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2020-05

EPO 「PUMP! PUMP!」

j0121■ アルバムデータ
タイトル:PUMP! PUMP!
アーティスト:EPO
リリース:1986年6月5日
レーベル:Midi Inc.

アルバム総評価:93


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価
01  太陽にPUMP!PUMP!  ★★★★★  
02  音楽のような風★★★★★
03  ナーヴァス★★★★☆
04  スウィート・エモーション★★★★★
05  イッツ・ア・シェイム★★★★☆
06  アレイ・キャッツ★★★★☆
07  渚のモニュメント★★★★★
08  理想のスタイル,悲しき個性        ★★★★☆
09  切りすぎた前髪★★★★★
10  12月のエイプリル・フール★★★★★
11  すてきなジェニー★★★★★


■ 講評
今回紹介するアルバム「PUMP! PUMP!」は、EPO が1986年6月5日に Midi Inc.からリリースした8枚目となるオリジナルアルバムである。

英詞の「It's A Shame」以外は全曲本人の作詞作曲による。ちなみに「It's A Shame」は The Spinners のカヴァー曲である。アレンジャーとして、清水信之、松村邦男、佐藤博などが参加している。

本人曰く、「Midi Inc.(株式会社ミディ)に移籍した第一弾ということもあり、精神的に背負うものが多かった。製作チームが変わったりしたことが、かなりのストレスだった。作品的には非常に頑張っている。売らなきゃいけない、と気張っていた。将来の自分が、まったく見えなくなりはじめていた。しかし、作品はなかなか気に入っている。」とのことであり、相当苦労したアルバムであったようである。

(出典:EPOオフィシャルホームページ「eponica.net」

▼ EPO
画像



「PUMP! PUMP!」は、EPOの活動初期から中期への移行期にあたるデビュー後6年目頃に製作されたアルバムとなるが、アルバム全体としては弾けるようなポップさが際立つ初期のアルバム「VITAMIN E・P・O」などに比べ、幾分落ち着いた印象を受ける内容となっている。

一方で、EPO の鉄板であるキャッチーでリズミックなポップナンバー「太陽にPUMP!PUMP!」、「音楽のような風」、「渚のモニュメント」がしっかりアルバムを固めており、活動初期からのファンの期待を裏切らない EPO のイメージを体現したアルバムに仕上がっている。

アルバム収録曲のうち、「音楽のような風」(日本ビクタービデオテープ DYNAREC CM ソング)、「渚のモニュメント」('86 ビクタービデオテープ CM ソング )、「ステキなジェニー」(タカラ・ジェニーCMソング)、「太陽に PUMP! PUMP!」(日本コカ・コーラコカ・コーラCMソング)と4曲がタイアップ曲となっており、いずれの楽曲もサビのメロディーも印象的なヒット曲ばかりである。CMの映像がよみがえるまさに Best of EPO 的な楽曲だ。

さらに、EPO のバラッド曲の中でも最高傑作と言われているクリスマス・ハートブレイクを唄った珠玉の名曲「12月のエイプリル・フール」も収録されており、アルバム「PUMP! PUMP!」は、これらシングルリリース曲5曲を含む非常に粒揃いで聴きごたえがある豪華なアルバムになっていると言えるだろう。

▼「音楽のような風」9thシングル
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▼「12月のエイプリル・フール」10thシングル
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▼「渚のモニュメント」11thシングル
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▼「太陽にPUMP!PUMP!」12thシングル
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▼「アレイ・キャッツ (Single Version)」13thシングル
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ただ、シングルリリースされているポップでキャッチーな楽曲に比べ、アルバム用に書き下ろされた楽曲はシンプルで落ち着いた印象の楽曲が多く、そのアンバランスさからアルバム全体の統一感を欠くという点で収録曲の構成と選曲に不満が残るところが唯一残念なところである。



この「PUMP! PUMP!」リリースの翌年、1987年4月21日にリリースされた9thアルバム「GO GO EPO」を境に、それまでのスマッシュヒットナンバー主体のアルバム製作から、いわゆるアルバムのために作曲した楽曲を主体としたトータルコンセプトが感じられるアルバム作りへとシフトしたように感じられる。

90年代以降、年齢を重ねるとともにメロディーメーカーとして才能は円熟味を増し、アコースティックで抒情的で穏やかな音楽へと移行していくことになるわけだが、本人曰く、1992年リリースの14thアルバム「Wica」製作の頃から、「生き方と、歌が離れないように、等身大の歌を作っていこう!」と心に決めたということである。

それ以降の EPO のアルバムを聴く限り、EPOが望んだポップミュージシャンと言う固定イメージを払拭することには見事に成功したと感じるが、一方で、それは初期のヒット曲のイメージを抱いていたファンの期待には応えられなくなったということを意味するに他ならない。

往年のポップシンガーとしてのEPOを好きなファンにとっては、非常に複雑な思いがあるのではないだろうか。ただ、それもEPOというアーティストの成長や進化の形と考えれば必然であり致し方ないことかもしれない。

その意味で「PUMP! PUMP!」は、EPOのアルバム作りの変化の起点となったメルクマーク的なアルバムと言えるだろう。

▼ 近年の EPO
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■ アルバムリリースノート
エポのアルバムはこのところ妙に大人らしくなっていたが,今回はその半分が大人気無いというか,エポらしさをとり戻している。エポらしさ,といわれるものに彼女自身は嫌気がしているかもしれないが,それが彼女の魅力だった。それが出てきている。- CDジャーナル

▼ EPO
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Author:香山蔵之介
名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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