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2020-05

映画 「Gravity(ゼロ・グラビティ)」

j0012■ シネマデータ
タイトル:Gravity(邦題「ゼロ・グラビティ」)
配給会社:ワーナー・ブラザーズ
公開:2013年
ジャンル:SF
主演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー

シネマ総評価:60


■ 評価内容
  №    チェック項目  評      価ポイント
01  ストーリー  ★★☆☆☆    展開が荒唐無稽で非科学的          
02  映像★★★★★  驚愕の宇宙映像美は秀逸
03  配役★★☆☆☆  いかにもハリウッド的配役
04  音楽★★★☆☆  魅力に乏しい 
05  満足度★★★☆☆  強引な展開に感情移入不可




■ データ
 区  分 内       容
監  督  アルフォンソ・キュアロン          
脚  本  アルフォンソ・キュアロン
  ホナス・キュアロン
製  作  アルフォンソ・キュアロン
  デヴィッド・ハイマン)
  製作総指揮    スティーヴン・ジョーンズ
出 演 者  サンドラ・ブロック
  ジョージ・クルーニー
音  楽  スティーヴン・プライス
撮  影  エマニュエル・ルベツキ
製作会社  ヘイデイ・フィルムズ
配  給  ワーナー・ブラザーズ
公  開  2013年10月4日(アメリカ)   
  2013年12月13日(日本)
上映時間  91分
製  作  アメリカ合衆国




■ 内容紹介
『ゼロ・グラビティ』(原題:Gravity)は、アルフォンソ・キュアロン監督による2013年の、宇宙を舞台にしたSF・ヒューマン・サスペンス映画である。8月27日より開催される第70回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品に選ばれた。

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■ 製作
本作は、アルフォンソ・キュアロンが監督し、彼の息子ホナス・キュアロンと共同で脚本を執筆した。当初は、ユニバーサル・ピクチャーズで数年に渡って企画が進められていたが、やがてスタジオはターンアラウンド(英語版)(他のスタジオへの売り出し)状態に置いた。そしてワーナー・ブラザーズがプロジェクトを購入し、2010年2月に『ウォンテッド』の続編への出演を拒否したアンジェリーナ・ジョリーに接近した。同月後半、ジョリーは出演料の問題とボスニア戦争を描いた映画『最愛の大地』を監督する予定があったためにプロジェクトを降板した。3月、ロバート・ダウニー・Jrを男主役とするために交渉に入った。

2010年半ば、マリオン・コティヤールが女主役としてのテストを受けた。2010年8月にはスカーレット・ヨハンソンとブレイク・ライヴリーの可能性が高くなった。9月、キュアロンは当時賞賛されていた映画『ブラック・スワン』の主役であるナタリー・ポートマンを、スクリーン・テストを受けさせずに起用させることに関してワーナー・ブラザーズの承認を得た。ポートマンがスケジュールの都合によりプロジェクトを去ると、ワーナー・ブラザーズはサンドラ・ブロックに接近した。

2010年11月、ダウニー・Jrは当時ショーン・レヴィが監督しようとしていた『How to Talk to Girls』に出演するため、プロジェクトを降板した。翌12月、ブロックが主演契約を交わし、ダウニー・Jrが演じる予定だった役はジョージ・クルーニーに替わった。

本作の製作費は1億ドルであり、デジタルで撮影された。またポストプロダクション時に3Dに変換される。撮影は2011年5月にロンドンで開始された。

(出典:「ゼロ・グラビティ (映画)」(2014年7月15日 19:30 (UTC) 『ウィキペディア日本語版』)

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■ シネマ講評
まず宇宙空間を非常に美しく描いたCGのリアル感に驚かされる。最近のCGは本当に凄いと感じずにはいられない。実際の宇宙空間を疑似体験させてくれる映像美に魅入ってしまった。。その意味でこの映画は観る価値がある映画だと言っていい。ただ、それ以上のものは期待しない方がよい。残念ながら単に宇宙空間での大事故をスペクタクルに見せるだけの「映像」に終わってしまっているというのが私の率直な感想である。

