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2020-05

Bill Evans 「Waltz for Debby」

j0095■ アルバムデータ
タイトル:Waltz for Debby
アーティスト:Bill Evans
リリース:1961年6月25日
レーベル:Riverside Records

アルバム総評価:100 
crown01
 《名音堂 Gold Disc 認定》


■ 曲目リスト
  №  曲          名評     価  MV  
01  My Foolish Heart  ★★★★★  youtube02
02  Waltz For Debby (Take 2)★★★★★youtube02
03  Detour Ahead (Take 2)★★★★★ 
04  My Romance (Take 1)★★★★★ 
05  Some Other Time★★★★★ 
06  Milestones★★★★★ 
07  Waltz For Debby (Take 1)★★★★★ 
08  Detour Ahead (Take 1)★★★★★ 
09  My Romance (Take 2)★★★★★ 
10  Porgy (I Loves You, Porgy)         ★★★★★ 

※ 07-10の4テイクは後年に追加されたボーナス・トラック。


■ 講評
William John Evans(1929年8月16日生-1980年9月15日没)は、アメリカの Jazz ミュージシャンである。

モダン・ジャズを代表するピアニストとして知られ、ドビュッシー、ラヴェルなどのクラシックに影響を受けた印象主義的な和音、スタンダード楽曲を題材とした創意に富んだアレンジと優美なピアノ・タッチ、いち早く取り入れたインター・プレイといった演奏は、Herbie Hancock、Chick Corea、Keith Jarrett など多くのピアニストたちに多大な影響を与えたほか、John McLaughlin といった他楽器のプレイヤーにも影響を与えている。

Bill Evans の作品はジャズ・ミュージシャンの中で知名度が高く、中でもベースの Scott LaFaro と録音した諸作品(特にアルバム『Waltz for Debby』)は、ジャズを代表する傑作としてジャズファン以外にも幅広い人気を得ている。

▼ Bill Evans
画像




今回紹介するアルバム「Waltz for Debby」は、1961年に Riverside label からリリースされた Bill Evans(piano)、Scott LaFaro(bass)、Paul Motian(drums)からなる Bill Evans Trio のライブ・アルバムである。Scott LaFaro、Paul Motianからなる Bill Evans Trio としては4枚目のアルバムとなる。

このアルバム音源の録音後、Scott LaFaro が交通事故で他界したためこのベスト・トリオによるアルバムとしては「Sunday At The Village Vanguard」と合わせて最後のアルバムとなった。

また、「Waltz for Debby」は、録音レーベルRiverside Recordsの名前を取って「リバーサイド四部作(スタジオ盤2作(「Portrait In Jazz」「Explorations」)とライヴ盤2作(「Waltz For Debby」、「Sunday At The V.Vanguard」)から構成)」と称されるアルバムの最終盤に当たり、多くの Bill Evans ファンが Bill Evans Trio の傑作として挙げている。

タイトル曲「Waltz for Debby」は、元々 Bill Evans が1956年に作り、初リーダーアルバム「New Jazz Conceptions」にソロ収録された曲で、当時まだ2歳で幼かった Bill Evans の姪 Debby に捧げられたものであるが、広く知られたのはこのライブアルバムでの演奏による。Bill Evans のオリジナルとして特に広く知られ、愛らしい曲調のジャズ・スタンダードとして親しまれている。このライブ盤では快活なリズムで演奏され、前奏はワルツタイムであるものの、インテンポに入ると4拍子で演奏されているのが特徴である。

歌曲としては、Bill Evans と親しかったジャズ評論家 Gene Lees が英語歌詞を作詞しており、これが正式な歌詞となっている。Tony Bennett が Bill Evans 本人との共演盤で歌い、Sarah Vaughan も取り上げている。また、スウェーデンの歌手 Monica Zetterlund が、スウェーデンを訪れた Bill Evans 本人をバックに従え、自作スウェーデン語歌詞の「Monicas Vals(モニカのワルツ)」と改題して発表したバージョンは、異色の名盤として有名である。

(出典:「ワルツ・フォー・デビイ」(2013年7月20日 15:47 (UTC) 『Wikipedia日本語版』)

