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2020-07

杉真理 「mistone」

j0137■ アルバムデータ
タイトル:mistone
アーティスト:杉真理
リリース:1984年5月21日
レーベル:CBSソニー

アルバム総評価:89


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価  MV  
01  Celebration  ★★★★★   
02  二人には時間がない★★★★★ 
03  Backstage Dreamer★★★★★ 
04  あの娘は君のもの★★★★★ 
05  七番街の雨の朝★★★★★ 
06  スターライト・ラプソディー          ★★★★☆ 
07  Panic in Submarine★★★★★ 
08  Davy's Devil★★★★★ 
09  Voice-she got a diamond★★★☆☆ 
10  冬の海に★★☆☆☆ 
11  いとしのテラ★★★★★youtube02
12  Celebration (reprise)★★★★★ 
13  It's Time★★★★☆ 
14  タラップにて★★★★☆ 


■ 講評
今回紹介するアルバム「mistone」は、杉真理が1984年5月21日に CBS ソニーからリリースした自身6枚目となるスタジオアルバムである。(杉真理&レッド・ストライプス名義を除く杉真理のソロ名義としては4枚目となる。)

リリース当時のセールスコピーは、「流れる時は大きなシンフォニー、立ち止まる二人は小さなミストーン」であった。

杉真理(すぎまさみち、1954年3月14日生)は、日本の男性歌手、ミュージシャン、ソングライター・ギタリスト・作曲家・編曲家・音楽プロデューサー・ラジオDJである。福岡県生まれで西南学院高等学校卒業、慶應義塾大学工学部を中退している。

サントリーの CM ソングとして発表した「ウイスキーが、お好きでしょ」は誰もが知る彼の代表作であり、多くのアーティストにカヴァーされている。

▼ 杉真理
画像




1960年代~1970年代の洋楽ポップスの影響を大きく受けており、小学生の頃からビートルズにあこがれていた大のビートルズ・ファンである。

初期の作品を中心にビートルズの強い影響を窺わせる曲があるほか、後年松尾清憲らと結成したBOXは日本版ビートルズともいえるサウンドを展開しており、多くのミュージシャンから高く評価されている。

なお、杉真理の音楽を「ポップンロール(POP'N ROLL)」と呼ぶことがあるが、これはポップスとロックンロールが絶妙なバランスで融合している杉の音楽性に着眼した造語である。

肩書きはシンガーソングライターであるため、アルバムやシングルはソロ名義になっている場合が多いものの、杉真理の名を一躍世間に知らしめる作品となった「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」に代表されるようなコラボレーションアルバムへの参加や、BOX や Piccadilly Circus(ピカデリー・サーカス、以下同)といったユニット名義の作品も極めて多い。

ライブ活動においてもジョイントライブ(コラボレーションライブ)を開催(または参加)するほか、ソロ名義のライブであっても他のアーティストがゲストで参加することも多い。

こうした活発なコラボレーション活動の結果として BOX や Piccadilly Circus といったバンドや須藤薫&杉真理などのユニットが結成されており、いずれのユニットも解散することなく現在においても活動中である。

レコーディングは自身のバックバンド The Dreamers やカルパッチョスのメンバーに加え、曲ごとに異なるミュージシャンが起用されることが多い。

編曲やコーラスアレンジは初期の作品以外は杉自身がそのほとんどを手掛けている。

作曲家として多数の楽曲制作に携わっており、須藤薫やHi-Fi SETに多数の楽曲を提供しているほか、アイドル歌手や松田聖子、山口百恵にも楽曲を提供している。多数のコーラスアレンジも手掛けている。

多数のCMソングも手掛けており、代表的な作品にサントリーの CM ソング「ウイスキーが、お好きでしょ」(SAYURI〔石川さゆり〕、ゴスペラーズ、竹内まりや)がある。

ラジオパーソナリティーとしては、ギャグ好きが高じて自身のラジオ番組でコント作家として活躍し、還暦間近となった現在でも、アコースティック・ライブやミニライブなどの活動を中心に、精力的な音楽活動を行っている。 

(出典:「杉真理」(2015年1月2日 13:28 UTC)『Wikipedia日本語版』)

▼ 杉真理
画像




若い世代の方は杉真理を御存知だろうか。

最近の JPOP シーンではあまり名前を聞かなくなったが、杉真理は山下達郎や大瀧英一のように夏をイメージさせる昭和のシティー・ポップを代表するミュージシャンの一人である。

