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2020-05

愛知県美術館 「シャガール展」

j0014■ アートデータ
展覧会名:シャガール展
会場:愛知県美術館(愛知芸術文化センター)
会期:2014年4月17日(木)- 6月8日(日)
主催:愛知県美術館

アート総評価:80

「オペラ座天井画のための最終下絵」
(1963年、140×140センチ、グアッシュ、紙、個人蔵 (C)ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo 2014, Chagall(R))

■ 企画展名
シャガール展
■ 会期
2014年4月17日(木)-6月8日(日)
■ 会場
愛知県美術館 (愛知芸術文化センター10階)
■ 開館時間
10:00-18:00 金曜日は20時まで
(入館は閉館30分前まで)
■ 休館日
毎週月曜日、5月7日[水]
(ただし4月28日[月]、5月5日[月・祝]は開館)
■ 観覧料
一般1,400円(前売・団体1,200円)
高校・大学生1,100円(前売・団体900円)
中学生以下無料
先行前売ペアチケット2,000円
※一般2枚、切り離し使用可



■ アート雑感 ‐ シャガール展
マルク・シャガール(Marc Chagall 1887年7月7日 - 1985年3月28日)は、20世紀のロシア(現ベラルーシ)出身のフランスの画家である。

今回、愛知県美術館で開催されている「シャガール展」は、第二次世界大戦後の後半生にシャガールが手掛けた、歌劇場や美術館、大聖堂などの公共空間を飾るモニュメント(記念碑的作品)を取り上げた企画展示である。

大空間を飾るそれらの作品は、壁画や天井画、ステンドグラス、陶板画、モザイク画、タピスリーなど多彩な技法と形式によるもので、60歳を越してなお、新たな技法で巨大なスケールの作品に挑み続けた、その旺盛な制作意欲と才能には驚かされる。

本展では、華やかなパリ・オペラ座の天井画をはじめ、エルサレム・ハダサー医療センターやフランス各地の教会を飾るステンドグラスとその下絵など、シャガールの代表的なモニュメント作品を日本で初めて本格的に紹介したものである。(展覧会HP「展覧会コンセプト」から)

▼ 公式チラシ
画像



「シャガール展」の会期も終わりに近づいてきたので、この機を逃すまいと5月23日(金)の夕方に愛知県美術館を訪れた。愛知県美術館では、金曜日だけ閉館時間が延長されるのであるが、仕事を持つ身としてはこうした週末の開館時間の延長は非常にありがたい。

▼愛知芸術文化センター
画像



愛知芸術文化センターの10階、愛知県美術館の入り口に辿り着く。平日の6時過ぎにもかかわらず結構な人で賑わっている。これが休日なら大変な人出であったろう。

今回の展示では、壁画や天井画、ステンドグラス、陶板画、モザイク画、タピスリーなどを主体的に取り上げているが、恥ずかしいことに、シャガールがこうした作品を手掛けていたことをほとんど知らなかった。また、それらの作品を完成させるため、綿密な下絵や準備を積み重ねていたことにも非常に驚かされるとともに、シャガールの几帳面さ等その人間性を垣間見ることができ非常に新鮮であった。

展示を観て感じたのは、何よりシャガールの鮮やかでそれでいて複雑で奥深い色彩の凄味である。赤、青、緑、黄とそれぞれ基本的な色を使いながらも、どれ一つとして単純な色彩はなく、様々な変化が加えられ、色と光の洪水のように観る者に押し寄せてくる。吸い込まれるような「色のラビリンス」である。また主体となる人物や動物等のアウトラインも決して明確ではないが、かえってその曖昧さが夢のワンシーンのように幻想的な雰囲気を醸し出している。そう、まさにシャガールの作品は「夢」の一部を切り出した「幻影」なのである。

▼オペラ座天井画
画像



そうした実感をさらに強くしたのが、会場に設けられたミニシアターである。数分間でシャガールのステンドグラスを巨大なマルチスクリーンに映し出すものであるが、この映像美が圧巻であった。この仕掛けは他の企画展でもぜひ活用していただきたい。

そうこうしているうちに観覧時間はあっという間に過ぎてしまった。最近の美術展の中では最も見ごたえがあった美術展であった。たまにはこんな週末の過ごし方もいい…と思える非常に充実した時間を過ごすことができた。まだ、この感動を体験していない方は、ぜひ早めに愛知県美術館まで足を運んでみてはいかがであろうか。

