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2020-05

杉真理 「SYMPHONY #10」

j0138■ アルバムデータ
タイトル:SYMPHONY #10
アーティスト:杉真理
リリース:1985年6月21日
レーベル:CBSソニー

アルバム総評価:91


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価  MV  
01  アニーよ目をさませ!  ★★★★☆   
02  K氏のロックン・ロール★★★★☆ 
03  Key Station★★★★★ 
04  僕のシェリーと少し★★★★☆ 
05  恋愛狂時代★★★★★ 
06  交響曲第十番★★★★★youtube02
07  Sentimental Dancing★★★★★ 
08  彼女のイミテーション・リング          ★★★★☆ 
09  無実のスーパーマン★★★★★ 
10  Crying Angel★★★★☆ 
11  永遠のShangri-la★★★★★ 


■ 講評
今回紹介するアルバム「SYMPHONY #10」は、杉真理が1985年6月21日にCBSソニーからリリースした自身7枚目となるスタジオアルバムである。(杉真理のソロ名義としては5枚目となる。)

杉真理の詳細については、6thアルバム「mistone」の紹介記事を御覧いただければ幸いである。

アルバム全曲の作詞・作曲・編曲を、杉真理本人が出掛けている。

「SYMPHONY #10」は、「ラジオ」をテーマにしたコンセプト・アルバムとなっており、アルバムジャケットにもラジオ局の電波塔と「Masamichi Sugi Broardcasting」の略であるMSBのロゴがしっかりと描かれているという凝りようである。

このアルバムは、先にこのブログでも紹介した杉真理の6thアルバム「mistone」とともにシンガー杉真理が最も勢いに乗っていた80年代中期の作品であり、杉真理を象徴するポップンロール満載のラインナップとなっている。

初めて杉真理のアルバムを聴くのであれば、ぜひこの「SYMPHONY #10」か「mistone」のいずれかをお薦めしたい。

なお、本作から杉真理がソロ名義で活動する時のバックバンドである「The Dreamers」に加わった「ほっとけないよ」のヒットで有名なシンガーソングライター楠瀬誠志郎がレコーディングに参加しているのも注目点である。

(出典:「SYMPHONY #10」(2012年4月28日 07:11 UTC)『Wikipedia日本語版』)

▼ 杉真理
画像




杉真理の楽曲は、たとえ別離をテーマにしたものであっても、自然とハッピーな気持ちになれるポップで陽気な歌謡曲ライクなものが少なくないが、この「SYMPHONY #10」も、杉真理の人柄が感じられる陽気なメロディーが溢れるアルバムに仕上がっている。

収録曲の中でも特に「Key Station」、「恋愛狂時代」、「交響曲第十番」、「無実のスーパーマン」、「永遠のShangri-la」の5曲は、いずれも杉真理を代表する名曲として知られており、この充実した楽曲構成こそが、「SYMPHONY #10」が杉真理の傑作と言われる所以でもある。

▼「Key Station/Sentimental Dancing」12thシングル
画像



このうち「Key Station」は、1985年8月25日に7インチアナログシングル「Key Station/Sentimental Dancing」のA面曲としてシングルカットされた楽曲であり、歌詞中にミュージシャンの固有名詞が登場するため、リリース後に話題となった楽曲でもある。

歌詞中に登場する人物は、「達郎(=山下達郎)」、「Yuming(=松任谷由実)」、「ナイアガラ(=大瀧詠一)「銀次(=伊藤銀次)」、「浜田省吾」、「佐野元春」であり、佐野元春の「 I Wanna With Yo Tonight, Baby」、浜田省吾の「一晩中でも ... Keep On Dancing ... No no no no no」、伊藤銀次の「Oh, Baby Blue」というセリフまで収録されている今では考えられない豪華で贅沢な作りとなっている。

また「恋愛狂時代」は、Hi-Fi SET への提供曲のセルフカバーであり、オリジナル曲は Hi-Fi SET のアルバム「INDIGO」に収録されているが、こうしたいきさつもあって、コーラスとしてHi-Fi SETが参加しており、コーラスアレンジ面でも Hi-Fi SET の山本俊彦が携わっている。

そして、このアルバム最大の名曲が JPOP 界を代表するアレンジャー、キーボード奏者である佐藤準がストリングス編曲とシンセサイザーで参加している「永遠のShangri-la」である。

この楽曲には、「mistone」の収録曲「いとしのテラ」に通じるような聴く者を圧倒する壮大さがあり、このアルバムの中でも異彩を放つ感動的でドラマティックなミディアムバラッドの名曲である。

個人的にはこの楽曲を聴くためだけにでも「SYMPHONY #10」を購入する価値があると思うほどだ。ぜひ聴いていただきたい1曲である。

最後に豆知識的な情報であるが、「K氏のロックン・ロール」のK氏とは「ベストヒットUSA」などで絶大な人気を誇っていたDJの小林克也氏のことである。

杉真理が個人的にいつもお世話になっている小林氏へのお礼の意味を込めた楽曲であるとのこと。

こうしたエピソードや参加アーティストの豪華さからも、杉真理の人脈の広さと人柄が窺えよう。

▼ 近年の杉真理
画像



なお、アルバム「SYMPHONY #10」は、杉真理デビュー30周年記念再発盤として2007年7月25日に Sony Music Direct(GTMusic)から紙ジャケット仕様の全曲 24bit デジタル・リマスター盤がリリースされている。

こちらは LP 盤に3曲が追加収録された豪華版である。興味のある方はそちらのアルバムを聴いてみてはいかがであろうか。

いずれにせよ「SYMPHONY #10」は、何度聴いても飽きのこない杉真理の傑作と言えるアルバムである。

最近はこうした陽気なポップミュージック全開のアルバムが少なくなったことが残念でならない。

▼ 最近の杉真理(何と言ってももう60歳ですから…)
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「杉真理」「SYMPHONY #10」を素材として二次利用しています。

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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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