本来、この映画の核心は宇宙空間から生還するための困難さや生への執着にこそあるのではないだろうか。残念ながらそこを掘下げる展開はない。主人公は過去に事故で子供を亡くしているという設定も全く活かされておらず、感動的なヒューマンドラマの欠片もないSF映画となってしまった。実にもったいない話である。見事にハリウッド映画的なハリウッド映画である。見ていてスリル感、スペクタクル感、スピード感は十分に楽しめる。がそれだけの映画という感は否めない。

そして何よりも致命的なのは設定に無理があるということである。SF映画に科学的リアリティを求めてはいけないかもしれないが、非常にありえない展開で話は進む。

まず状況設定である。映画の中では順次スペースシャトル→国際宇宙ステーション「ISS」→中国の宇宙ステーション「天宮」→地球という場面展開でストーリーが進行するわけだが、各ステーションがギリギリとはいえ宇宙服の残存酸素量で移動できるぐらい「近い」距離に都合よく位置しているのである。どう見ても数キロメートル程度の距離感である。いくら映画といってもそのような都合良い設定があり得るだろうか。仮に幸運であったのならその説明や伏線があっても良いのではないか。

また、主人公の異常なまでの幸運さである。信じられないほどのスピートと数で襲ってくる衛星の破片を掻い潜って生存する主人公。加えてラストでは、中国の宇宙ステーション「天宮」に備えられた帰還用宇宙船「神舟」によるぶっつけ本番の大気圏突入。何のデータ入力もせずに適当にスイッチを押しての大気圏突入。「大気圏突入角度は計算しなくてもいいのか」と思わず突っ込みを入れたくなるほどの無謀さ。普通なら大気圏内で燃え尽きるでしょう…。

確かに宇宙空間の映像は美しく見応えがあるが、残念なほど登場人物に感情移入ができない薄っぺらい映画となってしまった。もっと別のシナリオであったなら記憶に残るような奥深いヒューマンサバイバル映画になったのではないかと思わずにはいられない。非常に残念である。

最後に一番驚いたのはこの映画の興行収入と評価についてである。今回は敢えて酷評したが興行面や評価面では大成功の映画であったとのことである。自分的には感動が薄かったが、ぜひ他の方の意見も聞いてきたいものである。

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■ 興行収入及び評価
本作は、アメリカで2013年秋に公開された作品の中では最高の初動成績であり、サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー出演作品の中でも最高の初動成績となった。この成績は専門家と配給元の予想を大きく上回るものであり、10月9日には、全世界での興行収入が1億ドルに達している。日本でも2013年12月13日に全国東急系にて公開され、2014年2月10日までに累計動員189万6,168人、累計興収30億1,901万1,900円を記録している。

また、第86回アカデミー賞において、アルフォンソ・キュアロンの監督賞、サンドラ・ブロックの主演女優賞、エマニュエル・ルベツキの撮影賞へのノミネートに大きな期待がかかっていたが、その期待通り3人はアカデミー賞にノミネートされ、キュアロンは監督賞、ルベツキは撮影賞を受賞した。

2013年に開催されたハリウッド映画祭で、本作の演技によってサンドラ・ブロックが主演女優賞を受賞。同年発表された日本のキネマ旬報ベスト・テンでは、アルフォンソ・キュアロンが本作で外国映画監督賞を受賞した。第37回日本アカデミー賞では、 優秀外国作品賞にノミネートされ、第56回ブルーリボン賞でも、外国作品賞に選ばれている。

(出典:「ゼロ・グラビティ (映画)」(2014年7月15日 19:30 (UTC) 『ウィキペディア日本語版』。以下同じ。)

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■ ストーリー
医療技師を務めるライアン・ストーン博士は、スペースミッションに初めて参加する。ライアンは指揮を務めるマット・コワルスキーとシャリフと共に、宇宙空間での船外活動を行うところから物語は始まる。

スペースシャトル「エクスプローラー号」にてハッブル宇宙望遠鏡の修理作業を行っていたライアン、シャリフと新型の船外活動ユニットのテストを行っていたマット。その面々にヒューストンの管制から、膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近しているため、船内に避難するよう緊急連絡が来る。ロシアが自国の衛星を破壊したところ、他の衛星も連鎖的に破壊され、宇宙ゴミとして拡散してしまった(ケスラーシンドローム)という。ライアンらは作業を中断して退避しようとするが間に合わず、スペースシャトルが宇宙ゴミと衝突。シャリフは頭部に宇宙ゴミが直撃して貫通し、即死。ライアンとマットは2人も宇宙空間に投げ出される。