その「ポップンロール」と呼ばれるポップでキャッチーなサウンドは、TVコマーシャルなどに使用されることも多く、印象に残るメロディーを生み出す才能に長けたサウンドクリエーターである。

杉真理が作り出す楽曲の根底には日本人好みのリバプールサウンドやアメリカンポップのエッセンスがしっかりと盛り込まれていることも、彼のサウンドクリエーターとしての人気の理由と言えるだろう。

また、少しハスキーで少年のような歌声も特徴的で、当時はルックスの若々しさも手伝って非常にフレッシュな印象を与えるシンガーソングライターでもあった。

ただ、作曲家としての活動も多く、昔からメディアに登場する機会もあまりなかったこともあり、名前は知っていても顔が分からないというリスナーも少なくなかった。

さらに「真理」という女性とも取れる名前から、「すぎまさみち」ではなく「すぎまり」と間違って呼ばれることもあって、ミュージックシーンにおける実績の割には微妙にマイナー感が漂うミュージシャンという印象が強かった。

そんな杉真理は、特に大瀧詠一と佐野元春が参加した1982年リリースの「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」というコンピレーションアルバムへの参加で知られており、このアルバムのヒットが「杉真理=シティーポップ」というサウンドイメージを作り上げるのに大きく貢献している。

▼「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」参加メンバー(右から杉真理、大瀧詠一、佐野元春)
画像



今回紹介する「mistone」は、そんなシティーポップ満載のアルバムで、特に「いとしのテラ」という杉真理を代表する名曲を収録したアルバムとしても知られている。

杉真理のアルバムの中でも特にお薦めなのがこの6thアルバム「mistone」と7thアルバム「SYMPHONY #10」である。

杉真理のアルバムはいずれもハズレなしの満足度が高いアルバムばかりであるが、この2枚は特に杉真理の初期から中期にかけての名曲が数多く収録されており、サウンドクリエーターとして最も充実していた時期のアルバムでもある。

このうち今回取り上げた「mistone」は、「時間」をコンセプトにしたアルバムということであるが、プロローグとして1曲目に「Celebration」を、エピローグとして11曲目に「Celebration (Reprise)」を配し、その間にジャズ風、アメリカンポップ風、ロカビリー風と様々な曲調の楽曲を挟むことでまるで一本のミュージカルを見る様な感覚で聴くことができる実に賑やかなアルバムに仕上がっている。

サウンド的には当時流行りの厚めの音作りがされており、特にギターとシンセサイザーの音に80年代らしさを感じるが、楽曲自体に古臭さを感じさせないのは、マージ・ビートを基調とするスタンダードなポップのツボをしっかり押さえていることに理由があるのかもしれない。

1曲目の「Celebration」から3曲目の「Backstage Dreamer」までノンストップで畳み掛ける演出もなかなか心憎い。

特にシングルリリース曲である「いとしのテラ」は、味の素がかつて発売していたスポーツドリンク「TERRA」のCMソングとしても使用された杉真理を代表する1曲であり、シンセサイザーとエコーを多用した「地球(テラ)」を連想させるドラマティックなキラーチューンである。

▼「いとしのテラ/BACKSTAGE DREAMER」11thシングル
画像



また「Davy's Devil」は、アメリカンポップ全開のサマーソングであり、このアルバムの中でも特にお気に入りの1曲となっている。

ちなみにこのアルバムには、コーラスとして伊藤銀次、Nobody、Hi-Fi SET と豪華なメンバーが参加しており、杉真理の人脈の広さが窺える。

杉真理は同じく昭和のシティーポップを代表する伊藤銀次と並んでよくカーステレオで聴いたミュージシャンであるが、サウンドへのこだわり感がたまらなくマニア心を刺激する稀有なミュージシャンであった。

今回久しぶりに「mistone」を聴き直したが、全体が眩しすぎるくらいキラキラ輝くポップンロールで満たされており、改めて杉真理のポップでキャッチーなサウンドを生み出す才能は凄いと感じさせる珠玉の1枚と言えよう。

▼ 近年の杉真理
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■ アルバムリリースノート
CM 曲「いとしのテラ」を含む杉真理の最新アルバム。シンガー・ソング・ライターがひとつの壁にぶつかると,ルーツにしている音楽が表面化するというが,杉の場合はビートルズや10CCが好きだといっていた。このハードルを越えられるはず。- CDジャーナル

▼ 杉真理
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「杉真理」を素材として二次利用しています。

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