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2020-05

渡辺美里 「eyes」

j0101■ アルバムデータ
タイトル:eyes
アーティスト:渡辺美里
リリース:1985年10月2日
レーベル:EPIC・ソニー

アルバム総評価:91


■ 曲目リスト
  №  曲          名評      価
01  SOMEWHERE  ★★★★★  
02  GROWIN' UP★★★★★
03  すべて君のため★★★★☆
04  18才のライブ★★★★☆
05  悲しいボーイフレンド★★★★★
06  eyes★★★★☆
07  死んでるみたいに生きたくない          ★★★★★
08  追いかけてRAINBOW★★★★☆
09  Lazy Crazy Blueberry Pie★★★★☆
10  きみに会えて★★★★★
11  Bye Bye Yesterday★★★★★


■ 講評
渡辺美里(1966年7月12日生)は、日本の歌手である。本名同じ。京都府相楽郡精華町生まれ、東京都出身。

所属事務所は Heartland(1983年-1995年)→アンティノスマネージメント(1995年-2004年3月)→ブルーワンミュージック(2004年5月-2006年3月)→ニューカム(2006年4月-2007年5月14日)→ララマハロ(自身の個人事務所 2007年5月15日-)。

東京都立松原高等学校卒業。高校時代はラグビー部のマネージャー。高校の先輩に清水信之、EPO、佐橋佳幸らがいる。

1985年、EPIC・ソニー(現エピックレコードジャパン)よりデビュー。所属していた芸能事務所 Heartland の先輩でもある白井貴子の成功を受け“第二の白井貴子”としての側面もあったが、1986年のシングル「My Revolution」のヒットにより一躍人気ソロシンガーとしての地位を築く。

デビュー翌年から西武ライオンズ球場、大阪球場、ナゴヤ球場などで大規模なコンサートを行い、スタジアムでの物怖じしないパフォーマンスが当時のリスナーに支持を得た。また、ラジオパーソナリティーとしても知られており、TBS ラジオ「スーパーギャング」など多数のレギュラー番組を担当。一時期は週に4本ものレギュラーラジオ番組を持ち、アイドルとは違った形のガールズポップの先駆者的シンガーとして活躍。

オリコンによれば、シングルランキング1位獲得は2作品にとどまっている一方(2位は8作品)、アルバムランキングは9作品が1位を獲得しており、このことからしばしばアルバム・アーティストなどと形容されることがある。

また、アルバム連続1位獲得年数ランキングでは、松田聖子、中森明菜、B'z らと並び、歴代5位(タイ記録)の8年連続1位獲得という記録を持つ。

90年代以降の邦楽で活躍した、小室哲哉、岡村靖幸、木根尚登、伊秩弘将、佐橋佳幸、石井妥師といったミュージシャンは渡辺美里への楽曲提供をきっかけとして台頭したともいわれるほど渡辺美里の評価は高い。

(出典:「渡辺美里」(2014年10月6日 02:02 UTC)『Wikipedia日本語版』)

▼ 渡辺美里
画像




今回紹介するアルバム「eyes」は、1985年10月2日に EPIC・ソニーからリリースされた渡辺美里の1stアルバムである。オリコン週間アルバムチャート最高第4位、1986年度年間アルバムチャート第22位を記録している。

当時同じレコード会社に所属していた小室哲哉、大江千里などの若手の作家陣を迎えたアルバムでもある。

特筆すべきはこのアルバムが制作された当時、楽曲提供者である岡村靖幸がまだデビュー前であったことだろう(翌年1986年にデビュー)。

また、当時渡辺と同じ事務所の先輩だった白井貴子が楽曲提供しており、「第二の白井貴子」として売り出そうとしていた名残を見ることができる。

なお、同年5月にリリースされたデビューシングル「I'm Free」(Kenny Loggins のカバー曲)及びカップリング曲の「タフな気持ちで (Don't Cry)」(Asia の「Don't Cry」のカバー曲)は収録されていない一方で、収録曲である「死んでるみたいに生きたくない」はアルバムリリースの2ヵ月後にシングルカットされている。

また「きみに会えて」は、小室哲哉がアルバム「Hit Factory」においてセルフカバーしており、「悲しいボーイフレンド」は2009年に公開された映画「悲しいボーイフレンド」のモチーフとして起用されている。