船外活動ユニットを装備していないライアンは錐揉み状態のうえ、現在位置を特定できなくなり、パニック状態の過呼吸で、宇宙服の酸素も少なくなる。だが、マットは的確な指示を出し続け、船外活動ユニットを駆使してライアンを自分の身体に固定することに成功する。

ヒューストンに無線で連絡するが、同軌道上の通信衛星も破壊され、応答がない。めげずに無線連絡し続けながら死亡したシャリフの遺体を回収しスペースシャトルに帰還するが、コクピットや居住区画も大破し、宇宙服を着用していなかった他の乗組員は全員死亡。遺体が無重力で漂っているような状況であった。2人はスペースシャトル「エクスプローラー号」をあきらめ、マットの船外活動ユニットを利用してISS(国際宇宙ステーション)に向かう。

ライアンの宇宙服の酸素がさらに減っていく。マットはライアンを励ますため、家族の話をするが、娘は4歳の時に幼稚園で事故死したとライアンは答える。

ISSも破損し、地球帰還のための『ソユーズ』宇宙船は1機がすでに離脱、残る1機もパラシュートが開いてしまっている。マットは地球帰還は無理だがソユーズ宇宙船を利用し、中国の宇宙ステーション『天宮』へ向かうことを決心し、ISSに取り付こうとする。しかし、マットの船外活動ユニットは直前で燃料切れを起こし、二人は殆ど減速できずにISSに衝突して反動で宇宙空間に放り出されてしまう。

ライアンは辛うじてパラシュートのロープに引っかかり、マットにつながっているロープをつかむ。しかし、マットはロープを離すよう指示、ライアンは反対するが、マットはロープのフックを外してしまう。マットは宇宙空間の深遠に漂流する間、通信が途切れるまでライアンに語りかける。

ライアンは意識朦朧としながらISSの居住区画に入り一息つく。しばらくしてISSで火災が発生する。ライアンは消火しようとするが、爆発が起き、ソユーズに退避して隔壁を閉鎖し事なきを得る。ライアンはソユーズをISSから離脱させるが、パラシュートのワイヤーがソユーズに絡まり、うまく離脱できない。ライアンは船外に出てパラシュートを外す。すると、再び膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近し、ISSを大破させる。



※以下は結末ネタばれのため注意

ライアンはソユーズを発進させようとするが、燃料切れでエンジンが作動しない。AM無線で救助を求めると、地球の電波を拾ってしまい、アニンガとつながる。アニンガは赤ん坊をあやし、ライアンは死別した娘を思い出す。ライアンは死を覚悟し、船内の酸素供給を止め、目をつぶる。

突然現れたマットが船外から中に入り、ライアンと再会する。マットは酸素供給を再開させ、希望を捨てないようライアンを諭す。マットは着陸時の逆噴射装置を利用して天宮までの推進力とするよう助言する。ライアンが気づくと、マットは幻だった。ライアンは酸素供給を再開させ、着陸船を分離、逆噴射エンジンを作動させて着陸船を天宮に向かわせる。

天宮は高度を落としつつあった。ライアンはソユーズ着陸船を出て天宮に到着し、宇宙船『神舟』に乗り込む。中国語表記のコンソールに苦労しつつも、神舟の起動に成功。天宮は神舟とともに落下し、分解して神舟は切り離される。ライアンはマットや死別した娘に祈りをささげる。

神舟は大気圏に突入し着陸船が分離、パラシュートが無事に開いて湖に着水する。ライアンはハッチを開くが船内に浸水し脱出する間もなく水没、ライアンは水中へ脱出する。ライアンは泳いで陸に到着、地球の重力を存分に感じながら立ち上がり、物語は終わる。

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■ 「Warner Bros. Pictures Official Teaser Trailer [HD]」




*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「ゼロ・グラビティ (映画)」を素材として二次利用しています。


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名古屋音楽堂本舗の店主香山蔵之介による音楽講評です。
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