▼ Bill Evans
画像




いわゆる「リバーサイド四部作」のうち、過去に紹介した「Portrait In Jazz」と「Explorations」がスタジオ盤であるのに対し、このアルバム「Waltz for Debby」はライブ盤となっている。それも1961年6月25日の日曜日、老舗ジャズクラブ「The Village Vanguard」で録音されたものだとファンなら誰もがその事実を記憶している稀有なライブ盤である。そして、その事実は残念なことに bass の Scott LaFaro の死をもって記憶に刻まれることになる。

観客の話し声や息遣い、さらにはグラスを傾ける音までも聞こえてくる。観客は多くないのであろうか意外にまばらな拍手…。「そう、ここは紛れもなく Village Vanguard なのだ。そしてまさに今 Bill Evans Trio の演奏が繰り広げられているのだ。」そう錯覚させるのに十分なほどの臨場感。これぞジャズの醍醐味であろう。

「My Foolish Heart」の切なく美しすぎる旋律。演奏の前半は3人の強い個性が反目し合っているようで雑味が感じられるが、後半見事にシンクロしていく掛け合いの妙。

「Waltz for Debby」の思わず体をスウィングしてしまうような Bill Evans の軽快ピアノさばき。その Bill Evans の強烈な個性に引けを取らない控え目なようで実のところ要所要所でしっかり主張している Scott LaFaro のベースとここぞとばかり打ちかます Paul Motian のドラム。

抑え気味な演奏の中にも演奏に没頭する3人の姿が目に浮かぶ「Detour Ahead」と「Some Other Time」。

アルバムを通してそれぞれのプレイを聴きながらそれに自分が答える「インタープレイ」の醍醐味を味わうことができるジャズの名盤である。

このアルバムを語るのに言葉はいらない。大切なのはまずは観客の一人になって感じることだ。この三人こそ真の「Bill Evans Trio」だと思わずにはいられない個性がぶつかる見事な演奏を。

そうすれば65分58秒の演奏を聴き終わった後、きっと満足そうな笑顔を浮かべる3人の姿が思い浮かぶに違いない。

▼左:Scott LaFaro 中央:Bill Evans 右:Paul Motian
画像




■ アルバム解説
Bill Evans Trio は、1961年当時、ライブハウスの「Village Vanguard」でのライブをしばしば行っていた。1961年6月にも連続ライブが行われ、最終日に当たる6月25日のライブは、Riverside Records によって特にライブ録音されていた。

しかし、それから11日後の7月6日、Bill Evans にとって片腕とも言える Scott LaFaro(bass)が交通事故で他界し、Riverside Records のライブ録音は、Scott LaFaro の生涯で最後の公式な録音となった。Riverside Records は、この日の演奏のうち、Scott LaFaro のベース・プレイが目立っているものを「Sunday At The Village Vanguard」という追悼盤として先行発売し、残りのテイクを本作に収録したとされている。

しかし、対となる本作でも随所で Scott LaFaro のベース・ソロを聴くことができ、Bill Evans Trio のプレイにおいて Scott LaFaro の貢献が大きかったことを証明している。現在では、Bill Evans 独特の思索的なピアノ・プレイが味わえる作品として、Bill Evans(piano)、Scott LaFaro(bass)、Paul Motian(drums)のベスト・トリオによる作品で「Portrait In Jazz」と並び称される作品として位置づけられている。

Village Vanguard 音源で Scott LaFaro 色の強いナンバーが姉妹作の「Sunday At The Village Vanguard」に委ねられた分、本盤の収録曲は Bill Evans 寄りの色彩が強くなり、Riverside Records のプロデューサーである Orrin Keepnews の選択眼が生きることになった。

「Milestones」は、旧友 Miles Davis の同名アルバム収録曲のカバーである。巻頭に置かれた「My Foolish Heart」は本来同名映画(「愚かなり我が心」1949年)の主題曲であるが、このアルバムのバージョンでは通常ジャズ解釈の難しいナンバーを美しいジャズバラードとして演奏しており、同曲最良のカバーに数えられる。他にも、Bill Evans が生涯愛奏したロジャース&ハートのスタンダード「My Romance」など、Bill Evans 好みのナンバーが並ぶ。

アルバムジャケットも美しく、黒と紫を基調に、女性の横顔とおぼしいぼやけたシルエットを浮かばせた端正なデザインとなっている。

(出典:「ワルツ・フォー・デビイ」(2013年7月20日 15:47 (UTC) 『Wikipedia日本語版』)

▼Monica Zetterlund with Bill Evans Trio
画像



*この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたWikipediaの項目「ワルツ・フォー・デビイ」を素材として二次利用しています。


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