(出典:「Eyes (渡辺美里のアルバム)」(2013年12月20日 09:26 UTC)『Wikipedia日本語版』)

▼「GROWIN' UP」2ndシングル
画像


▼「死んでるみたいに生きたくない」3rdシングル
画像




今回紹介した「eyes」は、大型新人のデビューアルバムということもあり、当時鳴り物入りでリリースされたアルバムである。

デビュー当時から小柄で可愛らしい容姿と力強い瞳が印象的な渡辺美里であったが、その容姿には似つかわしくない非常にパワフルでストレートな本格派志向の歌声でも大変話題となった。

当時は、歌謡曲全盛の時代でもあり、渡辺美里のようなメリハリのあるストレートな歌声が評価される時代でもあった。

アルバム自体は、ビートを強調した非常に厚みのあるダイナミックなミキシングや歌声へのエコー付けなど、80年代当時の UK・US ロックの流行を意識したアレンジとなっており、今聴き直してみると時代を感じさせるサウンドとなっている。

後藤次利や清水信之といった歌謡曲畑で活躍していたサウンドクリエーターが編曲に携わっているが、楽曲を聴く限り、渡辺美里の場合は、歌謡曲系アイドルというよりニューミュージック系本格派シンガーに軸足を置いていたことが窺える。

「eyes」リリース当時、渡辺美里はまだ19歳であったわけだが、今「eyes」を聴き直してみると、その歌唱力がいかに並外れていたか実感でき、改めてその才能に驚かされる。

中でも渡辺美里を代表する一曲でもある岡村靖幸提供の「GROWIN' UP」は、80年代の POP ミュージックを代表する名曲と言ってよいだろう。

また、サウンドクリエーターである大江千里が提供した非常に個性の強い楽曲である「悲しいボーイフレンド」を、楽曲に飲み込まれることなく自身のオリジナル曲として完璧に歌いこなしていることは、実にお見事と言う他ない。

渡辺美里の場合は、様々なミュージシャンから楽曲の提供を受けるソロのヴォーカリストであるため、楽曲の統一感やオリジナリティーという点においていわゆるシンガーソングライターに比べて不利な立場にいるわけであるが、大江千里や小室哲也といったメロディーラインに独特の癖があるサウンドクリエーターの楽曲を、自身のパフォーマンスで見事に自分の楽曲として昇華できる力は、ソロのヴォーカリストが音楽活動を継続する上で非常に大きなアドバンテージであると言えよう。

「eyes」は、そんな渡辺美里の持つ非凡さと、若々しい「ピュア」な魅力が伝わってくるアルバムである。

ただ、残念なことに80年代の初期のアルバムから感じられたこうした「ピュア」な魅力は、アルバムを重ねるごとに次第に感じられなくなってしまった。

肯定的に捉えれば、それは渡辺美里の成長であり進化と言えるかもしれない。

だが、渡辺美里の大きな魅力である「ピュア」さが感じられなくなってしまったことは、本当に残念でならない。

▼ 近年の渡辺美里
画像



ミュージシャンの成長とともに歌詞を含めた楽曲もそれ相応なものに変わっていくことは、至極当然なことである。

ただ、渡辺美里の1990年代後半からのアルバムを聴く限り、楽曲とのマッチングを含めてそうした変化にうまく乗れていないと感じるのは私だけであろうか。

さすがの渡辺美里であっても、その時々に相応しい自分を輝かせるような楽曲と巡り合うことは、非常に難しいということかもしれないが。

渡辺美里は、近年も精力的にアルバムをリリースしており、自身で作詞・作曲を手掛けたり、オーケストラライヴを行うなど、新しい試みにもチャレンジしている。

現在48歳であるが、まだまだパワフルな歌声も健在であり、年齢にこだわることなくデビュー当時のピュアな魅力を感じることができる楽曲に巡り合えることを期待したい。



■ アルバムリリースノート
ロック&ポップス・ラインにある曲づくりをしている。どの新人アイドルも最近はポップスできているだけに,音楽性を主張するには,もうひと教養って感じ。もっとドリーミーなヴォーカルだったら,元気元気しなくてもいいのに。- CDジャーナル

▼ 渡辺美里
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「渡辺美里」「Eyes (渡辺美里のアルバム)」を素材として二次利用しています。


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