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2020-05

Sheila E. 「The Glamorous Life」

j0136■ アルバムデータ
タイトル:The Glamorous Life
アーティスト:Sheila E.
リリース:1984年6月
レーベル:Warner Bros. Records

アルバム総評価:83


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価  MV  
01  The Belle of St. Mark  ★★★★★  youtube02
02  Shortberry Strawcake★★★★☆ 
03  Noon Rendezvous (Prince and Sheila E.)          ★★★★☆ 
04  Oliver's House★★★★☆ 
05  Next Time Wipe the Lipstick Off Your Collar★★★☆☆ 
06  The Glamorous Life★★★★★youtube02


■ 講評
今回紹介するアルバム「The Glamorous Life」(フルタイトルは「Sheila E. in The Glamorous Life」)は、Sheila E.が1984年に Warner Bros. Records からリリースした1stデビューアルバムであり、Sheila E.はこのアルバムでシンガー、ドラマー、パーカッション奏者の3役をこなしている。

全曲が Prince による作曲である。なお、タイトル曲「The Glamorous Life」は、当初 Prince がプロデュースした女性シンガートリオである Apollonia 6 のために書かれたものであった。

このアルバムは、1984年の U.S. Billboard 200 で第28位、U.S. Billboard R&B Albums で第7位を記録しており、収録曲である1stシングル「The Glamorous Life」は、US Billboard Hot 100 の第7位、US Billboard Hot Dance Club Play の第1位を、また、2ndシングル「The Belle of St. Mark」は、1985年の U.S. Billboard Hot 100 で第34位をそれぞれ記録している。

なお、チャートインはしていないが「Oliver's House」も3rdシングルとしてリリースされている。

▼「The Glamorous Life」CD盤ジャケット裏面
画像

※CD盤は7曲目に「The Glamorous Life (Club Edit)」を収録



Sheila E.(シーラ・E, 本名Sheila Escovedo, 1957年12月12日生)は、アメリカの歌手、ドラマー、パーカッション奏者である。

Prince を筆頭に Billy Cobham、Lionel Richie、George Duke、Ringo Starr、Gloria Estefan、Jennifer Lopez、Beyonce、Hans Zimmer、Kanye West など有名ミュージシャンとのコラボレーションでも知られている。

▼ デビュー当時のSheila E.
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Sheila E.は、1957年12月12日アメリカカルフォルニア州ベイエリアのメキシコ人と黒人の血を引く Escovedo 家に生まれる。

父親はメキシコ系アメリカ人でラテンジャズのパーカッション奏者である Pete Escovedo である。叔父を筆頭に Escovedo 一族にはミュージシャンが多く、その影響もあって幼い頃からコンガを叩き始める。

1976年、ジャズベーシストである Alphonso Johnson と共に「Yesterday's Dream」でレコーディングデビューする。

20代前半には既に George Duke、Lionel Richie、Marvin Gaye、Herbie Hancock、Diana Rossな ど著名なミュージシャンと演奏活動をしていた。

▼ Prince と Sheila E.
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1978年、その後の音楽人生に多大な影響を与えることとなる Prince と出会う。

Prince がたまたまコンサートで父親と一緒に演奏する Sheila E.を目に留め、ショーの後にSheila E.と会って「僕と僕のベーシストととちょうど二人でどっちが先に君の夫になるか争っていたんだよ」と話しかけたのが最初の出会いとなった。

この時、Prince は Sheila E.に「君はいつか僕のバンドに参加することになる。」と予言している。

1984年、その予言通り Sheila E.は Prince のアルバム「Purple Rain」のレコーディング・セッションに加わることになり、「Let's Go Crazy」と「Erotic City」の2曲にヴォーカルとして参加する。

こうして Prince の庇護のもとではあったが、自分自身でアーティストとしての成功を掴むことになった。

同年、「The Glamorous Life」で Billboard Hot 100 の第7位という大ヒットを記録するとともに、8月には2週連続で Dance Charts の第1位に輝く。

また、「The Glamorous Life」のミュージックビデオにより MTV のベスト女性アーティストビデオ賞にもノミネートされた。

Sheila E.は Prince の Purple Rain Tour にも参加したが、この時期短期間であったが Prince とロマンスがあったと言われている。

1985年には、「The Glamorous Life」によりアメリカン・ミュージック・アウォーズと Best New Artist と Best Pop Vocal Performance Female の二つのグラミー賞にノミネートされた。

