詠一、山下達郎 と「Niagara Triangle Vol.1」を発表。また、デビュー当時の 佐野元春 のプロデュースを担当した。

▼ Niagara Triangle Vol.1参加メンバー(左:伊藤銀次 中央:山下達郎 右:大瀧詠一)
画像



1977年、初のソロアルバム「DEADLY DRIVE」をリリース。

その後も歌手、ギタリスト、作曲家、音楽プロデューサーとして多彩な音楽活動を続けており、「笑っていいとも!」、「笑っていいとも!特大号」(両番組ともフジテレビ系列)のテーマソング「ウキウキWatching」も彼の作品である。

1989年2月-1990年3月にはイカ天で審査員もつとめた。

2003年、幻のバンド「ココナツ・バンク」で、アーティストとしてシーン復帰。

2006年、「ハイドパークミュージックフェスティバル」では、伊藤銀次 with Friends(杉真理 &村松邦男)として見事にトリを努める。

2007年にデビュー30周年を迎える。

2009年にはギター1本のソロ弾き語りツアー「I STAND ALONE」を全国35カ所で展開する。

(出典:「伊藤銀次」(2014年11月9日 06:24 UTC)『Wikipedia日本語版』)

▼ 伊藤銀次
画像




80年代のサマーポップスを代表するサウンドクリエーターとして 杉真理 と並んで紹介されることが多いミュージシャンが 伊藤銀次 である。

元々ギタリストであり、お世辞にも歌が上手いとはいえないが、その独特の優しく甘く頼りなげな歌声が不思議に魅力的なシンガーでもある。

自らシンガーソングライターとしてアルバムをリリースする一方で、他のミュージシャンへの楽曲提供やプロデュースで数多く実績を残しているサウンドクリエーターでもあり、いいとも青年隊 の「ウキウキWatching」は、タモリ が司会を務めたフジテレビ系列のバラエティー番組「笑っていいとも」のオープニングテーマとして誰もが知る 伊藤銀次 の代表作である。

また、アン・ルイス の「ラ・セゾン」、「六本木心中」 、ウルフルズ の「ガッツだぜ!!」、「バンザイ~好きでよかった~」、沢田研二 の「おまえにチェックイン 」などの編曲も行うなど、日本のミュージックシーンにおいて陰日向と幅広く活躍している。

そんな 伊藤銀次 は、前述の 杉真理 のバックコーラスに参加するなど二人の関係は深く、サウンド指向にも近いものがあったため、望むと望まざるとに関わらず比較されることも多かった。

そうした事実を物語るように、杉真理 が「Niagara Triangle Vol.2」に参加したのに対し、伊藤銀次 は「Niagara Triangle Vol.1」に参加しており、皮肉にもこれらのアルバムのヒットを通じて両者ともシティーポップの雄としてその名前を広く知られることとなる。

杉真理 が、どちらかと言えば ビートルズ に代表されるマージービートを基調としたドラマ性のあるサウンドを得意とするのに対し、伊藤銀次 のサウンドは、アメリカンポップを基調とした型にはまらないニューシティーポップというイメージであろうか。

また、杉真理 のアルバムには、コンセプトに沿ったミュージカルをイメージさせるドラマティックな華やかさがあったのに対して、伊藤銀次 のアルバムには、派手さはないがリスナーが安心して聴くことができるような等身大のフランクさがあった。

▼ 伊藤銀次(右)と杉真理(左)
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伊藤銀次 の場合、現在までに6つのレーベルを移籍しているが、特に1982年から1985年の POLYSTAR 時代に、大人としての責任と自覚を持ち、かつ子供のような無垢さを失わない存在としての「アダルト・キッズ」というコンセプトで自身の音楽製作を行っており、「BABY BLUE」はその第一弾となるアルバムでもある。

このアルバムには、「アダルト・キッズ」というコンセプトにふさわしい 伊藤銀次 を代表する名曲「BABY BLUE」と「雨のステラ」が収録されており、ASYLUM/WARNER PIONEER 時代の1977年にリリースした1stアルバム「Deadly Drive」がセールス的に芳しくなかった 伊藤銀次 が、シンガーとして世に認められる先駆けとなったアルバムという意味で、伊藤銀次 自身にとってもメルクマーク的なアルバムと言えるのではないだろうか。

▼「雨のステラ」3rdシングル
画像



特に1982年4月25日にシングルリリースされた「雨のステラ(B面:「CONGRATULATIONS」)」は、切ない男心を歌ったメロディアスでポップな 伊藤銀次 の魅力が余すところなく伝わる名曲である。

▼「まっ赤なビキニのサンタクロース」4thシングル
※「TAPPIN' and CLAPPIN'」と同曲、シングル発売に際し改題。
※B面に「プラネット・ガール」を収録。
画像



このアルバムを聴くと、改めて 伊藤銀次 のサウンドが、当時切磋琢磨したであろう 大瀧詠一 や 佐野元春 と相互に影響しあっていたことに気付かされるが、同時に、どこか浮世離れしたイメージの 大瀧詠一 や 佐野元春 とは異なり、フレンドリーな親近感を抱かせるミュージシャンであったことも再認識させられる。

最近のミュージックシーンでその名前を聞くことはなくなってしまったが、近年80年代の JPOP が注目を集める中、今一度ポップシンガー 伊藤銀次 として名前を轟かせてほしいものである。

▼ 近年の伊藤銀次
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■ アルバムリリースノート
多数のアーティストのバックバンド、アレンジ、コラボ等で積み上げたキャリアをいかしリリースされた通算2枚目のソロ・アルバム。ジャケットには横尾忠則、作詞には売野雅勇を起用。また、佐野元春が「そして誰のせいでもない」を提供、コーラスにも参加。- Amazon

▼ 近年の伊藤銀次
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表された Wikipedia の項目「伊藤銀次」を素材として二次利用しています。

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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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