▼国連本部パブリックロビーステンドグラス
画像




■ 人物・来歴
1887年7月7日、帝政ロシア領ヴィテブスク(現ベラルーシ・ヴィツェプスク、VycebskまたはWitebsk、Vitebsk)父ザハール、母フェイガ・イタの元に9人兄弟の長男、モイシェ・セガル(Moishe Segal)として生まれた。ロシア名マルク・ザハロヴィチ・シャガル、ベラルーシ名モイシャ・ザハラヴィチ・シャガラウ、後にパリでマルクと名乗るようになる。故郷ヴィテブスクは人口の大部分をユダヤ人が占めているシュテットルで、シャガール自身もユダヤ系(東欧系ユダヤ人)である。生涯、妻ベラ(ベラ・ローゼンフェルト)を一途に敬愛していたこと、ベラへの愛や結婚をテーマとした作品を多く製作していることから別名「愛の画家」と呼ばれる。

1900年、4年制の公立学校に入学した。なお、この頃の同級生は彫刻家、画家のオシップ・ザッキンで、共に芸術家を目指した。

1907年、当時の首都サンクトペテルブルクのニコライ・リョーリフが学長を務める美術学校に入るが、同校のアカデミックな教育に満足しなかったシャガールはやがて1909年にレオン・バクストのズヴァンツェヴァ美術学校で学ぶことになる。バクストは当時のロシア・バレエ団の衣装デザインなどを担当していた人物である。

1910年パリに赴き、5年間の滞在の後、故郷へ戻る。この最初のパリ時代の作品にはキュビスムの影響が見られる。1915年に母が病死。同年にベラと結婚。10月革命(1917年)後のロシアでしばらく生活するが、1922年、故郷に見切りをつけ、ベルリンを経由して1923年にはふたたびパリへ戻る。

ロシア時代のシャガールはロシア・アバンギャルドに参加して構成主義の影響の濃い作品、デザイン的作品を制作したが、出国後の作品は「愛」の方への傾斜が認められる。 1941年、第二次世界大戦の勃発を受け、ナチスの迫害を避けてアメリカへ亡命した。なお、同郷人で最初の妻ベラ・ローゼンフェルトは1944年にアメリカで病死した。

1947年にパリへ戻ったシャガールは、1950年から南フランスに永住することを決意し、フランス国籍を取得している。1952年、当時60歳代のシャガールはユダヤ人女性ヴァランティーヌ・ブロツキーと再婚した。

1960年、エラスムス賞受賞。同年、当時のフランス共和国文化大臣でシャガールとも親交のあったアンドレ・マルローはオペラ座の天井画をシャガールに依頼。これは1964年に完成している。1966年、シャガールは17点の連作『聖書のメッセージ』をフランス国家に寄贈した。マルローはこの連作を含むシャガールの作品を展示するための国立美術館の建設を推進し、ニース市が土地を提供する形で、1973年画家の86歳の誕生日に、ニース市に「マルク・シャガール聖書のメッセージ国立美術館」(現国立マルク・シャガール美術館)が開館した。

1966年から20年近く暮らした、ニースに近いサン=ポール=ド=ヴァンスの墓地に眠る。「マーグ財団美術館」に大作がある。

毒舌家としても知られ、同時代の画家や芸術運動にはシニカルな態度を示していた。特にピカソに対しては極めて辛辣な評価を下している。

(出典:「マルク・シャガール」(2014年3月15日 14:22 (UTC) 『ウィキペディア日本語版』)



■ シャガール展-公式HPから

「パリ・オペラ座天井画、ステンドグラス…知られざるシャガールの世界」

日本未公開作品を中心とした約250点を一堂に、シャガールのすべて
20世紀を代表する画家、マルク・シャガール(1887-1985)は、第二次世界大戦後の後半生、歌劇場や美術館、大聖堂などの公共空間を飾るモニュメント(記念碑的作品)を数多く手がけました。大空間を飾るそれらの作品は、壁画や天井画、ステンドグラス、陶板画、モザイク画、タピスリーなど多彩な技法と形式にわたります。60歳を越してなお、新たな技法で巨大なスケールの作品に挑み続けた、その旺盛な制作意欲と才能には驚くべきものがあります。本展では、華やかなパリ・オペラ座の天井画をはじめ、エルサレム・ハダサー医療センターやフランス各地の教会を飾るステンドグラスとその下絵など、シャガールの代表的なモニュメント作品を日本で初めて本格的に紹介します。

▼ 愛知県美術館


*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「マルク・シャガール」を素材として二次利用しています。


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