その後もドラマーやバックバンドのディレクターとして Prince のツアーやアルバム製作に参加するなど Prince ファミリーとして活動する。

▼ Sheila E.
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1989年、Prince のもとを離れ数枚のアルバムをリリースするが、残念ながらそれらのアルバムはほとんど注目されなかった。

その後もパーカッション奏者としてソロあるいは様々なバンドの一員として演奏活動を継続しており、2013年にはアルバム「Sheila E ICON」を、また2014年には3枚のシングルをリリースしているが、ヒットチャートにランキングするほどの活躍には至っていない。

ちなみに1996年には安室奈美恵のライブのバックバンドとして日本で演奏したという経歴も持っている。

2003年以降もたびたび Prince と共演する機会を持っており、近年ではジャズ奏者としての活動が主流となっている。

(出典:「Sheila E.」(22 December 2014 22:53 UTC) 『Wikipedia英語版』)

▼ Sheila E.
画像




シーラEはプリンス率いるプリンスファミリーの一員として知られているが、彼女のデビューはいろいろな意味で衝撃的であった。

一つはそのファッションスタイルである。

プリンスのイメージカラーであるパープルの肩パット入りドレススーツに身を包み、盛り上げヘアーでスタイリッシュに決めた長身でゴージャスなルックスは、ブラック系ビューティーオーラ全開で独特の存在感を示していた。

▼ Sheila E.
画像



もう一つはその演奏スタイルである。

スタンディングしたままでドラムを叩きながら歌うというそれまで誰も取ったことのない斬新なスタイルを取り、一つ間違えば滑稽となってしまうそのスタイルをかっこいいと感じさせるパフォーマンスは、見る者を圧倒するのに十分であった。

そんなシーラE.の日本における人気の程を示す逸話として、漫才コンビのツッコミ役が「今日はこのステージにあのシーラEが来てくれています。それでは登場していただきましょう! シーラEです!!」と言うと「白井」という名札を付けたボケ役が登場するというコントギャグがあったほどである。

このようにインパクトのあるデビューを果たしたシーラEであったが、残念なことに日本ではほぼ一発屋で終わってしまった。

そのシーラE.を代表する楽曲が、今回紹介する1stアルバム「The Glamorous Life」に収録されているアルバムタイトル曲「The Glamorous Life」である。

▼「The Glamorous Life」1stシングル
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「The Glamorous Life」はプリンス提供の楽曲であり、ホーンとパーカッションが奏でるプリンス特有の独特のリズムが印象的なダンサブルなトラックである。

思わずステップを踏んでしまうほど耳に残る乗りの良いシンプルなメロディーとアイロニックでゴージャスな歌詞も、この楽曲がヒットした要因の一つと言えるだろう。

シーラEのエロティックでツヤのあるヴォーカルも楽曲のリズムと絶妙にマッチしており、まさにシーラEの代表曲と言えばこの曲をおいて他にないという名曲である。

ただアルバム全体としては、メロディアスでヒット性の高い「The Belle of St. Mark」と「The Glamorous Life」以外は万人向けとは言い難いプリンス色が濃く出た癖のあるサウンドとなっており、収録曲の充実度としてはいま一つの感があったのも事実である。

▼「The Belle of St. Mark」2ndシングル
画像



このように当時 Michiel Jackson の対極にあった超個性派であるPrinceの影響が強かったことも災いしたのであろうか、2ndアルバムである「Romance 1600」も Billboard 200 の第50位に止まるなど、このアルバム以降はヒットに恵まれず、日本の洋楽シーンからもいつの間にか忘れ去られてしまった。

ただ、あの衝撃的なドラム・パフォーマンスは未だ鮮明に記憶に残っている。

世間的には Prince の寵愛を受けた一発屋ミュージシャンと揶揄されることが多いが、自分の中では1980年代のアメリカンロックシーンを代表する懐かしのミュージシャンの一人となっている。

▼ 近年のSheila E.
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■ アルバムリリースノート
プリンス一家の女将84年のデビュー・出世作。プリンス臭がするのは当然だけど,ソング・ライターとしてジャンルを統合したダンサプルな確かな腕前がすでにくっきり出ている。CDでパーカッションとサックスが硬く前に出て,快感が増しました。やっぱ名盤。- CDジャーナル

▼ Sheila E.
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「Sheila E.」「The Glamorous Life (album)」を素材として二次利用しています。


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名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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